★割安好業績銘柄★

ベステラ(1433) の株価予想!スクラップ高騰などで好決算【3月11日 好決算の注目銘柄】

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製鉄所や発電所、石油化学などのプラント解体工事マネジメント会社のベステラ(1433)は3月11日に通期決算発表が行われた割安好業績銘柄。

当日のPTSではマイナスとなっているものの決算は良いものではないでしょうか。

今回はベステラの決算発表の内容や株価予想についてみていきましょう。

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ベステラ(1433) の株価予想!スクラップ高騰などで好決算【3月11日 好決算の注目銘柄】

【ベステラの概要】

  • 時価総額:122億円
  • 設立:1974年
  • 上場:2015年9月
  • 売上高:36.82億円(21.1)/ 59.66億円(22.1)
  • 営業利益:1.24億円(21.1) / 6.07億円(22.1)

製鉄所や発電所、石油化学などのプラント解体工事マネジメント会社で、20年・21年と業績を落としていましたが22年に急回復。22年は最高益となっており、今期はさらに増収増益を予定しています。

 

まずは今回発表された決算発表の内容を見てみましょう。

 

2022年3月11日の通期決算発表の内容

2022年1月期の業績(2021年2月1日~2022年1月31日)

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
22.1 (実績) 今回発表 5,966百万円 607百万円 840百万円 10.2% 174.54円
22.1 (四季報予想) 5,600百万円 450百万円 660百万円 8.0% 158.3円
23.1 (会社予想) 今回発表 6,700百万円 620百万円 666百万円 9.3% 54.4円
23.1 (四季報予想) 6,500百万円 550百万円 660百万円 8.5% 50.1円

通期の決算発表で22年1月期は大幅な増収増益となりました。

四季報予想よりも売上が6.5%増、営業利益が35%増となっています。

また今期の予想も四季報予想を大きく上回るものとなっています。

決算発表の数字は良いものだと言えるでしょう。

 

 

直近四半期の売上利益

直近の業績の伸びがどうだったのか、直近四半期を元に四半期ごとの業績も見ておきましょう。

ベステラの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
21.11-1(第4四半期) 2,311百万円(210.1%) 364百万円(606.7%) 15.8%
21.8-10(第3四半期) 1,320百万円 82百万円 6.2%
21.5-7(第2四半期) 1,017百万円 -37百万円 -3.6%
21.2-4(第1四半期) 1,318百万円 198百万円 15.0%
20.11-1(前期 第4四半期) 1,100百万円 60百万円 5.5%
20.8-10(前期 第3四半期) 946百万円 53百万円 5.6%
20.5-7(前期 第2四半期) 735百万円 -4百万円 -0.5%
20.2-4(前期 第1四半期) 901百万円 15百万円 1.7%

四半期ごとの数字を見てみると、前年よりも21年1月期は各四半期ともに売り上げを伸ばしており、特に今四半期は大きく伸びていることがわかります。

当社においては、特定の工事現場において新型コロナウイルス感染症の感染が発見されるケースはあるものの、工
事中断や大幅な工期遅延はなく、また、工事に携わる人員の感染対策・感染時の早期封じ込めを最大限に実施したう
えで工事を施工しております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による営業活動への影響は一定
程度あると認識しており、着工前の工事につきましては、受注・計画から着工に至るまでの段階で、業務に支障が生
じ工事着工が後ろ倒しになるケースが発生しております。
このような状況のもと、当連結会計年度の業績につきましては、スクラップ相場の高騰や工事進行基準対象工事の
順調な推移、新たにベステラグループに加わった株式会社矢澤との事業シナジー
により、売上高は5,966,882千円(前
連結会計年度比62.0%増)となりました。また、利益面におきましても、スクラップ相場の高騰による利益の押し上げ
や販売費及び一般管理費の抑制に努めた結果、営業利益は607,908千円(同388.3%増)となりました。なお、リバーホ
ールディングス株式会社の持分法適用関連会社化に伴う持分法投資損益を201,312千円計上した一方、リバーホールデ
ィングス株式会社が株式会社タケエイと共同株式移転を行い、新たに設立されたTREホールディングス株式会社の
子会社となったことに伴い、リバーホールディングス株式会社の企業結合における交換利益を1,275,449千円計上した
結果、経常利益は840,423千円(同294.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,467,993千円(同929.7%増)とな
りました。

スクラップ相場の高騰という特需はあったものの、事業自体も順調に推移していることがわかります。

 

 

ベステラのセグメント別の売上利益

ベステラのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
プラント解体事業 5,736,886千円(68.0%増)
その他 229,996千円(同14.3%減)

プラント解体事業は大きな伸びとなっています。

その他は売上高が減少していますが、事業再編中での減少で、こちらも今後は伸びが期待できるかもしれませんのでネガティブにとらえなくて良いのではないでしょうか。

 

プラント解体事業
プラント解体事業は、大型現場のスクラップ相場の高騰による売上高の拡大や工事進行基準対象工事の施工が順調
に推移
した結果、完成工事高は5,736,886千円(同68.0%増)となりました。

その他
その他は、主に人材サービス事業で構成されております。人材サービス事業については、当社グループ内において
事業の再編中であり、営業商圏の見直しや人的リソースの効率化等を図っておりますが、再編による効果が得られる
まで一定の時間を要すると想定しております。これらの結果、兼業事業売上高は229,996千円(同14.3%減)となりまし
た。

 

続いて今後の見通しについても見ておきましょう。

 

ベステラの今後の見通し

中期経営計画の初年度となる2022年1月期においては、技術特許戦略として脱炭素解体を実現する風力発電設備解
体工法の開発、販売戦略として元請案件の受注拡大、コーポレートブランディングの強化および拠点の拡充、施工管
理体制強化として人員計画の達成、マネジメント戦略として環境経営の取組促進、調達資金を活用したM&Aを実施

し、初年度計画を大幅に上回る売上高5,966,882千円、営業利益607,908千円、経常利益840,423千円、親会社株主に帰
属する当期純利益1,467,993千円を達成いたしました。
次期につきましては、引き続き販売戦略を推進することでプラント解体需要の取り込みに注力する一方、特に注力
すべき施策として新たな環境関連工法の研究開発、クレーンレール検査ロボットの開発、人材育成システムの構築、
戦略的なM&A等を実施し、積極的な成長投資
を行ってまいります。
これらの取組によって2023年1月期の連結業績予想につきましては、売上高6,700,000千円、営業利益620,000千円、
経常利益666,000千円、親会社株主に帰属する当期純利益469,000千円を見込んでおります。
上記の業績予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後
様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。

 

では続いてベステラの株価推移や今後の株価予想についても見ていきましょう。

 

 

ベステラの株価推移・今後の株価予想

ベステラ(1433)の2022年3月11日時点でのチャートは以下の通り。

【日足チャート】

【週足チャート】


ベステラの株価は2021年頭をピークに緩やかに下降しています。

2月16日に上方修正がありましたが、直後の反応は良かったものの、寄り天となってしまい、その後も上昇できていない状態です。

次期の数字も期待ほどのものが出てないと捉えられれば上昇は難しいかもしれませんがどうなるでしょうか。

 

【3月11日時点の指標】

  • PER:7.06
  • PSR:1.79
  • PEGレシオ:0.58(PER 7.06 ÷利益成長率12.1)
  • 理論株価:842円

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

PERを見るとまだまだ上昇してもおかしくない水準で、10倍を下回っています。

PEGレシオも1倍を下回っており、信用買い残も少ないのですが、気になるのは出来高が少ないこと。

また、株価は理論株価よりも高いところにあり、今回の決算でも反転上昇するのは難しいかもしれません。

機関投資家による空売りも少し入っているので、割安水準ではあるものの、出来高を伴って陽線を付けるなどが無い限りは投資は控えたほうが良いかもしれません。

 

以上、ベステラの決算内容や今後の株価予想について調べてみました。

今回の決算は悪くはないものの、反転上昇するほどのインパクトは無いかもしれません。

 

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