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JKホールディングス(9896)の株価予想!ウッドショックも価格転嫁で業績up【好決算の注目銘柄】

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合板・建材の専門商社であるのJKホールディングス(9896)は2月14日に第3四半期の決算発表が行われました。

好決算でありながらも株価はもみ合いを続けており、なかなか上昇できていない銘柄ですが、これから株価はどう動いていくでしょうか。

今回はJKホールディングスの決算内容や今後の株価予想などについてみていきましょう。

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JKホールディングス(9896)の株価予想!ウッドショックも価格転嫁で業績up【好決算の注目銘柄】

【JKホールディングスの概要】

  • 時価総額:340億円
  • 設立:1990年
  • 上場:199011月
  • 売上高:3432.54億円(21.3)/ 3,600億円(22.3予)
  • 営業利益:54.3億円(21.3) / 110億円(22.3予)

JKホールディングスは合板・建材の専門商社で、国内シェアトップの会社です。業績はこのところ横ばいを続けていましたが、今期は大幅増益予想となっています。

まずは今回発表された決算発表の内容を見てみましょう。

 

2022年2月14日の通期決算発表の内容

2022年3月期第3四半期の連結業績(2021年4月1日~2021年12月31日)

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
21.4-12(実績) 今回発表 279,738百万円 10,114百万円 10,746百万円 3.6% 249.57円
22.3 (会社予想) 今回発表 370,000百万円 11,000百万円 11,500百万円 3.0% 251.25円
22.3 (四季報予想) 360,000百万円 8,700百万円 9,200百万円 2.4% 204.5円

第3四半期の決算発表では通期の進捗率(対四季報予想)が、売上高:77.7%、営業利益:116.3%となっており通期予想を大きく上回っています。

また今回の決算と併せて通期の上方修正も行われました。

業績は売上高が2.8%増、営業利益が26.4%増となっています。

 

【通期業績予想の修正の理由】

当社グループが属する建材流通業界におきましては、コロナ禍に伴う経済活動の低迷と再開等を受け
て、木材等の素材を中心に需給バランスが崩れ、供給不足や価格高騰をもたらすなど「ウッドショッ
ク」と呼ばれる状況が続いています。これに対し当社グループは、木質系建材流通の川上から川下まで
一気通貫で手掛け、また、製造加工部門や海外部門も有するなどの総合力を活かし、木材および木質系
建材の供給責任を果たすべく、量の確保や代替材の調達、生産に努めました。この結果、素材価格の高
騰は、販売価格、製品価格に転嫁することが概ね順調に進み、売上、利益とも既に開示されている予想
を上回る見込み
となりました。
今後も、木材および木質系建材について十分な量を適正な価格で供給すべく、当社グループの総合力
の発揮に努めてまいりますが、新型コロナウイルス感染症やウッドショックの影響等を初めとする様々
な要因によって連結業績予想の修正が必要になった場合には、速やかにお知らせいたします。

ウッドショックの影響はあるものの、量の確保や代替え罪の調達、生産に努め、また販売価格に転嫁することができたことで業績の上方修正につながったようです。

引き続きウッドショックによって変動の余地はあるものの、状況に合わせて業績を伸ばしているようです。

 

詳細についてみていきましょう。

 

 

直近四半期の売上利益

直近の業績の伸びがどうだったのか、直近四半期を元に四半期ごとの業績も見ておきましょう。

JKホールディングスの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
21.10-12(第3四半期) 101,933百万円(119.6%) 4,397百万円(226.3%) 4.3%
21.7-9(第2四半期) 91,518百万円 3,694百万円 4.0%
21.4-6(第1四半期) 86,287百万円 2,023百万円 2.3%
21.1-3(前期 第4四半期) 88,136百万円 1,369百万円 1.6%
20.10-12(前期 第3四半期) 91,048百万円 1,943百万円 2.1%
20.7-9(前期 第2四半期) 81,970百万円 1,214百万円 1.5%
20.4-6(前期 第1四半期) 82,100百万円 904百万円 1.1%
20.1-3(前々期 第4四半期) 88,570百万円 937百万円 1.1%

四半期ごとの数字を見ると、これまでは売上にそれほど大きな増減はなかったものの、今期大きく改善していることがわかります。

ウッドショックを上手く価格に転嫁したのでしょうか。

また、直近四半期は売り上げも伸びており、1000億を超えており、利益も40億強となっています。

 

当社グループは、新型コロナウイルスへの感染防止のための様々な手立てを講じながら慎
重に営業活動を進めました。また、並行して中期経営計画 “Breakthrough 21”に掲げる諸施策を実行に移し、次
代を視野に入れた態勢整備を進めています。「ウッドショック」や住宅機器の供給制約に対しては、木質系建材流
通の川上から川下までを一気通貫で手掛け、また、製造加工部門や海外部門も有するなどの当社グループの総合力
を最大限に発揮するとともに、木質系建材卸トップ企業として築いたメーカーとの強固な関係を活かし、木材およ
び木質系建材、住宅機器等住宅資材全般にわたる供給責任を果たすべく、量の確保や代替材の調達、生産に努めま
した。
この結果、当第3四半期連結累計期間における業績は以下の通りとなりました。
売上高につきましては、2,797億38百万円(前年同期比9.7%増)と新設住宅着工戸数全体の伸び(同7.1%増)
を上回りました。なお、今期から新たな収益認識に関する会計基準を導入しており、この影響(109億19百万円)
を考慮すると売上高は2,906億58百万円(同13.9%増)と、好調な持ち家着工戸数の伸び(同11.2%増)を上回る
増収となっています。利益面では、一昨年春稼働開始した株式会社キーテック山梨合板工場が順調に稼働率を上げ
ていることや、量質両面にわたる仕入・販売のきめ細かいコントロールによりグループ全体の粗利益率が向上した
ことなどが寄与し、営業利益は101億14百万円(同149.0%増)、経常利益は107億46百万円(同173.6%増)、親会
社株主に帰属する四半期純利益は74億44百万円(同213.9%増)とかつてない大幅な増益となりました。

 

 

JKホールディングスのセグメント別の売上利益

JKホールディングスのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
総合建材卸売事業 2,303億51百万円(6.4%増) 57億93百万円(62.0%増) 2.5%
合板製造・木材加工事業 135億71百万円(58.7%増) 33億85百万円(前年同期-3億16百万円) 24.9%
総合建材小売事業 334億59百万円(18.6%増) 7億51百万円(77.5%増) 2.2%
その他 23億55百万円(25.7%増) 68百万円(77.5%減) 2.9%

 

① 総合建材卸売事業
「ウッドショック」の影響から、特に合板等素材商品の調達面の確保が難しい状況でしたが、取扱商品全般、
特に合板等素材商品を主体に利益率は大きく改善しました。
この結果、当事業の売上高は2,303億51百万円(前年同期比6.4%増)の増収、営業利益は57億93百万円(同
62.0%増)と大幅な増益となりました。

② 合板製造・木材加工事業
当事業の中核を占める株式会社キーテックは、主力のキーラム(LVL)事業が代替材としての需要拡大を受
けて増収増益
となったほか、一昨年稼働を開始した山梨合板工場の稼働率向上から増収増益となりました。ま
た、その他の当事業に属するほとんどの子会社が黒字転換を伴う増収増益を果たしました。
この結果、当事業の売上高は135億71百万円(前年同期比58.7%増)の大幅増収、営業利益は33億85百万円
(前年同期は3億16百万円の営業損失)と黒字転換いたしました。

③ 総合建材小売事業
総合建材小売事業につきましては、2021年4月に、株式会社ティエフウッドを株式会社ブルケン・マルタマ
に、四辻製材株式会社を株式会社ハウス・デポ関西に各々吸収合併しグループ内再編を進めました。また、2021
年9月に、サッシ等の販売及び施工を手掛けるハラコートーヨー住器株式会社(現 株式会社ハラコー)を新た
に子会社としました。当第3四半期連結累計期間における業績は各社により若干のばらつきがありますが、総じ
て増収増益の傾向にあります。
この結果、当事業の売上高は334億59百万円(前年同期比18.6%増)、営業利益は7億51百万円(同77.5%
増)と、大幅な増収増益となりました。

④ その他
その他には、建材小売店の経営指導を中心にフランチャイズ事業を展開している株式会社ハウス・デポ・ジャ
パンのほか、建設工事業の子会社4社、物流関係の子会社等5社および純粋持株会社でありますJKホールディ
ングス株式会社の一部事業等を区分しております。第2四半期連結累計期間に、ハラコートーヨー住器株式会社
(現 株式会社ハラコ―)の子会社で、インターネットによるサッシ・エクステリア製品等の施工販売を手掛け
るハッピーコーポレーション株式会社を新たに子会社としました。これらの子会社のうち建築工事業を手掛ける
JKホーム株式会社及び旅行・保険代理業を手掛けるJKスマイル株式会社に対する新型コロナウイルス感染症
の影響は依然大きく、これら2社は引き続き売上、利益両面で苦戦を強いられています。
この結果、当事業の売上高は23億55百万円(前年同期比25.7%増)、営業利益は68百万円(同77.5%減)とな
りました。

セグメント別の業績を見ると、各事業とも増収となっています。

また、その他を除く各事業では大幅な増益となっています。

続いて、現在のJKホールディングスの株価についても見ていきましょう。

 

 

JKホールディングスの株価推移・今後の株価予想

JKホールディングス(9896)の2022年2月25日時点でのチャートは以下の通り。

【日足チャート】

【週足チャート】


JKホールディングスの株価は2021年11月の決算で大きく上昇し、その後はもみ合いを続けています。

今回の決算は、場中に発表されたこともありますが大きく上下し、その後はまたもみ合っている状況です。

この地合いの中であれば比較的強い動きだと言えるかもしれませんが、今後の株価はどうなっていくでしょうか。

 

【2月25日時点の指標】

  • PER:5.11
  • PSR:0.09
  • PEGレシオ:0.10(PER 5.11 ÷利益成長率51.3)
  • 理論株価:3,092円

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

PERは5倍程度でPSR・PEGレシオも1倍を大きく下回っています。

株価はかなり割安な水準にあると言えるのではないでしょうか。

信用買い残や機関投資家による空売りなど、目立った株価下落の要因も見られません。

理論株価も現在の株価(1,045円)の3倍ほどあり、まだまだ株価が上昇してもおかしくないかもしれません。

業績も基本的には良いものではありますが、気になるのはウッドショックによる価格変動余地でしょうか。

この辺りは懸念材料の一つであり、このあたりが明確になれば株価はすんなり上昇するかもしれません。

 

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