バリューコマース(2491)の第2四半期決算発表が7月28日に迫ってきました。
バリューコマースは順調に業績を伸ばしてきており、今期も第1四半期決算発表時に上方修正も行われており、さらに業績が伸びることも考えられる銘柄。
第1四半期決算発表時に上方修正が行われた企業はさらなる上方修正が行われる可能性が高く、実に6割の企業は第2四半期でも上方修正が行われています。
今回はそんなバリューコマースの決算についてみていきましょう。
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バリューコマース(2491)の決算予想 決算発表日:7月28日 第2四半期決算
【バリューコマース(2491)の概要】
- 時価総額:1,034億円
- 設立:1999年
- 上場:2006年7月
- 売上高:291.71億円(20・12)/ 327億円(21・12予)
- 営業利益:62.18億円(20・12) / 74億円(21・12予)
アフィリエイト(成果報酬型)広告で首位級。ヤフー出店者向けに展開するCRMツールが成長。
まずは前回の決算発表を見てみましょう。
2020年4月26日の第2四半期決算内容
前回発表された第1四半期の決算内容は下記となっています。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
21.1~3月(実績) | 8,089百万円 | 1,799百万円 | 1,838百万円 | 22.2% | -27.14円 |
21.1~6月(四季報予想) | 15,300百万円 | 3,300百万円 | 3,400百万円 | 21.6% | 17.0円 |
21.12月(通期四季報予想) | 32,700百万円 | 7,400百万円 | 7,500百万円 | 22.6% | 43.0円 |
22.12月(来期四季報予想) | 36,000百万円 | 8,000百万円 | 8,000百万円 | 22.2% | 50.0円 |
現在の第2四半期予想からの進捗率は、売上高:52.9%、営業利益:54.5%となっています。
第2四半期・通期の上方修正も行われ、今期は好調なスタートだと言えるでしょう。
業績予想の修正
第1四半期決算発表時に、第2四半期・通期の上方修正も行われました。
売上高につきましては、成果報酬型広告「アフィリエイト」及びオンラインモールのストア向け
サービスが堅調に推移していることから、前回予想数値を上回る見通しとなりました。
営業利益及び経常利益につきましては、売上高の推移に加え、当社の連結子会社ダイナテック株
式会社(宿泊施設向けに情報システムを開発・提供)のWeb事業(宿泊予約システム)において特
別損失(減損損失)を計上したことによりのれん償却費及び減価償却費が期初想定から410百万円減
少することにともない、前回予想数値を上回る見通しとなりました。
親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、当該特別損失(減損損失)2,406百万円を計上
したことにともない、前回予想値を下回る見通しとなりました。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
バリューコマースの直近四半期の売上利益は以下の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
21.1~3(第1四半期) | 8,089百万円(105.6%) | 1,799百万円(119.4%) | 22.2%(112.7%) |
20.10~12(前期 第4四半期) | 8,003百万円 | 1,783百万円 | 22.3% |
20.7~9(前期 第3四半期) | 6,644百万円 | 1,451百万円 | 21.8% |
20.4~6(前期 第2四半期) | 6,863百万円 | 1,477百万円 | 21.5% |
20.1~3(前期 第1四半期) | 7,661百万円 | 1,507百万円 | 19.7% |
19.10~12(前々期 第4四半期) | 7,396百万円 | 1,461百万円 | 19.8% |
19.7~9(前々期 第3四半期) | 5,985百万円 | 1,120百万円 | 18.7% |
19.4~6(前々期 第2四半期) | 6,013百万円 | 1,130百万円 | 18.8% |
前期の第4四半期から売上・利益ともに大きく伸びています。
当第1四半期連結累計期間の売上高は、成果報酬型広告「アフィリエイト」について、回復の兆しが徐々に見え
始めているものの、就職分野及び旅行等の外出を伴う分野が低調に推移し、前年同四半期比で減収となりました。
一方、オンラインモールのストア向けサービスについて、EC需要の増加及びオンラインモールが実施した大型キ
ャンペーンへの対応が奏功したことにより、前年同四半期比で増収となりました。
その結果、8,089,731千円(前年同四半期比5.6%増)となりました。
販売費及び一般管理費は、5月に予定している本社移転に伴う一時的な費用を計上したことにより、1,399,529
千円(前年同四半期比6.2%増)となりました。
営業利益は、売上高の推移により、1,799,852千円(前年同四半期比19.4%増)となりました。
経常利益は、営業外収益に投資事業組合運用益34,453千円を計上したこと等により、1,838,598千円(前年同四
半期比22.3%増)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純損失は、876,816千円(前年同四半期は1,013,894千円の利益)となりました。こ
れは、当社が、2019年9月に全株式を取得し、連結子会社化したダイナテック株式会社(宿泊施設向けに情報シス
テムを開発・提供)について、新型コロナウイルス感染症流行の長期化により、同社のWeb事業(宿泊予約システ
ム)の将来の収益見込みを見直したことに伴い減損損失2,406,218千円を特別損失に計上したこと及び法人税等
309,195千円を計上したこと等によるものであります。
バリューコマースのセグメントごとの売上利益
バリューコマースのセグメントごとの売上・利益も見てみましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
マーケティングソリューションズ事業 | 3,962,761千円(13.8%減) | 763,891千円(7.5%減) | 19.3% |
ECソリューションズ事業 | 4,126,969千円(34.6%増) | 1,481,717千円(47.9%増) | 35.9% |
マーケティングソリューションズ事業は減収減益となったものの、ECソリューションズ事業が大幅な増収増益となりました。
① マーケティングソリューションズ事業
マーケティングソリューションズ事業は、コマース事業者のECサイトへの「集客」を軸とするソリューショ
ンを提供する事業です。主要なサービスは、成果報酬型広告「アフィリエイト」です。
当第1四半期連結累計期間におきましては、「アフィリエイト」について、回復の兆しが徐々に見え始めて
いるものの、就職分野及び旅行等の外出を伴う分野が低調に推移し、前年同四半期比で減収となりました。こ
の結果、セグメント売上高は3,962,761千円(前年同四半期比13.8%減)、セグメント利益は763,891千円(前
年同四半期比7.5%減)となりました。② ECソリューションズ事業
ECソリューションズ事業は、コマース事業者のECサイト上での「販売促進」を軸とするソリューションを提
供する事業です。主要なサービスは、オンラインモールのストア向けCRMツール「STORE's R∞(ストアーズ・
アールエイト)」及びクリック課金型広告「ストアマッチ」です。そのほか、ECサイト運営支援「B-Space」
及び連結子会社であるダイナテック株式会社(宿泊施設向けに情報システムを開発・提供)を含みます。
当第1四半期連結累計期間におきましては、オンラインモールのストア向けサービスについては、EC需要の
増加及びオンラインモールが実施した大型キャンペーンへの対応が奏功したことにより、前年同四半期比で増
収となりました。この結果、セグメント売上高は4,126,969千円(前年同四半期比34.6%増)、セグメント利
益は1,481,717千円(前年同四半期比47.9%増)となりました。
また、宿泊施設を顧客とするダイナテック株式会社について、新型コロナウイルス感染症流行の長期化によ
り、同社のWeb事業(宿泊予約システム)の将来の収益見込みを見直したことに伴い減損損失2,406,218千円を
特別損失に計上しました。
バリューコマース(21年12月期)の上方修正履歴
- 2021年4月26日:第2四半期および通期連結業績予想の修正(第1四半期決算発表時)
- 2021年2月22日:第2四半期および通期連結業績予想の修正
【4月26日】
上記に記載
【7月14日】
売上高につきましては、成果報酬型広告「アフィリエイト」及びオンラインモールのストア向け
サービスが堅調に推移していることから、前回予想数値を上回る見通しとなりました。
営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前述の理由にとも
ない、前回予想数値を上回る見通しとなりました。
なお、通期の業績予想につきましては、下期の見通しについての基本的な考え方に変更はありませ
んが、新型コロナウイルス感染症の景気への影響を注視する必要があることから、現時点では2021年
4月26日公表の予想数値を据え置くことといたします。今後、業績予想の修正が必要になった場合に
は、直ちに公表いたします。
第2四半期決算発表(7月28日)を前に第2四半期の上方修正を行っております。
通期の上方修正はなく、第2四半期決算発表時にされることも考えられますがどうなるでしょうか。
バリューコマース(2491)の株価推移
バリューコマース(2491)の2021年7月21日時点でのチャートは以下の通り。
【日足】
【週足】
コロナショック時に1,100円台を付ける場面もありましたがそこからは大きく上昇して2020年8月に3,500円まで上昇。
その後は横ばいが続き、特別損失の計上などもあり一度下落する場面もありましたが、7月14日の上方修正を受けて上昇し、3,450円まで値を戻してきています。
【7月21日時点の指標】
- PER:33.75
- PSR:3.71
- PEGレシオ:2.27(PER33.75÷利益成長率14.9)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PER・PSRPEGレシオともに割安とは言えない水準となっています。
7月17日の上方修正以降、株価は上昇してきていますがさらに上昇していくでしょうか。
バリューコマースの決算予想まとめ
7月28日のバリューコマースの決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。
株価水準はやや高めという印象はありますが、7/17の上方修正以降株価は上昇してきております。
また、2Qの決算発表時には通期の上方修正も考えられ、決算をきっかけにさらに上昇することも考えられます。
信用買いが増えていることや、減少中ではあるもののモルガンスタンレーの空売りが入っていることなどから、多少の好決算では評価されないかもしれません。
よほどの好決算でない限りは下落することも考えられるため、決算跨ぎするよりも決算後、決算内容を見たうえで投資するほうが良いかもしれません。
- 投資判断:ー 見送り
※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。
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