センサー専業のSEMITEC(6626)が、前日(11/11)の決算発表を受け、本日700円ストップ高の4,795円まで買われました。
バイデン氏の大統領選勝利で注目の高まる電気自動車(EV)関連銘柄でもあり、チャートや株価水準的にも上昇が期待できる銘柄です。
今回は大幅高となったSEMITEC(6626)の決算やチャートについてみていきましょう。
菅新政権・バイデン新大統領新政権の経済対策で恩恵を享受する注目銘柄
好決算 SEMITEC(6626)がストップ高!ゴールデンクロスでさらに上昇か!?電気自動車関連銘柄
【SEMITECの概要】
- 時価総額:113億円
- 設立:1958年
- 上場:2011年6月
- 売上高:148.9億円(20・3)/ 155億円(21・3予)
- 営業利益:10.89億円(20・3) / 14.5億円(21・3予)
センサー専業。事務機器、家電、産業機器、自動車、医療機器向けなど幅広く扱う。
電気自動車(EV)関連銘柄としても注目を集める企業のひとつです。
2020年11月11日の第2四半期決算内容
発表された決算短信は上記の通り。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.4~9(実績) 今回発表 | 8,254百万円 | 1,201百万円 | 1,096百万円 | 14.6% | 253.22円 |
20.4~9(四季報予想) | 8,000百万円 | 950百万円 | 920百万円 | 11.9% | 204.0円 |
21.3(通期) 今回発表 | 16,800百万円 | 1,900百万円 | 1,750百万円 | 11.3% | 401.40円 |
21.3(通期四季報予想) | 15,500百万円 | 1,450百万円 | 1,430百万円 | 9.4% | 302.5円 |
第2四半期の四季報予想に対する達成率は、売上高が103.2% 営業利益が126.4%となっております。
通期の上方修正も行われ、売上高が8.4%、営業利益が31.0%の増加となっています。
前期と比べても大幅な増収増益となり、好感される決算だと言えるでしょう。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
SEMITECの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.7~9(第1四半期) | 4,341百万円(116.8%) | 606百万円(253.6%) | 14.0% |
20.4~6(第1四半期) | 3,913百万円 | 595百万円 | 15.2% |
20.1~3(前期 第4四半期) | 3,567百万円 | 176百万円 | 4.9% |
19.10~12(前期 第3四半期) | 3,810百万円 | 364百万円 | 9.6% |
19.7~9(前期 第2四半期) | 3,717百万円 | 310百万円 | 8.3% |
19.4~6(前期 第1四半期) | 3,796百万円 | 239百万円 | 6.3% |
19.1~3(前々期 第4四半期) | 3,701百万円 | 101百万円 | 2.7% |
18.10~12(前々期 第3四半期) | 3,893百万円 | 421百万円 | 10.8% |
第1四半期に続き、直近四半期でも大きく増収増益となっております。
特に営業利益は2倍以上の伸びとなっており、今期は10%以上の利益率となっています。
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響により、
依然として厳しい状況にありますが、持ち直しの動きがみられました。
この状況下、当企業グループの業績は、ペーパーレスの動向の中、テレワーク化が拍車をかけたことにより、
複写機需要が落ち込み、OA機器関連の売上高は減少いたしました。しかしながら、中国・台湾において、体温
計向けセンサの特需があったことや、米国での血糖値測定器向けセンサの需要増により、医療関連の売上高は大
きく増加しました。また、自動車関連においても、EV・HEV車案件が進展したことで、国内・韓国を中心に底堅
く推移し、前年同四半期を上回ることができました。利益面では、収益性の高い医療関連(主に体温計向けセン
サ)が増加したことや、各生産拠点が協力し、稼働の低下を抑えたことが大きく貢献しました。これにより売上
高及び各段階利益は、当第1四半期に続き、過去最高を更新することができました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は8,254百万円(前年同四半期比9.8%増)、営業利益は1,201
百万円(前年同四半期比118.7%増)、経常利益は1,096百万円(前年同四半期比88.8%増)、親会社株主に帰属
する四半期純利益は719百万円(前年同四半期比83.6%増)となりました。
なお、コロナ禍の中、業績は好転しておりますが、世界的に新型コロナウイルス感染症第二波の懸念もあり、
今後も引き締めて対応してまいります。
医療関連や自動車関連(EV・HEV)が好業績の要因となったようです。
SEMITECのセグメントごとの売上利益
SEMITECのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
OA機器 | 1,458百万円(17.4%減) | ||
家電・住設 | 1,662百万円(3.1%減) | ||
自動車 | 2,036百万円(8.3%増) | ||
産業機器 | 962百万円(1.7%増) | ||
医療 | 1,537百万円(136.8%増) | ||
情報機器 | 180百万円(15.3%増) | ||
その他 | 419百万円(4.2%増) |
OA機器、家電・住設が減少するものの、医療が大幅な増加となっています。
また、自動車や産業機器なども増加しています。
SEMITECのチャート
アイティメディア(6626)の2020年11月12日時点でのチャートは以下の通り。
【週足】
前回の決算でも大きく上昇していましたが、今回の決算でさらに株価は上昇しました。
日足でみるとかなり高値の位置にあるように見えますが、中長期(週足)でみるとゴールデンクロスして反転上昇したところ。
業績が良くなったこと、また電気自動車関連などで需要が増えたこともあり、2018年8月の8,000円を目指すきっかけの上昇なのかもしれません。
このところ出来高も増えていますので、チャート的にはまだ上を目指していくのではないでしょうか。
【11月12日時点の指標】
- PER:15.85
- PSR:0.78
- PEGレシオ:0.43(PER15.85÷利益成長率37.25)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
株価水準はまだまだ割安な位置だと言えるのではないでしょうか。
利益成長率を考えると1倍を大きく割れており、前回高値の株価8,000円でも適正水準の範囲で、さらなる上昇が期待できるでしょう。
電気自動車(EV)関連の中でも注目の銘柄のひとつです。
菅新政権・バイデン新大統領新政権の経済対策で恩恵を享受する注目銘柄
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。
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