決算予想

日本電気硝子(5214)の決算予想 決算発表日:7月29日 第2四半期決算

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日本電気硝子(5214)の第2四半期決算発表が7月29日に迫ってきました。

日本電気硝子はいったん業績を落としたものの、21年12月期・22年12月期は増収増益を予定しており、前回行われた第1四半期決算発表時に上方修正も行われており、業績の上振れも見込まれます。

第1四半期決算発表時に上方修正が行われた企業はさらなる上方修正が行われる可能性が高く、実に6割の企業は第2四半期でも上方修正が行われていますので、7月29日の第2四半期決算発表時に上方修正が行われる可能性も十分にあります。

今回はそんな日本電気硝子の決算についてみていきましょう。

 

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日本電気硝子(5214)の決算予想 決算発表日:7月29日 第2四半期決算

【日本電気硝子(5214)の概要】

  • 時価総額:2,609億円
  • 設立:1944年
  • 上場:1973年4月
  • 売上高:2428.86億円(20・12)/ 2,800億円(21・12予)
  • 営業利益:176.6億円(20・12) / 280億円(21・12予)

FPD用ガラスと自動車用ガラス繊維の2本柱。韓国、台湾、中国の液晶パネル企業が主顧客。

 

まずは前回の決算発表を見てみましょう。

 

2020年4月28日の第2四半期決算内容

前回発表された第1四半期の決算内容は下記となっています。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
21.1~3月(実績) 68,599百万円 6,929百万円 11,998百万円 10.1% 70.4円
21.1~6月(四季報予想) 140,000百万円 15,000百万円 19,000百万円 10.7% 113.8円
21.12月(通期四季報予想) 280,000百万円 28,000百万円 32,000百万円 10.0% 217.3円
22.12月(来期四季報予想) 295,000百万円 30,000百万円 30,000百万円 10.2% 217.3円

現在の第2四半期予想からの進捗率は、売上高:49.0%、営業利益:46.2%となっています。

第2四半期・通期の上方修正も行われ、今期は好調なスタートだと言えるでしょう。

 

業績予想の修正

第1四半期決算発表時に、第2四半期・通期の上方修正も行われました。

売上は微増ではあるものの、利益は大幅な上方修正となっています。

第2四半期連結累計期間については、ディスプレイや自動車関連市場における旺盛な需要を背景に、主
力の薄型パネルディスプレイ(FPD)用ガラスやガラスファイバを中心に出荷は堅調に推移するものと
予想
しています。損益面では、売上高の増加に加えて、FPD用ガラスについて、計画を上回るスピード
で国内事業場の停電により停止していた生産設備を順次立ち上げることができ、生産性の向上が着実に進
んでいること等が、営業利益を想定以上に押し上げる見込み
です。経常利益及び親会社株主に帰属する四
半期純利益については、営業利益の増加に伴い上振れする見込みです。
通期については、第3四半期(2021 年7月1日~9月 30 日)以降も、主力のFPD用ガラスやガラス
ファイバを中心に業績は堅調に推移するものと予想しています。
以上を踏まえ、第2四半期連結累計期間及び通期の業績は、売上高、利益ともに前回予想を上回るもの
と見込んでいます。

 

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

バリューコマースの直近四半期の売上利益は以下の通り。

売上高 営業利益 利益率
21.1~3(第1四半期) 68,599百万円(105.6%) 6,929百万円(173.1%) 10.1%(162.9%)
20.10~12(前期 第4四半期) 67,753百万円 5,285百万円 7.8%
20.7~9(前期 第3四半期) 59,752百万円 4,608百万円 7.7%
20.4~6(前期 第2四半期) 50,478百万円 3,763百万円 7.5%
20.1~3(前期 第1四半期) 64,903百万円 4,004百万円 6.2%
19.10~12(前々期 第4四半期) 62,343百万円 3,428百万円 5.5%
19.7~9(前々期 第3四半期) 61,671百万円 3,407百万円 5.5%
19.4~6(前々期 第2四半期) 65,620百万円 4,407百万円 6.7%

特に利益が大きく伸びていることがわかります。

 

当第1四半期(2021年1月1日~3月31日)においては、ディスプレイや自動車関連市場におけ
る旺盛な需要を背景に主力の薄型パネルディスプレイ(FPD)用ガラス及びガラスファイバの出荷が増加し、そ
の他の製品も総じて堅調であったことから、売上高は前年同四半期(2020年1月1日~3月31日)を上回りまし

損益面では、売上高の増加や生産性向上等により、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益
ともに前年同四半期を上回る結果となりました。

 

 

日本電気硝子のセグメントごとの売上利益

日本電気硝子のセグメントごとの売上・利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
電子・情報 349億円(2.6%増)
機能材料・その他 336億円(9.1%増)

 

電子・情報:
FPD用ガラスは、旺盛な需要が継続する中、計画を上回るスピードで国内事業場の停電により停止してい
た生産設備を順次立ち上げることができ、生産性の向上が着実に進んだことから、出荷は前年同四半期比で増
しました。光関連・電子デバイス用ガラスは、光関連が減少したものの、家電や自動車部品向けが堅調であ
ったことから、前年同四半期並みの出荷となりました。

機能材料・その他:
ガラスファイバは、主に自動車部品向けを中心に需要が強まる中、在庫による出荷対応とともに休止してい
た生産設備の再稼働を進めたことにより、出荷が前年同四半期比で増加
しました。医薬用管ガラスは、世界的
な市場の拡大に対応するため、昨年生産を開始したマレーシアの新設備が寄与し、出荷は前年同四半期比で増
しました。耐熱ガラスは前年同四半期比で増加し、建築用ガラスは前年同四半期並みの出荷でした。

 

 

 

日本電気硝子(5214)の株価推移

日本電気硝子(5214)の2021年7月21日時点でのチャートは以下の通り。

【日足】


【週足】

コロナショック時には1,400円台を下回る場面もありましたがそこからは右肩上がりで推移しています。

日本電気硝子は、2月に通期の決算発表を行った後、4月1日に上方修正され、さらに1Qの決算発表である4月28日にも上方修正されています。

株価は1Qの決算発表以降調整となっていますが、7月28日の2Q決算発表以降の株価はどうなるでしょうか。

 

【7月21日時点の指標】

  • PER:11.53
  • PSR:0.97倍
  • PEGレシオ:0.53(PER11.53÷利益成長率32.85)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

株価水準を見るとPERが10倍を少し超えたところですが、利益成長率が高く、PEGレシオは1倍を大きく下回っています。

週足ではかなり株価は回復してきていますが、まだまだ株価上昇の余地はあると言えるでしょう。

 

 

 

日本電気硝子の決算予想まとめ

7月29日の日本電気硝子の決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。

株価水準はまだまだ割安といえますのでまだまだ上昇の余地はあると言えるでしょう。

第1四半期に上方修正を行っていることからも、さらなる上方修正の可能性も高く、買いを検討してみても良いのではないでしょうか。

信用買いは75万株を超えており、信用倍率が7.31倍となっているのですが日々の出来高を見るとそこまで大きくありません。

また、空売りしていた機関も7月に入って買戻しされています。

 

第1四半期で上方修正された企業のうちの6割は第2四半期でも上方修正が発表されています。

好決算の可能性が高いこと、また、無理に上昇を阻む要素も少ないことから、今回の決算跨ぎは強気でもよいかもしれません。

 

  • 投資判断:◎ 強気

※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。

 

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