先日、一覧でご紹介した超絶決算や好決算の一覧から個別の企業をご紹介します。
今回は2020年7月29日に第1四半期の決算発表を行った3658：イーブックイニシアティブジャパンについてご紹介します。
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超絶決算銘柄：イーブックイニシアティブジャパン(3658) 7月29日 第1四半期決算発表
【イーブックイニシアティブジャパンの概要】
- 時価総額：146億円
- 設立：2000年
- 上場：2011年10月
- 売上高：212.81憶円(20・3）/ 235億円(21・3予)
- 営業利益：7.93憶円(20・3) / 8.8憶円(21・3予)
【特色】小学館出身の鈴木雄介氏が創業。電子書籍配信が柱、漫画作品を充実化。ヤフーの子会社
【単独事業】電子書籍76(4)、クロスメディア24(2) <20・3>
柱の電子書籍はヤフー内書籍統合に加え、巣ごもり需要が追い風で好調。クロスメディアもペイペイモール内のキャンペーンなど奏功し堅調増。広告宣伝費などの費用負担増こなす。営業益続伸。
2020年7月29日の第1四半期決算内容
今回発表された第1四半期の決算短信は上記の通り。
会社四季報の半期の予想と比べて高い進捗率となっています。
| 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
| 20.4～6月(実績) | 7,055百万円 | 408百万円 | 410百万円 | 5.8％ | 50.37円 |
| 20.4～9月(予想) | 12,000百万円 | 450百万円 | 450百万円 | 3.8％ | 53.3円 |
| 21.3(通期予想) | 23,500百万円 | 880百万円 | 880百万円 | 3.7％ | 106.6円 |
半期の予想と比べ、利益の進捗率は90％を超えています。
売上高も約60％程度となっており、今回は上方修正はありませんでしたが、いつ上方修正があってもおかしくないほどの数字。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
イーブックイニシアティブジャパンの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
| 売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
| 20.4～6(第1四半期) | 7,055百万円(151.4％) | 408百万円(219.4％) | 5.8％(145％) |
| 20.1～3(前期 第4四半期) | 6,105百万円 | 264百万円 | 4.3％ |
| 19.10～12(前期 第3四半期) | 5,342百万円 | 164百万円 | 3.1％ |
| 19.7～9(前期 第2四半期) | 5,173百万円 | 179百万円 | 3.5％ |
| 19.4～6(前期 第1四半期) | 4,661百万円 | 186百万円 | 4.0％ |
四半期ごとの売上高・営業利益を見てみても、今期の伸びがすごいことがわかります。
前期に比べ売り上げが1.5倍、利益に至っては2倍を超える伸び率となっています。
全四半期と比べても大きな伸びとなっており、今後の伸びも期待できる数字だと言えるでしょう。
第1四半期での取り組みについて
今第1四半期にはいろいろな取り組みがされてきました。
【ゴールデンウィーク販促キャンペーン】
【創業20周年記念企画】
【AIによるタグ付けエンジンの実装】
【紙書籍のオンライン販売が好調】
イーブックイニシアティブジャパンのセグメントごとの売上利益
イーブックイニシアティブジャパンのセグメントごとの売上・利益も見ておきましょう。
| セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
| 電子書籍事業 | 5,285,194千円(47.4%増) | ||
| クロスメディア事業 | 1,770,147千円(64.5%増) |
両事業ともに大きな伸びを見せています。
新型コロナウィルスの影響について
新型コロナウィルスによる事業への影響は下記の通り。
巣ごもり需要が高まったことで業績にはプラスに働いています。
イーブックイニシアティブジャパンの株価推移
イーブックイニシアティブジャパン(3658)の2020年8月21日時点での日足チャートは以下の通り。
3月に1,000円台だった株価が、4月の決算発表から大きく上昇し、今回の決算発表前には3,500円まで上昇。
さらに今回の決算発表を受け、現在は3,000円台後半から4,000円あたりを推移しています。
【8月21日時点の指標】
- PER：35.24
- PSR：1.01
- PEGレシオ：3.23（PER35.24÷利益成長率10.9)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
現在のPERは35倍程度ですが、PSRは約1倍なので割高でもない数値ではないでしょうか。
PEGレシオは通期の予想数字をもとに割り出している(利益成長率)ため、3.23と高い数値ではありますが、第1四半期での利益を見ていると今期の利益成長率は30％～50％程度を見込んでも良いと考えます。
利益成長率が30％ならＰＥＧレシオは1.17、利益成長率が50％なら0.7となります。
PEGレシオは1.5未満なら割高ではなく、1未満だとかなり割安な数字となりますので、このイーブックジャパンも現在の株価にとどまらず、さらに上昇を目指せるのではないでしょうか。
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