DX・デジタルマーケティング事業を行うクロスマーケティンググループ(3675)は2月14日に好決算・上方修正を発表した銘柄の一つです。
今回の決算では、翌日に大きく値を上げるなど好感されたものの、このところの地合いの悪さで、決算前の価格以上に下落している銘柄です。
地合いの悪さはあるとは言えここまで下がっているクロスマーケティンググループの決算や内容についてみていきましょう。
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クロスマーケティンググループ【好決算の注目銘柄】好決算で業績急上昇にも拘らず大きな下落した銘柄
【クロスマーケティンググループの概要】
- 時価総額:230億円
- 設立:2013年
- 上場:2013年6月
- 売上高:107.58億円(21.6)/ 231億円(22.6予)
- 営業利益:10.07億円(21.6) / 19億円(22.6予)
クロスマーケティンググループは、リサーチから、DXやデジタルマーケティングへ事業の主軸を移行・拡大している企業。
前期は決算期の変更により6カ月の数字となっており、純粋な数字の伸びは見えづらいものの、着実に業績を伸ばす予定となっています。
ではまずは2月14日に発表された第2四半期決算発表を見てみましょう。
2022年2月14日の通期決算発表の内容
2022年6月期第2四半期の連結業績(2021年7月1日~2021年12月31日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
21.7-12(実績) 今回発表 | 12,300百万円 | 1,710百万円 | 1,661百万円 | 13.9% | 56.55円 |
21.7-12 (四季報予想) | 12,000百万円 | 1,200百万円 | 1,200百万円 | 10.0% | 30.3円 |
22.6 (会社予想) 今回発表 | 23,750百万円 | 2,300百万円 | 2,200百万円 | 9.7% | 70.1円 |
22.6 (四季報予想) | 23,100百万円 | 1,900百万円 | 1,850百万円 | 8.2% | 55.5円 |
第2四半期決算発表では売り上げはそこまで変わらないものの、営業利益は予想を42.5%上回る数字となっています。
また、通期も上方修正が行われており、営業利益は21%増を予想しています。
(通期の上方修正はレンジでの記載となっていますが、上記には平均を記載しています)
【通期業績予想の修正の理由】
2022 年6月期第2四半期(2021 年 7 月 1 日~12 月 31 日)において、連結子会社のドゥ・ハウスやディー
アンドエムの好調を主因にデジタルマーケティング事業売上高が上振れたほか、新型コロナウイルス感染拡
大影響に鑑み保守的な前提としていたデータマーケティング事業における海外子会社の売上高回復が想定以
上だったこと等から、全てのセグメントで売上高が期初想定を上回りました。
上述の増収効果に加え、売上高総利益率の高いオンラインサービスが拡大したこと、販売費および一般管
理費を中心としたコスト投下の最適化を推し進めたこと、等により売上高総利益率並びに営業利益率がそれ
ぞれ期初想定を上回りました。
2022 年6月期第3四半期以降についても、主力のデジタルマーケティング事業を中心に連結業績は好調に
推移すると見込んでおります。
一方、とりわけ第4四半期は他四半期と比較して収益が積み上がりにくい閑散期に当たるほか、来期以降
の成長に向けた投資の加速、依然として不透明な新型コロナ感染拡大の状況、来期以降の成長に向けた投資
の加速等を考慮した結果、現時点での見通しとして当社が合理的と判断するレンジを持たせた業績予想を開
示することにいたしました。
尚、2022 年 6 月期第 3 四半期累計期間の業績予想見通しとして、売上高が 180~185 億円、営業利益が 22
~24 億円、経常利益が 21~23 億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が 13.5~14.5 億円になるものと見
込んでおります。
事業の好調がうかがえる内容となっています。
詳細についてみていきましょう。
直近四半期の売上利益
直近の業績の伸びがどうだったのか、直近四半期を元に四半期ごとの業績も見ておきましょう。
クロスマーケティンググループの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
21.10-12(第2四半期) | 6,953百万円(150.8%) | 1,224百万円(180.5%) | 17.6% |
21.7-9(第1四半期) | 5,347百万円 | 486百万円 | 9.1% |
21.4-6(前期 第4四半期) | 5,259百万円 | 160百万円 | 3.0% |
21.1-3(前期 第3四半期) | 5,499百万円 | 847百万円 | 15.4% |
20.10-12(前期 第2四半期) | 4,612百万円 | 678百万円 | 14.7% |
20.7-9(前期 第1四半期) | 3,673百万円 | 142百万円 | 3.9% |
20.4-6(前々期 第4四半期) | 3,082百万円 | -261百万円 | -8.5% |
20.1-3(前々期 第3四半期) | 4,618百万円 | 427百万円 | 9.2% |
四半期ごとの数字を見ると、直近四半期に大きく業績を伸ばしていることがわかります。
売上・利益とも、これまでの業績から一段・二段上の数字を出しており、企業が大きく成長していることがうかがえます。
当社グループは持続的な成長を実現するため、中期経営計画「DX Action 2024」の
指針である「マーケティングDXパートナー」へ向けて様々な取り組みを進めており、グループのビジネスモデルの
進化と各事業における領域拡大を推進してまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は12,300百万円、営業利益は1,710百万円、経常利益は
1,661百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,111百万円となりました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」とい
う。)等の適用により、売上高は54百万円減少し、売上原価は42百万円減少し、営業利益、経常利益及び税金等調
整前四半期純利益はそれぞれ12百万円減少しております。
過去最高の数字で、デジタルマーケティング事業に加え、他の事業も順調に伸びているようです。
クロスマーケティンググループのセグメント別の売上利益
クロスマーケティンググループのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
デジタルマーケティング事業 | 5,252百万円(240%) | 526百万円(280%) | 10.0% |
データマーケティング事業 | 4,531百万円(119%) | 1,413百万円(155%) | 31.2% |
インサイト事業 | 3,106百万円(115%) | 605百万円(169%) | 19.5% |
各セグメントとも増収増益となっており、特にデジタルマーケティング事業に関しては2倍以上の伸びとなっています。
(デジタルマーケティング事業)
当第2四半期連結累計期間のデジタルマーケティング事業は、デジタル領域を中心としてプロモーションEC/マ
ーケティング支援、システムの受託開発及び保守・運用、人材供給等、ITビジネスにおける総合的なサービスを
提供しております。株式会社クロス・コミュニケーションを中心としたシステムの受託開発やIT人材サービス等
の事業会社については、受注・売上高ともに堅調に推移しております。デジタルプロモーション領域を展開する
株式会社ディーアンドエムについてもデジタルシフトの加速とともに、サービス領域の幅を広げながら受注・売
上共に好調に推移しております。また、2021年1月から連結開始している株式会社ドゥ・ハウス他1社についても
売上・利益ともに堅調に推移しており、事業全体としても好調な状況が続いております。
その結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は5,252百万円、セグメント利益(営業利益)526百万円
となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は54百万円減少し、セグメント利益(営業利益)は12百万円
減少しております。(データマーケティング事業)
当第2四半期連結累計期間のデータマーケティング事業は、株式会社クロス・マーケティングを中心として、
マーケティングリサーチにおけるオンラインでのデータ収集を中心にサービスを提供するとともに、海外(米国、
インドを中心)におけるオンライン・オフラインのデータ収集サービスを提供しております。
昨年より続いている新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、オンラインサービスの需要は堅調に推移して
おり、売上高全体としても堅調に推移いたしました。また、継続的に実施している販売における生産性や案件の
生産効率についてもアウトソーシング拠点の活用も含めて効果が出ており、利益についても好調に推移いたしま
した。海外拠点についても、経済活動の回復とともに売上・利益が回復しているとともに、米国における大型案
件の計上も継続しており、海外全体としては堅調に推移しております。
その結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は4,531百万円、セグメント利益(営業利益)1,413百万
円となりました。(インサイト事業)
当第2四半期連結累計期間のインサイト事業は、国内外のグループ各社において、マーケティングリサーチに
おける顧客の課題解決に向けた消費者のインサイトの発掘に加えて、各種データの分析・レポート作成を含めて、
事業・マーケティングの意思決定支援を行っております。
国内の事業会社については、案件の堅調な受注進捗とともに、オフライン系のリサーチサービスのオンライン
対応や手法の変更等も対応しており、売上・利益ともに堅調に推移いたしました。
また、海外の事業会社についても、一部新型コロナウイルス感染症の変異株の拡大もみられるものの、各国の
経済環境の回復が進んでいるとともに、前年から進めてきた固定費の削減などの影響により、海外全体としても
収益貢献が続く結果となっております。
その結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は3,106百万円、セグメント利益(営業利益)605百万円
となりました。
売上の伸びだけでなく、利益率を大きく改善していることも好感できるポイントではないでしょうか。
では続いてクロスマーケティンググループの株価についても見ていきましょう。
クロスマーケティンググループの株価推移
クロスマーケティンググループ(3675)の2022年2月22日時点でのチャートは以下の通り。
【日足チャート】
【週足チャート】
中期では上昇トレンドの押し目という形ですが、52週線を少し下回るところまで来ています。
今回の決算では、翌日は好決算が好感されて長めの陽線を付けたものの、地合いの弱さなどもあり、決算発表前の価格を超える下落となってしまっています。
地合いの影響もあるとはいえ、これだけの好決算を発表しながらここまで下落しているので、タイミングをみて買いを入れたいところではありますが、今後の値動きはどうなるでしょうか。
【2月22日時点の指標】
- PER:10.99
- PSR:1.55
- PEGレシオ:0.27(PER 10.99 ÷利益成長率40.75)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PERは10倍を少し超える程度で、PEGレシオは1倍を大きく下回っています。
高成長の企業でありながら低PERなので、まだまだ割安な水準にある銘柄といえるのではないでしょうか。
気になる点としては信用買い残が少し多めなことですが、日々の出来高を考えるとそこまで懸念するほどのものではないのではないでしょうか。
ただ、機関投資家による空売りが入っています。
こちらは今回の下落の大きな要因ではないかと思われます。この空売りは決算発表後に入っており、こちらは減少していかないとなかなか株価の上昇にはつながらないかもしれません。
現状の地合いの悪さもあり、機関投資家もしっかりと空売りを仕掛けてきているため、買いを入れるなら機関投資家の空売り減少を確認してからの方が良いかもしれません。
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