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【好決算】イーガーディアン(6050)の決算まとめ 11月4日通期決算発表

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イー・ガーディアン(6050)の決算発表が11月4日に行われました。

コロナ禍で順調に業績を伸ばし、株価も上昇しているEガーディアンですが今回の決算はどうだったのでしょうか。

今回発表された決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。

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【好決算】イーガーディアン(6050)の決算まとめ 11月4日通期決算発表

【イー・ガーディアンの概要】

  • 時価総額:350億円
  • 設立:1998年
  • 上場:2010年12月
  • 売上高:65.35億円(19・9)/ 75億円(20・9予)
  • 営業利益:11.67億円(19・9) / 13億円(20・9予)

【特色】ネットセキュリティ専業。Web取引監視、ゲーム問い合わせ代行、ネット広告審査が3本柱

【連結事業】ソーシャルサポート38、ゲームサポート39、アド・プロセス13、他10 <19・9>

【好 調】主柱のソーシャルサポートは動画チェック等大型案件が牽引。拠点立ち上げ費用こなす。増配濃厚。21年9月期もコロナによる巣ごもり消費がキャッシュレス決済の本人認証等の追い風に。成長続く。

【次の一手】潜在市場大きいコンテナ型ファイアウォールは大型の引き合い増加。ハードウェアのデバッグにも成長余地、販売提携など模索。フィリピン拠点を移転増床。

 

ではまずは今回の決算内容を見てみましょう。

2020年11月4日の通期決算内容

今回発表されたの通期の決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.9(実績) 今回発表 7,845百万円 1,339百万円 1,380百万円 17.1% 96.77円
20.9(四季報予想) 7,500百万円 1,300百万円 1,320百万円 17.3% 86.9円
21.9(通期予想) 今回発表 8,862百万円 1,526百万円 1,557百万円 17.2% 103.0円
21.9(四季報予想) 7,900百万円 1,400百万円 1,420百万円 17.7% 90.8円

前期(20.9)は四季報予想に比べて売上が104.6%、営業利益が103%となりました。

また、今回発表された今期の通期予想は増収増益となっており、四季報予想と比べても売上高:112.2%、営業利益:109.6%となっております。

決算発表はかなり内容の良いものだと言えるでしょう。

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

Eガーディアンの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.7~9(第4四半期) 2,128百万円(125.4%) 376百万円(123.7%) 17.7%(98.9%)
20.4~6(第3四半期) 1,979百万円(122.0%) 332百万円(115.7%) 16.8%(94.9%)
20.1~3(第2四半期) 1,884百万円(117.3%) 272百万円(97.5%) 14.4%(82.8%)
19.10~12(第1四半期) 1,854百万円(115.2%) 359百万円(120.9%) 19.4%(105.4%)
19.7~9(前期 第4四半期) 1,697百万円 304百万円 17.9%
19.4~6(前期 第3四半期) 1,622百万円 287百万円 17.7%
19.1~3(前期 第2四半期) 1,606百万円 279百万円 17.4%
18.10~12(前期 第1四半期) 1,610百万円 297百万円 18.4%

直近四半期の業績は、前年同期、QoQともに大きく上昇しています。

 

当連結会計年度における我が国経済は、企業収益や雇用情勢の改善が続き緩やかに回復しておりましたが、年明け
以降、新型コロナウイルスの感染拡大により景気は下押し圧力の強い状態となり、先行きは非常に不透明な状況とな
っております。
これを受け、国内のインターネット関連市場は、動画視聴及びEC(インターネット通販)等の巣ごもり消費が拡
大し、引き続き市場成長が継続しております。加えて、今後もインターネットにおける技術革新はますます進み、
様々なサービスが展開されていくものと予想されます。
その一方で、リモートワークの拡大に伴うセキュリティへの不安の高まりや、IoTによりあらゆるもの
がリスクにさらされる等、インターネットセキュリティの課題は年々深刻化しております。そのため、全てのインタ
ーネットユーザーが安心してインターネットを利用できるよう、投稿監視、カスタマーサポート、及びサイバーセキ
ュリティへの関心は増加しております。

このような環境のもと、当社グループは経営理念「We Guard All」を掲げる総合ネットセキュリティ企
業として、「人とAIのハイブリッド」を強みに、高品質かつ高効率のセキュリティワンストップサービスを提供し
てまいりました。
加えて、投稿監視業務はインターネット世界の安心を、ファイアウォールをはじめとしたセキュリティ業務はイン
ターネット世界の安全を実現するために必要不可欠であり、SDGs(ESG)に代表される社会課題の解決、及び
持続可能な社会の構築に向け、当社の存在意義は一層高まっております

その中で、2020年4月には動画市場の拡大に対する生産体制強化のため、新宿サテライト及び広島センターの2拠
点を開設
いたしました。
また、サイバーセキュリティ領域の強化を目的に、2019年8月に株式会社グレスアベイルを子会社化し、クラウド
型のファイアウォールやセキュリティ診断ツールを自社開発する体制を整えております。
この結果、当連結会計年度における売上高は7,845,183千円(前年同期比20.0%増)、営業利益は1,339,526千円
(前年同期比14.7%増)、経常利益は1,380,458千円(前年同期比14.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は
980,010千円(前年同期比16.6%増)となりました。

 

 

イーガーディアンのセグメントごとの売上利益

イーガーディアンのセグメントごとの売上・利益も見ておきましょう。

イーガーディアンは単一セグメントですので業務の種類別の業績となります。

業務の種類 売上高 営業利益 利益率
ソーシャルサポート 3,396,815千円(37.4%増)
ゲームサポート 2,493,537千円(1.1%減)
アド・プロセス 1,008,886千円(20.2%増)
その他 945,944千円(34.7%増)

売上の多くを占めるソーシャルサポートが大きく増加しています。

 

① ソーシャルサポート
ソーシャルサポートはソーシャルWebサービス等の様々なインターネットサービスを対象に、投稿監
視、カスタマーサポート及び風評調査等を提供しております。
新型コロナウイルスの影響によるリモートワークの増加や外出自粛によって、インターネットサービスは需要が
増えたもの、減少したもの等、大小様々な影響が出ております。
その中で、当社はコロナ禍においても成長を続ける動画領域に注力いたしました。これまでに蓄積したノウハウ
とAIの活用により高効率を実現し、売上を拡大
いたしました。
その結果、売上高は3,396,815千円(前年同期比37.4%増)となりました。

② ゲームサポート
ゲームサポートはソーシャルゲームを対象に、主にカスタマーサポート及び風評調査等を提供しております。
カスタマーサポートにおける新システムである「hinagata」を開発いたしました。メールテンプレート
やツールの統合により品質向上と業務効率化を実現し、顧客満足度の向上に努めてまいりました。
その結果、売上高は2,493,537千円(前年同期比1.1%減)となりました。

③ アド・プロセス
アド・プロセスはインターネット広告審査業務及び運用代行業務を提供しております。
株式会社サイバー・コミュニケーションズ(以下「CCI社」という)と合弁により、広告・マーケティングに
特化したBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業を展開する株式会社ビズテーラー・パートナーズを設
立いたしました。当社が培ってきたBPOノウハウと、CCI社の広告業務オペレーションノウハウを活かすこと
により、広告業界の課題である人材不足の解消を目指します。
その結果、売上高は1,008,886千円(前年同期比20.2%増)となりました。

④ その他
その他は主にサイバーセキュリティ業務及びハードウェアに対するデバッグ業務を提供しております。
サイバーセキュリティ業務におきましては、株式会社グレスアベイルが国内初のコンテナ型WEBアプリケーシ
ョンファイアウォールである「GUARDIAX」を開発いたしました。「GUARDIAX」はAIによる自動
解析制御や高度ログ分析等の機能をもち、サイバー攻撃被害の最小化に貢献いたします。
また、デバッグ業務におきましては、EGテスティングサービス株式会社が、既存顧客への深耕営業や新規開拓
を目指してまいりました。
その結果、売上高は945,944千円(前年同期比34.7%増)となりました。

(今後の見通し)
当社グループの事業領域であるインターネット関連市場は、スマートフォンを中心としたソーシャルメディアやソ
ーシャルゲームといったソーシャルWebサービスに加え、フィンテックやIoTなど、これまで以上の成長が予想
されます。
今後の見通しといたしましては、監視及びカスタマーサポートの継続的な成長による収益貢献を見込む一方で、
合ネットセキュリティ企業としてのさらなる飛躍を目指し、戦略的投資
を行ってまいります。既存事業におきまして
は、規模拡大に応じ拠点の拡大を実施してまいります。
加えて、新領域への投資フェーズと位置づけ、クラウド型サイバーセキュリティ製品開発への投資を進めており、
2020年10月にソフトウェア型ファイアウォールを開発する株式会社ジェイピー・セキュアを完全子会社化いたしまし
た。
また、2020年10月にクラウド型ファイアウォールを開発する株式会社グレスアベイルの株式を追加取得し、完全子
会社化しております。
以上の結果、次期の見通しは、売上高8,862,671千円、営業利益1,526,874千円、経常利益1,557,114千円、親会社
株主に帰属する当期純利益1,043,125千円を見込んでおります。

 

 

 

イーガーディアンの株価推移

イーガーディアン(6050)の2020年11月4日時点での日足チャートは以下の通り。

コロナ禍で業績を伸ばしており、株価も上昇トレンドを形成しています。

 

【11月4日時点の指標】

  • PER:38.65
  • PSR:4.09
  • PEGレシオ:4.05(PER38.65÷利益成長率9.55)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

PER・PSR・PEGレシオのどれをとっても株価は割高水準だと言えるでしょう。

ただ、業績は増収増益を続けており、今回も好決算でしたので素直に反応して上昇に向かうのではないでしょうか。

ただ、株価水準は高値圏にあることもありますので投資する際はそのあたりを踏まえて投資することをお勧めします。

 

 

 

決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。

ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。

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