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コメ兵ホールディングス 2780 株価もみ合いも上昇を伺う好業績銘柄【好決算の注目銘柄】

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中古ブランド品首位のコメ兵ホールディングス(2780)は2月14日に第3四半期の決算発表が行われました。

決算の内容は良いものでありながら、株価は上昇せずにもみ合いを続けています。今の弱い地合いの中では下落せずに堪えていると言えるかもしれませんが、今後の株価はどうなっていくでしょうか。

今回はコメ兵ホールディングスの決算発表の内容についてみていきましょう。

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コメ兵ホールディングス 2780 株価もみ合いも上昇を伺う好業績銘柄【好決算の注目銘柄】

【コメ兵ホールディングスの概要】

  • 時価総額:164億円
  • 設立:1979年
  • 上場:2003年9月
  • 売上高:507.23億円(21.3)/ 650億円(22.3予)
  • 営業利益:5.9億円(21.3) / 24.5億円(22.3予)

コメ兵は中古ブランド首位の会社で、昨年は減収減益となったものの今期は大幅増収増益を予定しています。

まずは今回発表された決算発表の内容を見てみましょう。

 

2022年2月14日の通期決算発表の内容

2022年3月期第3四半期の連結業績(2021年4月1日~2021年12月31日)

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
21.4-12(実績) 今回発表 49,872百万円 2,654百万円 2,662百万円 5.3% 151.42円
22.3 (会社予想) 今回発表 67,000百万円 2,950百万円 2,940百万円 4.4% 167.03円
22.3 (四季報予想) 65,000百万円 2,450百万円 2,450百万円 3.8% 155.2円

第3四半期の決算発表では通期の進捗率が、売上高:76.7%、営業利益:108.3%となっており、通期予想を大きく上回っています。

また今回の決算を前に、2月9日に通期の上方修正が行われました。

業績は売上高が3.1%増、営業利益が20.4%増となっています。

 

【通期業績予想の修正の理由】

売上高につきましては、上期に引き続き第 3 四半期も、個人のお客様からの買取りが好調に推
移し、EC をハブとした小売りに加え、法人向けオークション等による法人向け販売、さらにオー
クションでの相場高騰も継続していることから、当初計画を上回って推移
いたしました。
利益につきましては、売上増に伴う増益に加え、効率重視の広告宣伝等により経費を抑制でき
た結果、営業利益、経常利益ともに当初計画を上回って推移いたしました。
親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、本日発表いたしました「特別損失の計上に
関するお知らせ」をご覧ください。
なお、第 4 四半期は来期以降を見据え、更なる出店・成長に向けた人材確保の活動及び顧客獲
得のための広告宣伝等を先行的に実施するため、3 か月間の前年同期比で減益になる見込
みです。
また、新型コロナウイルス感染症の状況により店舗の時短営業・休業等を行う可能性があります。

中古ブランドの需要増だけでなく、ECなどの取り組みも事業の増大につながっているようです。

また、利益を大きく伸ばしていますが、これでも広告宣伝費などに投資したうえでの数字ですので、数字以上に評価してもいいのではないかと思います。

 

詳細についてみていきましょう。

 

 

直近四半期の売上利益

直近の業績の伸びがどうだったのか、直近四半期を元に四半期ごとの業績も見ておきましょう。

コメ兵ホールディングスの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
21.10-12(第3四半期) 19,237百万円(127.1%) 1,544百万円(151.8%) 8.0%
21.7-9(第2四半期) 16,473百万円 602百万円 3.7%
21.4-6(第1四半期) 14,162百万円 508百万円 3.6%
21.1-3(前期 第4四半期) 14,772百万円 529百万円 3.6%
20.10-12(前期 第3四半期) 15,132百万円 1,017百万円 6.7%
20.7-9(前期 第2四半期) 12,958百万円 -96百万円 -0.7%
20.4-6(前期 第1四半期) 7,861百万円 -860百万円 -10.9%
20.1-3(前々期 第4四半期) 14,782百万円 -180百万円 -1.2%

四半期ごとの数字を見ると、大きく業績を伸ばしていたところ、さらに今四半期は大きな増収増益となっています。

当社グループは、新型コロナウイルス感染症に対しては、お客様と従業員の安全を第一
に考え、感染拡大の防止に向けた対応を継続いたしました。安全衛生の徹底、在宅勤務、WEB会議の活用などの感
染防止策を講じながら、お客様と従業員の安全の確保を前提とした営業をしておりますが、外国人旅行客の渡航禁
止や集客施策の自粛等の影響を受け、経費コントロールに努めました。
株式会社コメ兵においては、前連結会計年度から引続き新生活様式に対応したお客様とのコミュニケーションの
強化やサービスのご提供に加え、店舗の安全を確保したうえでの限定的なイベント
を行いました。また、個人買取
の強化において「安心できる”いつもの””近くの”場所での買取」をコンセプトに、商材確保のためのイベント
買取や買取専門店の新規出店を積極的
に行いました。
また、当第3四半期連結累計期間も業務の効率化を推進するとともに、オンラインストアの利用促進や、当社グ
ループ主催の法人向けオンラインオークションによる法人販売の強化に注力するなど非接触型営業の取り組み
をす
ることにより、緊急事態宣言下においても売上を確保できる体制を整えてまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績については、売上高は49,872百万円(前年同四半期は35,951百万
円)、営業利益は2,654百万円(前年同四半期は61百万円)、経常利益は2,662百万円(前年同四半期は70百万円の
経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,659百万円(前年同四半期は666百万円の親会社株主に帰属す
る四半期純損失)となりました。
なお、第1四半期連結会計期間の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31
日)を適用しております。このため、前第3四半期連結累計期間と収益の会計処理が異なることから、経営成績の
説明において、売上高の増減額及び前年同期比(%)は記載せずに説明しております。

内容を見ると、コロナ禍での緊急事態宣言もありつつ、非接触でも業績を伸ばす施策をしていることがわかります。

今後の事業についても期待できるのではないでしょうか。

 

 

コメ兵ホールディングスのセグメント別の売上利益

コメ兵ホールディングスのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
ブランド・ファッション事業 46,390百万円(41.6%増) 2,171百万円(前年-99百万円) 4.7%
タイヤ・ホイール事業 3,420百万円(8.9%増) 173百万円(37.0%増) 5.1%
不動産賃貸事業 253百万円(109.1%増) 77百万円(296.1%増) 30.4%

 

① ブランド・ファッション事業
ブランド・ファッション事業は、国内のグループ会社では、当第3四半期連結累計期間で過去最多となる買取専
門店を株式会社コメ兵で22店舗、株式会社K-ブランドオフで3店舗を出店しております。海外のグループ会社で
は、BRAND OFF LIMITEDにおいて香港に買取・販売の店舗を1店舗出店いたしました。
中古品仕入高については、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための店舗の営業時間短縮等の影響がある中、
株式会社コメ兵ではイベント買取や新規出店を中心に個人のお客様からの買取を強化したほか、AIでの真贋判定を
試験導入し、お客様とのコミュニケーションを重視した安心して利用できる買取サービスの促進
に努めました。
販売については、前連結会計年度に行った株式会社コメ兵のコンタクトセンターの拡大やECのリプレイスによる
お客様の利便性向上やお客様との関係性を深める施策での利用促進による販売強化、個人買取が好調に推移
したこ
とにより、小売り向け商品を充実させたうえでの法人販売強化、株式会社KOMEHYOオークションと株式会社K-ブラ
ンドオフそれぞれが運営する法人向けオークションを強化いたしました。
営業利益については、個人買取が好調に推移したことで小売売上高が順調に推移し、さらに法人販売を強化した
ことにより大幅に売上高が増加し、売上総利益が増加したことに加え、経費コントロールによる販管費の抑制が奏
功しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の当セグメント売上高は46,390百万円(前年同四半期は32,757百万
円)、営業利益は2,171百万円(前年同四半期は99百万円の営業損失)となりました。

② タイヤ・ホイール事業
株式会社クラフト及び株式会社オートパーツジャパンにおいては、タイヤの販売が中古・新品ともに回復基調で
推移
しました。その中でも、在庫コントロールと降雪の影響等から、11月以降冬用タイヤの販売が好調に推移いた
しました。また、前連結会計年度から行っております株式会社クラフトでのコールセンターによる接客強化、SNS
等によるコミュニケーション強化と株式会社フォーバイフォーエンジニアリングサービスで開発した新作ホイール
の販売に努めました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の当セグメント売上高は3,420百万円(前年同四半期は3,143百万円)、
営業利益は173百万円(前年同四半期比37.0%増)となりました。

③ 不動産賃貸事業
当第3四半期連結会計期間末の主な不動産賃貸物件は4カ所であります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の当セグメント売上高は253百万円(前年同四半期は121百万円)、営業
利益は77百万円(前年同四半期比296.1%増)となりました。

セグメント別の業績を見ると、各事業とも増収増益となっています。

特にメインの事業であるブランド・ファッション事業が大きく増加しています。

続いて、現在のコメ兵ホールディングスの株価についても見ていきましょう。

 

 

コメ兵ホールディングスの株価推移

コメ兵ホールディングス(2780)の2022年2月24日時点でのチャートは以下の通り。

【日足チャート】

【週足チャート】


コメ兵は2021年頃から急激に株価を伸ばし、2021年10月には2,200円を超える場面もありました。

ただ、その後は株価が下落し、1,500円付近でBOXを形成している状況。

今回の決算はよい内容ではあったものの、地合いの悪さもありもみ合っているところです。

直近高値の1,800円あたりを抜けると一気に上昇しそうな気もしますがどうなるでしょうか。

 

【2月24日時点の指標】

  • PER:9.44
  • PSR:0.35
  • PEGレシオ:0.32(PER 9.44 ÷利益成長率29.3)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

PERは10倍を下回っており、PEGレシオも1倍を大きく下回っています。

いまの株価は明らかに割安な状況だと言えるのではないでしょうか。

ただ、信用買い残は少し多めであることと、少し機関投資家の空売りが決算直前に入ってきたこともあり、この辺りは上昇の足かせとなるかもしれません。

信用買いや機関の空売りはそこまで多くありませんので、出来高自体がもう少し増えれば充分に上昇するチャンスはあるのではないでしょうか。

業績は文句なく良いものだと言えるので、ニュースやレーティングなどの好材料があれば一気に上昇も見込めるのではないかと思います。

 

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