ニッポン高度紙工業(3891)の決算予想　決算発表日：7月30日 第1四半期決算

ニッポン高度紙工業(3891)の第1四半期決算発表が7月30日に迫ってきました。

ニッポン高度紙は19.3月・20.3月期に減収減益となっていたものの、21.3月期には一転大幅増収となり、22.3月・23.3月期も増収増益を予想している企業です。

増収増益を予想しているニッポン高度紙工業の1Q決算はどのようになるでしょうか。

今回はそんなニッポン高度紙工業の決算についてみていきましょう。

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ニッポン高度紙工業(3891)の決算予想　決算発表日：7月30日 第1四半期決算

【ニッポン高度紙工業(3891)の概要】

• 時価総額：408億円
• 設立：1941年
• 上場：1996年2月
• 売上高：159.18億円(21・3）/ 168億円(22・3予)
• 営業利益：27.61億円(21・3) / 30億円(22・3予)

電気絶縁用セパレーター(紙)専業大手。アルミ電解コンデンサー用は世界シェア6割。電池用も。

まずは前回の決算発表を見てみましょう。

2020年4月23日の通期決算内容

前回発表された通期決算内容は下記となっています。

前期は1Q決算で対2Qの利益進捗率が200%を超えており、その後2回の上方修正があって株価が大きく上昇しました。

今期は1Qでどのような決算発表が行われるでしょうか。

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

ニッポン高度紙の直近四半期の売上利益は以下の通り。

前期はいずれも前の期を大幅に上回っており、特に下期は大幅な増収増益となっています。

下期のペースを維持できるなら、今期の予想数字を大幅に上回ることも十分に可能だと思います。

当社グループの関連市場であるエレクトロニクス業界におきましては、自動車関連需要の落ち込みが厳しかった
ものの、夏場以降は徐々に回復の動きがみられ、秋口からは自動車生産の回復が加速したこともあり、産業機器関
連の需要も改善傾向となりました。また、リモートワークの普及や巣ごもり需要の増加により、ICT市場やゲーム
機市場も堅調に推移しました。
このような状況の中、コンデンサ用セパレータは、期初の感染拡大を考慮したセットメーカーなどでの在庫確保
の動きに加え、秋口からの自動車市場好転を受けた車載向けや工作機械などの産業機器向けも好調に推移しまし
た。また、5G基地局やデータセンター向け需要も、引き続き堅調に推移しました。この結果、当連結会計年度の売
上高は11,963百万円（前連結会計年度比1,929百万円、19.2％増）となりました。
電池用セパレータは、海外における風力発電やスマートメーター向けの電気二重層キャパシタ用の需要が高水準
であったことに加え、車載向け大型リチウムイオン電池用は需要が拡大したため、当連結会計年度の売上高は
3,955百万円（前連結会計年度比889百万円、29.0％増）となりました。
この結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は15,918百万円（前連結会計年度比2,819百万円、21.5％
増）となりました。
利益面におきましては、高付加価値品の売上高の増加に加え、原材料や動力費の単価下落、売上高の増加にとも
なう稼働率向上および計画的な生産推進の取組みによる原価率の低減などもあり、営業利益は2,761百万円（前連
結会計年度比1,766百万円、177.5％増）、経常利益は2,796百万円（前連結会計年度比1,825百万円、188.1％
増）、親会社株主に帰属する当期純利益は2,006百万円（前連結会計年度比1,314百万円、190.2％増）となりまし
た。

ニッポン高度紙工業のセグメントごとの売上利益

ニッポン高度紙工業のセグメントごとの売上・利益も見てみましょう。

• コンデンサ用は、期初からの在庫確保の動きに加え、車載向けや工作機械などの産業機器向けが好調に推移し増収。
• 電池用は、海外の風力発電向け電気二重層キャパシタ用や、車載向け大型リチウムイオン電池用の需要拡大にともない増収。
•  当期純利益は、高付加価値品の売上高の増加に加え、原材料や動力費の単価下落、売上高の増加にともなう稼働率向上および計画的な生産推進の取組みによる原価率の低減などもあり増益。

ニッポン高度紙工業(3891)の株価推移

ニッポン高度紙工業(3891)の2021年7月21日時点でのチャートは以下の通り。

【日足】

【週足】

20年3月期は減収減益であったことや、コロナショックなどがあり、昨年前半までは1000円前後で推移していた株価ですが、昨年7月末の1Q決算発表や10月の上方修正をきっかけに株価は大きく上昇しました。

6月には4,000円を超える場面もあり、この1年で4倍も株価が上昇しています。

このところ3,000円台半ばから4,000円あたりで推移していますが、今期の数字次第でまた大きく動く可能性があります。

【7月21日時点の指標】

• PER：17.55
• PSR：2.28倍
• PEGレシオ：0.72（PER17.55÷利益成長率24.3)

※PSR(株価売上高倍率)　　※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

PERは15倍を超えているものの、業績の伸びを考えると割高ではなく、まだ割安の水準といえるのではないでしょうか。

ニッポン高度紙工業の決算予想まとめ

7月30日のニッポン高度紙工業の第1四半期決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。

PERを見ると割安とは言えない水準ではありますが、業績の伸びを考えるとまだまだ株価が伸びる余地はあるのではないでしょうか。

ニッポン高度紙工業は昨年の第1四半期決算発表から大きく上昇した銘柄。

通期決算発表時には控えめに予想する傾向があり、1Qでは好決算の可能性も十分にあるでしょう。

ただ、信用買い残が多いことや、クレディスイスの空売りが入っていることから、多少の好決算であれば下落する可能性も高く、決算跨ぎはリスクも大きいかもしれません。

中長期での投資であれば持っていても良いでしょうか、決算を待って買いを入れるほうが安全ではないかと思います。

• 投資判断：ー 　見送り

※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。

決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。

ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。

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