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【好決算の注目銘柄】 7240 NOK 1Q決算発表前に通期上方修正!

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NOK(7240)は8月3日の第一四半期決算発表を前に通期の上方修正が行われました。

1Q決算時に上方修正する企業は今後も上方修正をする可能性が高く、6割ほどは上方修正が行われていますが、このNOKは1Q決算を発表する前に上方修正されており、今後の上方修正が十分に見込める企業だと言えるのではないでしょうか。

今回はそんな業績修正が見込めるNOK(7240)についてみていきましょう。

 

【好決算の注目銘柄】 7240 NOK 1Q決算発表前に通期上方修正!

【NOK(7240)の概要】

  • 時価総額:2,328億円
  • 設立:1939年
  • 上場:1961年9月
  • 売上高:5,963億円(21.3)/ 6,240億円(22.3予)
  • 営業利益:145億円(21.3) / 225億円(22.3予)

独立系。自動車用オイルシールは日系向けに7割のシェア。フレキシブル基盤(FPC)首位。

 

まずは今回発表されたの業績修正の内容を見てみましょう。

 

2021年7月20日の業績修正

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
21.4~9 今回発表 326,100百万円 16,200百万円 21,000百万円 5.0% 76.89円
21.4~9(四季報予想) 309,000百万円 9,000百万円 11,000百万円 2.9% 31.2円
22.3 今回発表 660,000百万円 33,000百万円 40,000百万円 5.0% 138.75円
22.3(四季報予想) 624,000百万円 22,500百万円 27,200百万円 3.6% 83.3円

5月13日の通期決算でも22年3月期の予想は強気の数字ではありましたが、そこからさらに大幅な上方修正が発表されました。

 

上方修正の理由は、

2022年3月期第2四半期連結業績予想、および通期連結業績予想につきましては、新型コロナウィルスの感染再拡大が懸念されるものの、シール事業においては、自動車向け、一般産業機械向けともに国内外で想定を上回る受注が見込まれ、好調に販売が推移する見通しです。また電子部品事業におきましても自動車向け、高機能スマートフォン向けの販売が順調に推移するであろうこと等から、連結売上高が増加する見通しです。各利益につきましても、売上高の増加を主因として、増益になる見通しです。

となっています。

 

当初の予想を大きく上回る数字で、今後のさらなる業績修正も見込めるのではないでしょうか。

 

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

NOKの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
21.1~3(第4四半期) 160,761百万円(10.8%増) 9,287百万円(262.8%増) 5.8%
20.10~12(第3四半期) 180,408百万円 13,792百万円 7.6%
20.7~9(第2四半期) 142,071百万円 132百万円 0.1%
20.4~6(第1四半期) 113,129百万円 -8,744百万円 -7.7%
20.1~3(前期 第4四半期) 145,071百万円 2,560百万円 1.8%
19.10~12(前期 第3四半期) 173,380百万円 7,304百万円 4.2%
19.7~9(前期 第2四半期) 170,172百万円 6,109百万円 3.6%
19.4~6(前期 第1四半期) 138,192百万円 -3,945百万円 -2.9%

四半期ごとの数字を見てみると、このところ大きく伸びていることがわかります。

特に利益に関しては20.4からの前期から大きく伸びてきており、今回の上方修正でさらに伸びていくことが見込まれます。

 

 

 

NOKのセグメント別の売上利益

NOKのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
シール事業 2930億23百万円(7.6%減) 231億83百万円(4.6%減) 7.9%
電子部品事業 2817億71百万円(0.5%減) -83億71百万円(前期は-126億円) ー%
ロール事業 141億84百万円(20.3%減) -14億22百万円(前期は-7億51百万円) ー%
その他事業 73億90百万円(17.5%減) 10億60百万円(6.4%増) 14.3%

前期は上期の不調もあり、前の期を下回った数字となっています。

(シール事業)
シール事業におきましては、自動車向けは、下期に入り需要は回復しましたが、上期の需要が落ち込んだことが影響し、販売は減少しました。一方で、一般産業機械向けは、中国における建設機械需要の増加により、販売は増加しました。その結果、売上高は2930億2千3百万円(前年同期比7.6%の減収)となりました。営業利益は、人件費・経費等の削減に努めましたが、販売減少の影響により、231億8千3百万円(前年同期比4.6%の減益)となりました。

(電子部品事業)
電子部品事業におきましては、高機能スマートフォン向け、自動車向けの需要は下期に入り回復しましたが、上期の需要が大きく落ち込んだことにより、販売は減少しました。その結果、売上高2817億7千1百万円(前年同期比0.5%の減収)となりました。営業損失は、販売が減少したものの、人件費・経費などの削減、償却費の減少効果により、83億7千1百万円(前年同期は126億円の営業損失)となりました。

(ロール事業)

ロール事業におきましては、複合機および補修用部品の需要が落ち込んだことにより、販売は減少しました。その結果、売上高は141億8千4百万円(前年同期比20.3%の減収)となりました。営業損失は、人件費・経費などの削減に努めましたが販売減少の影響が大きく、14億2千2百万円(前年同期は7億5千1百万円の営業損失)となりました。

(特殊潤滑剤等その他事業)

特殊潤滑剤等その他事業におきましては、売上高73億9千万円(前年同期比17.5%の減収)となりました。営業利益は10億6千万円(前年同期比6.4%の増益)となりました。

 

 

 

NOKの株価推移

NOK(7240)の2021年7月21日時点でのチャートは以下の通り。

【日足チャート】

【週足チャート】


株価は2015年に4000円を超えていましたが、以降は下降トレンドに入っており下落を続けていました。

ただ、21年1月あたりから反発し、3月には1600円を超えるところまで上昇、その後再び下落してきましたが今回の上方修正となりました。

決算翌日は大きく上昇して始まったものの陰線となっており、今後上昇していくのかこのまま停滞するのか見極めるのが難しいところ。

週明けの値動き次第で上昇トレンドへの転換の可能性も十分にあるのではないかと思いますがどうなるでしょうか。

 

【7月21日時点の指標】

  • PER:10.37
  • PSR:0.39倍
  • PEGレシオ:0.16(PER10.37÷利益成長率64.05)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

現在のPERは10.37で割安な水準だと言えるでしょう。

またPSRも1倍を大きく割れており、PEGレシオでも1倍を大きく下回る水準。

上方修正翌日の値動きは気になるものの、NOKはかなり割安な水準であり、第1四半期に上方修正した会社は今後も上方修正する可能性が高いことからも、上昇の可能性は高いと言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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