マンション賃貸管理などを行うアールエイジ(3248)は3月11日に第1四半期の決算発表が行われました。
1Q決算は好決算で通期進捗率は非常に高いものでした。
今回はアールエイジの決算内容や今後の株価予想などについてみていきましょう。
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アールエイジ(3248)の株価予想!1Qで利益進捗率62%と好決算で株価は揉み合いから上昇か?
【アールエイジの概要】
- 時価総額:19.9億円
- 設立:1993年
- 上場:2007年10月
- 売上高:33.41億円(21.10)/ 34.7億円(22.10予)
- 営業利益:4.51億円(21.10) / 5億円(22.10予)
アールエイジは東京中心のマンション賃貸管理が収益柱で、自社企画・開発物件の販売なども行っています。
業績は18年10月期に最高益を付けましたが翌年減収減益となり、その後は横ばいから下降となっています。ただ、22年10月期は回復を予定しています。
まずは今回発表された決算発表の内容を見てみましょう。
2022年3月11日の第1四半期決算発表の内容
2022年10月期第1四半期の連結業績(2021年11月1日~2022年1月31日)
売上高 | 営業利益 | 税引前利益 | 利益率 | 1株益 | |
21.11-1(実績) 今回発表 | 1,350百万円 | 310百万円 | 292百万円 | 23.0% | 60.26円 |
21.11-4(四季報予想) | 1,880百万円 | 290百万円 | 260百万円 | 15.4% | 53.4円 |
22.10 (四季報予想) | 3,470百万円 | 500百万円 | 420百万円 | 14.4% | 86.46円 |
第1四半期の決算発表で対第2四半期の進捗率が、売上高:71.8%、営業利益:106.9%となっており、かなり良い決算だと言えるでしょう。
通期での進捗率も高く、近いうちに上方修正の可能性も充分にあるのではないでしょうか。
詳細についてみていきましょう。
直近四半期の売上利益
直近の業績の伸びがどうだったのか、直近四半期を元に四半期ごとの業績も見ておきましょう。
アールエイジの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
21.11-1(第3四半期) | 1,350百万円(190.7%) | 310百万円(356.3%) | 23.0% |
21.8-10(第2四半期) | 714百万円 | 101百万円 | 14.1% |
21.5-7(第1四半期) | 793百万円 | 72百万円 | 9.1% |
21.2-4(前期 第4四半期) | 1,126百万円 | 191百万円 | 17.0% |
20.11-1(前期 第3四半期) | 708百万円 | 87百万円 | 12.3% |
20.8-10(前期 第2四半期) | 708百万円 | 92百万円 | 13.0% |
20.5-7(前期 第1四半期) | 731百万円 | 85百万円 | 11.6% |
20.2-4(前々期 第4四半期) | 739百万円 | 105百万円 | 14.2% |
四半期ごとの数字を見ると、直近四半期は大幅な増収増益となっています。
当社グループは賃貸事業用不動産の運営管理事業で安定収益を確保してまいりました。ま
た、都心部にフォーカスした賃貸物件の企画開発に注力し優良な社有物件を増加させてまいりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績として、売上高は1,350,248千円(前年同期:708,703千円、前
年同期比:90.5%増)、営業利益は310,969千円(前年同期:87,772千円、前年同期比:254.3%増)、経常利益は
292,760千円(前年同期:70,695千円、前年同期比:314.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は191,689
千円(前年同期:40,330千円、前年同期比:375.3%増)となりました。
アールエイジのセグメント別の売上利益
アールエイジのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
運営管理事業 | 714,138千円(0.8%増) | 148,627千円(9.7%増) | 20.8% |
開発販売事業 | 640,655千円(ー) | 201,913千円(前年-10,925千円) | 31.5% |
運営管理事業は少しの伸びですが、開発販売事業は前年売上計上無しから大幅に増加しました。
<運営管理事業>
当セグメントにおきましては、賃貸事業用不動産(社有及びサブリース物件)の運営、管理受託物件のサービス
提供にあたり、品質の向上を主眼にグループ一丸で取り組んでまいりました。業務の効率化、システム化も順調に
進捗し、入居者サービス用アプリが各種事務手続きを簡素化し、迅速で円滑な情報共有を実現するなど効果を発揮
しております。この結果、運営管理事業の売上高は714,138千円(前年同期:708,703千円、前年同期比:0.8%
増)、セグメント利益は148,627千円(前年同期:135,456千円、前年同期比:9.7%増)となりました。<開発販売事業>
当セグメントにおきましては、賃貸事業用マンション2棟(50室)を販売いたしました。この結果、開発販売事
業の売上高は640,655千円(前年同期:売上計上なし)、セグメント利益は201,913千円(前年同期:セグメント損
失10,925千円)となりました。
今回、賃貸事業用マンション2棟の販売があったことで業績が大幅に伸びていますが、この販売が今後も続くのか、単発のものなのかの見極めは必要かもしれません。
続いて、現在のアールエイジの株価推移や今後の株価予想についても見ていきましょう。
アールエイジの株価推移・今後の株価予想
アールエイジ(3248)の2022年3月11日時点でのチャートは以下の通り。
【日足チャート】
【週足チャート】
アールエイジのチャートを見てみると、ほぼ横ばいが続いています。
今回の決算をきっかけに大きな上昇となるでしょうか。
【3月11日時点の指標】
- PER:7.38
- PSR:0.62
- PEGレシオ:ー(PER 7.38 ÷利益成長率ー)
- 理論株価:1,173円
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PER・PSRともにかなり割安な水準といえるでしょう。
理論株価も現在の株価(650円)の2倍程度となっており、株価はもっと上昇してもおかしくないかもしれません。
ただ、日々の出来高は1万以下でかなり少なく、また信用買い残も18万株ぐらいあります。
この買い残はなかなか解消するのは難しいと思いますので、上昇圧力は強いかもしれません。
アールエイジは好決算でまだまだ上昇余地はありながらも、出来高を大きく増やして陽線を付けないと今後の上昇は難しいかもしれません。
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