先日、一覧でご紹介した超絶決算や好決算の一覧から個別の企業をご紹介します。
今回は2020年8月13日に第3四半期の決算発表を行った6095:メドピアについてご紹介します。
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超絶決算銘柄:メドピア(6095) 8月13日 第3四半期決算発表
【メドピアの概要】
- 時価総額:564億円
- 設立:2004年
- 上場:2014年6月
- 売上高:30.45億円(19・9) / 52億円(20・9予)
- 営業利益:5.58億円(19・9) / 8.2億円(20・9予)
メドピアは医師向け情報サイトの運営を行っており、製薬会社から広告料収入を得ています。また、法人向けの医療相談や特定保健指導も展開している会社です。
オンライン医療相談が経産省の相談窓口に採択されており、コロナ禍でも売り上げを伸ばしている企業の一つだと言えるでしょう。
2020年8月13日の第3四半期決算内容
今回発表された第2四半期の決算短信は上記の通り。
会社四季報の予想と比べ、大きく数字を上回っています。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
19.10~6月(実績) | 3,659百万円 | 733百万円 | 757百万円 | 20% | 23.7円 |
19.10~3月(実績) | 2,311百万円 | 484百万円 | 508百万円 | 20.9% | 16.8円 |
20.9(通期予想) | 5,200百万円 | 820百万円 | 800百万円 | 15.8% | 25.0円 |
売上高は進捗率が70.37%ですが、営業利益は89.4%・経常利益が94.6%となっており、決算発表に合わせて業績の上方修正も発表されています。
通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
売上高は5千万円増ではありますが、営業利益が+2.5億円の10億7千万円、経常利益も2.7億円増の10億7千万円に上方修正されています。
メドピアによる上方修正の理由は下記の通り。
【修正の理由について】
COVID-19 の影響が長期化する中、医学会関連サービスの売上減少を見込むものの、各製薬企
業が医師への情報提供をオンラインに切り替える動きを加速する中、薬剤評価掲示板、Web 講
演会などの主要サービスの受注並びに売上高が拡大する見込みであります。
その結果、売上高は前回発表予想時点よりも 50 百万円増の 5,250 百万円となる見通しであ
ります。
また、相対的に利益率が高いサービスの受注が増加したこと等により、営業利益は前回予想
より 250 百万円増の 1,070 百万円、経常利益は 270 百万円増の 1,070 百万円、親会社に帰属す
る当期純利益は 130 百万円増の 650 百万円となることを見込んでおります。
なお、現時点において COVID-19 の収束時期は不透明ではあるものの、本通期連結業績予想
の修正にあたり、少なくとも 2020 年 9 月末までは COVID-19 による影響が続くものと想定して
おります。
新型コロナウィルスによる影響でオンラインの需要が増えたことや利益率の高いサービスの受注が増えたことで今回の上方修正につながっているようです。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
メドピアの四半期ごとのの売上利益は以下の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.4~6(第3四半期) | 1,348百万円(192%) | 249百万円(159.6%) | 18.5%(253.4%) |
20.1~3(第2四半期) | 1,370百万円(175%) | 301百万円(192.9%) | 22%(110.6%) |
19.10~12(第1四半期) | 941百万円(123.5%) | 183百万円(105.2%) | 19.4%(85.1%) |
19.7~9(前期 第4四半期) | 798百万円 | 177百万円 | 22.2% |
19.4~6(前期 第3四半期) | 702百万円 | 51百万円 | 7.3% |
19.1~3(前期 第2四半期) | 783百万円 | 156百万円 | 19.9% |
18.10~12(前期 第1四半期) | 762百万円 | 174百万円 | 22.8% |
2020年3月までの1Q平均に比べて売り上げ高・営業利益ともに上回っています。
また前期の数字と比べても大きく伸びていることがわかります。
第2Qに比べては少し鈍化しているものの、前期も3Qの数字の伸びは悪いので業界的に3Qの売上は下がる傾向にあるかもしれません。
順調に業績を伸ばした結果の上方修正といえるでしょう。
メドピアのセグメントごとの売上利益
メドピアのセグメントごとの裏下利益も見ておきましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
ドクタープラットフォーム事業 | 2,681,840千円 (57.4%増) | 863,737千円 (44.7%増) | 32.2% |
ヘルスケアソリューション事業 | 977,876千円 (79.9%増) | 211,259千円 (316.3%増) | 21.6% |
いずれのセグメントも売上・利益を大きく伸ばしています。
特にヘルスケアソリューション事業では営業利益が300%以上の増加となっています。
※ドクタープラットフォーム事業:MedPeerのドクタープラットフォームを基盤として医師や医療現場を支援するサービスを展開
※ヘルスケアソリューション事業:健康増進・予防などのコンシューマー向けヘルスケア支援を展開
決算説明資料での特筆事項
メドピアの決算説明資料の中で特に注目すべきポイントとなる部分がありましたのでご紹介します。
【中期的な成長目線】
中期的な成長目線として、FY2023にグループ全体で150億円の売上規模を目指すとのことです。
今回発表されたFY2020の売上予定が52.5億円ですので3年で3倍を目指すこととなります。
かなり高い目標のように思えますが、メドピアの大きな自信の表れと言えるでしょうか。
また、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響についてもきっちりと示されています。
新型コロナウィルスにより打撃を受ける面もありますが、追い風となる部分もあり、今後も成長が期待できるのではないでしょうか。
メドピアの株価推移
メドピア(6095)の2020年8月20日時点での日足チャートは以下の通り。
5月13日の第2四半期の決算発表で大きく上昇した後も上昇を続けていた株価は、今回(8月13日)の決算でもストップ高の4,460円まで買われました。
ストップ高の翌日は値を下げたものの再び上昇し、最高値圏で推移。
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