化粧品通販業のアルマード(4932)は2月14日に第3四半期の決算発表が行われ、以降は内容が好感されて株価は上昇中。
この地合いの中、非常に優秀な値動きといえるのではないでしょうか。
今回はそんな値動きの良いアルマードの決算発表の内容についてみていきましょう。
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【好決算の注目銘柄】4932 アルマード 積極的な先行投資で今後さらなる成長が見込める企業
【アルマードの概要】
- 時価総額:71.5億円
- 設立:2000年
- 上場:2021年10月
- 売上高:45.47億円(21.3)/ 49億円(22.3予)
- 営業利益:5.27億円(21.3) / 8.2億円(22.3予)
独自原料の欄角膜成分配合の化粧品通販業者。OEM外販卸・直販を行っている会社。2021年に上場したばかりの会社で、18・19・20年と大きな成長を遂げています。
ただ、21年は大きな減収減益となっており、今期、再び上昇を目指している会社です。
そんなアルマードについて、まずは今回発表された決算発表の内容を見てみましょう。
2022年2月14日の第3四半期決算発表の内容
2022年3月期第3四半期の業績(2021年4月1日~2021年12月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
21.4-12(実績) 今回発表 | 4,130百万円 | 621百万円 | 624百万円 | 15.0% | 42.88円 |
22.3 (会社予想) 今回発表 | 5,300百万円 | 820百万円 | 819百万円 | 15.5% | 55.31円 |
22.3 (四季報予想) | 4,900百万円 | 820百万円 | 820百万円 | 16.7% | 55.4円 |
第3四半期の決算発表では、通期の進捗率が売上高:84.3%、営業利益:75.7%となっており、併せて通期の上方修正も行われております。
通期の業績は、営業利益に変更はありませんが、売上高は8.2%増となっています。
【通期業績予想の修正の理由】
卵殻膜商品の認知度向上を狙った広告運用強化等により、直販の新規獲得が好調であったほか、外販では OEM 先
への出荷が前年比で増加する等、順調に推移したため、売上高については当初の予想を大幅に上回る見通しとなり
ました。
一方、当会計年度は 11 月 15 日付「成長可能性に関する説明資料」にて公表した中期経営目標である「2024 年
3月期までの営業利益 12 億円達成」へ向けた先行投資期であり、増収に伴って生じる増益分については事業投資へ
充てる予定のため、営業利益、経常利益、当期純利益については当初の予想から変更はありません。
営業利益に変更はありませんでしたが、業績予想の修正の理由を見ると今は選考等式であるため、積極的に事業投資に充てるということなので営業利益は増額となっていませんがポジティブにとらえても良いのではないでしょうか。
詳細についてみていきましょう。
直近四半期の売上利益
直近の業績の伸びがどうだったのか、直近四半期を元に四半期ごとの業績も見ておきましょう。
アルマードの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
21.10-12(第3四半期) | 1,666百万円 | 405百万円 | 24.3% |
21.7-9(第2四半期) | 1,246百万円 | 213百万円 | 17.1% |
21.4-6(第1四半期) | 1,218百万円 | 3百万円 | 0.2% |
21.1-3(前期 第4四半期) | 1,196百万円 | 100百万円 | 8.4% |
2021年上場のため、YoYでみることはできませんが、四半期ごとの数字を見ると、今四半期はしっかり増収増益となっています。
当社は3つの経営ビジョンの下、卵殻膜商品の更なる認知度向上を狙った広
告運用強化等により、直販の新規顧客獲得が好調であったほか、外販ではOEM先への出荷が前年同期比で増加する
等、順調に推移しました。
その結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高4,130,418千円(前年同期比23.2%増)、営業利益
621,323千円(前年同期比45.4%増)、経常利益624,046千円(前年同期比43.4%増)、四半期純利益432,101千円
(前年同期比46.8%増)となりました。
アルマードのセグメント別の売上利益
アルマードのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
ただ、アルマードは単一セグメントのため、詳細の記載はありませんでした。
売上高の販売チャネル別の内訳の記載はあり、下記の通りとなります。
TV通販と外販はそこまでの伸びは見せていませんが、外販と直販(EC)が伸びていることがわかります。
直販の方が他のチャネルよりも利益率が高いので、この項目が伸びているのはよい傾向といえるのではないでしょうか。
続いて、現在のアルマードの株価についても見ていきましょう。
アルマードの株価推移
アルマード(4932)の2022年2月18日時点でのチャートは以下の通り。
【日足チャート】
【週足チャート】
上場以降は一度上昇したもののその後は大きく下落していました。
そんなところに今回の決算発表で2連のS高などで大きく上昇しました。
アルマードは業績の数字だけ見るとそこまでインパクトがある決算とは言えませんが、積極的に先行投資したうえでしっかりと利益を出している銘柄。
現在のような地合いの悪い時、このような銘柄が特に上昇する傾向にあるので、今回もしっかりと上昇してきています。
【2月21日時点の指標】
- PER:15.32
- PSR:1.49
- PEGレシオ:ー(PER 15.32 ÷利益成長率ー)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
アルマードはPERが15倍強。そこまで割安ということはありません。
ただ、今回の決算をきっかけに出来高を伴って大きく上昇しています。
上場したばかりの銘柄ですので、さらに出来高を伴って上昇する余地は充分にあるのではないでしょうか。
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決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
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