決算予想

アセンテック(3565)の決算予想 9月9日第2四半期決算発表予定

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アセンテック(3565)の第2四半期決算発表が9月9日に迫ってきました。

コロナ禍に大きく値を伸ばしている企業のひとつで、順調に業績が推移しているのか注目です。

そんな注目のアセンテックの今回の決算がどうなるのか、過去の決算発表をもとに調べてみました。

是非ご覧ください。

 

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アセンテック(3565)の決算予想 9月9日第2四半期決算発表予定

【アセンテックの概要】

  • 時価総額:234億円
  • 設立:2009年
  • 上場:2017年4月
  • 売上高:59.32憶円(20.1)/ 65億円(21・1予)
  • 営業利益:4.56憶円(20・1) / 6憶円(21・1予)

【特色】仮想デスクトップのソリューション、ソフト・端末販売、保守・コンサル軸。クラウドサービスも

【単独事業】ITインフラ事業100 <20・1>

【独自増額】新型コロナの影響で納入遅延発生、今期発売の小規模企業向けサービスの出足鈍い。が、既存PCでテレワーク対応する短納期自社製品の受注が金融業界中心に想定超、月額課金積み上げ。採用と販促費かわし営業増益、会社計画は保守的。

 

まずは前回の決算発表を見てみましょう。

2020年6月10日の第1四半期決算内容

前回発表された第2四半期の決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.2~4(実績) 1,704百万円 174百万円 178百万円 10.2% 18.3円
20.2~7(半期 四季報予想) 3,250百万円 300百万円 300百万円 9.2% 31円
21.1(通期 四季報予想) 6,500百万円 600百万円 600百万円 9.2% 62.1円

対第2四半期の進捗率は売上高:52.4% 営業利益:58%、

対通期の進捗率は売上高:26.2% 営業利益:29%となっています。

計画を少し上回るペースです。

アセンテックは、8月25日に上方修正の発表も行われました。

 

第2四半期及び通期業績予想の修正

会社予想からは上振れるものの、四季報予想を下回る数字でそこまでインパクトのある内容とは言えないでしょう。

実際、こちらの業績修正の発表後、株価は下落しています。

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

アセンテックの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.2~4(第1四半期) 1,704百万円(87%) 174百万円(121.7%) 10.2%(139.7%)
19.11~1(前期 第4四半期) 1,202百万円(97.8%) 73百万円(123.7%) 6.1%(127.1%
19.8~10(前期 第3四半期) 1,405百万円(135.7%) 128百万円(177.8%) 9.1%(130%)
19.5~7(前期 第2四半期) 1,367百万円(87.3%) 112百万円(100%) 8.2%(113.9%)
19.2~4(前期 第1四半期) 1,958百万円 143百万円 7.3%
18.11~1(前々期 第4四半期) 1,229百万円 59百万円 4.8%
18.8~10(前々期 第3四半期) 1,035百万円 72百万円 7%
18.5~7(前々期 第2四半期) 1,566百万円 112百万円 7.2%

時期による売り上げや利益の偏りはあまり見られませんが、比較的上期の方が比率が高いでしょうか。

利益率は上がってきている印象ですが、売上高は前の期を下回る四半期が多いのは気になるところ。

 

売上高は、テレワークの導入及びサイバーセキュリティ対策需要の増加しましたが、クラウドインフラ事業領域において、地方自治体や国内大手クラウド事業者向けのITインフラを受注したものの、前年同期と比較してその他の物販ビジネスが減少したことにより売上高が減収となっています。

増益の理由としては、仮想デスクトップ事業領域においてCitrix社の仮想デスクトップソフトウェアなどの製品や自社製品である「Resalio Lynx」が急速に伸びたことに加え、クラウドインフラ事業領域においても自社製品である「リモートPCアレイ」が堅調に推移したことが挙げられます。

 

アセンテックのセグメントごとの売上利益

アセンテックのセグメントごとの売上・利益をチェックしたいところですが、アセンテックはITインフラ事業の単一セグメントとなります。

セグメント 売上高 営業利益 利益率

 

 

2020年5月以降の主要なニュース

5月14日 テレワーク関連ビジネスを加速する㈱ピー・ビーシステムズとの業務提携のお知らせ
5月18日 さらなる働き方改革を推進する(株)理経との戦略的業務提携
9月1日 テレワーク環境下で安定的に稼働する RPA ソリューションの提供を開始

 

 

 

5月14日 テレワーク関連ビジネスを加速する㈱ピー・ビーシステムズとの業務提携のお知らせ

長年の協業実績に基づくシナジー効果の最大化をめざして
アセンテック株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐藤 直浩)は、
株式会社ピー・ビーシステムズ(本社:福岡市博多区 代表取締役社長:冨田 和久、以
下 ピー・ビーシステムズ)と「働き方改革」を実現する IT において、製品・サービスの
企画から販売まで、幅広い分野で業務提携したことを発表します。
この業務提携に基づき、両社はいっそう協業体制をより強固にし、日本全国に販売網/
サポート網の構築を目指します。
■シナジー効果
・テレワーク関連ビジネスの強化
急速にニーズの高まるテレワーク関連ビジネスにおいて、両社の長年の VDI 実績を持ちよ
り、関連ソリューションの企画・研究・開発・販売を充実・加速させます。
・地理的な補完
東京を主要拠点とする当社と、九州・福岡を拠点とするピー・ビーシステムズと協業する
ことで、両社で販売網/サポート網を全国に広げて参ります。
・新分野への挑戦
現行の取引分野を超えて両社の強みを持ち寄り、新規共同プロジェクトの立ち上げをめざ
します。
■業務提携の内容
(1)両社が長年にわたり蓄積した VDI に関するノウハウや販売力・技術力に、アセンテック独
自製品である「リモート PC アレイ」、USB 型シンクライアント「Resalio Lynx」を付帯させた VDI ソ
リューションを企画し、高品質で、安全な VDI のトータルソリューションを国内市場へ提供する。

(2)ピー・ビーシステムズが推進する企業の「働き方改革」「テレワーク」対応向けソリューション
である「デジタルコラボレーション導入サービス」・「デジタルワークスペース導入サービス」・「ア
プリケーション仮想化導入サービス」へ、アセンテックが加わる事で企画・研究・開発・販売を更
に充実・加速させる。

(3)アセンテックが海外製の優良で汎用的なソフトウェアや IT サービスを発掘し、ピー・ビーシ
ステムズが最上位アライアンスパートナーとして国内販売をリードする連携販売スキームを確
立する。
(4)販売網の構築を目的とした営業の情報交換、プラットフォームエンジニアの要員確保のた
め甲と乙のエンジニア交流を密に行い積極的に活用するほか、協力して新規顧客の獲得を行
うことで事業拡大を図る。
(5)両社の強みを生かした商材とサービスを活かし、クラウドサービス事業、セキュリティソリュ
ーション事業を国内市場へ提供する。
■株式会社ピー・ビーシステムズ 代表取締役社長:冨田 和久様コメント
アセンテック社と弊社は、両社未上場の時代から、業務システムをクラウド化、リモートアクセス化す
る米国シトリックス社製品の販売、導入という点で深い信頼関係を構築してきました。そして、
今回のコロナ禍によりテレワークの必然性が広く認識され、テレワークシステム構成の核となる
シトリックス社製品の急激に高まる全国的なニーズに対し、この業務提携を機に、両社は
これまで以上に強いタッグを組み対応していきます。また、アセンテック社の持つ非常に優れた
商品選択眼と製品開発力は弊社の業容を拡大し、当社のクラウド基盤構築技術はアセンテック社の
業容拡大に寄与することになるでしょう。両社を中心として、従前のシステム開発会社とは異なる
「顧客目線で最適な技術を最速で提供する」システム構築の新しい潮流を興したいと考えて
います。

 

 

5月18日 さらなる働き方改革を推進する(株)理経との戦略的業務提携

~ テレワーク推進基盤整備を目指して ~
アセンテック株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐藤 直浩)は、株式
会社理経(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:猪坂 哲、以下理経)とお客様の「働
き方改革」実現に向け、IT インフラ製品、ネットワーク製品、ソフトウェア配信製品など
戦略分野で業務提携したことを発表します。
この提携に基づき、両社は相互技術支援などの交流を深め、様々な販売協力を通じて、
現行業務拡大及び新規ビジネス創出をめざします。
■業務提携の内容
(1)アセンテックの IT インフラ事業
当社の IT インフラ事業において、理経が提供するネットワーク設計・構築の技術・販売
協業。
(2)理経のシステムソリューション事業
理経のシステムソリューション事業における文教セグメントなどにおいて当社が提供する
アプリケーション配信技術 Numecent 社ソリューションの技術・販売協業。
理経のシステムソリューション事業における東日本、西日本営業において当社が提供する
仮想デスクトップをベースにテレワークソリューションの技術・販売協業。
理経のシステムソリューション事業において HPE サーバーストレージ製品の技術協業及び
相互販売協業。
理経のシステムソリューション事業における、PTC 社 CAD ビジネスにおいて当社による
CAD VDI 化に向けた技術支援を提供。
■主要シナジー効果
・戦略分野の強化
リモートでの学習環境整備が求められている文教セグメントにおいて、安全かつ容易なオ
ンライン遠隔授業環境の実現に向け、効率よくソフトウェア配信する Numecent 社技術に
サービスを付加しビジネスの拡大をはかります。
また、ここで提供される製品、技術、ノウハウを他業種セグメントへ展開します。
・東西技術拠点の技術相互支援
当社の VDI やストレージの技術拠点であるインフラソリューションラボ、理経の幕張テク
ノガーデン技術センター及び大阪の技術部門との連携を強化し、テレワーク推進のための
効果的インフラやサービスの提供をめざします。
・新分野へのチャレンジ
理経の3つのコア・ビジネス(システムソリューション、ネットワークソリューション、
電子部品および機器)の強み、および当社の VDI 技術の強みを持ち寄り、日本の働き方改
革を IT で加速する新規共同プロジェクトの立ち上げをめざします。
■株式会社理経 代表取締役社長:猪坂 哲 様コメント
弊社は、事業安定化の重点施策として「基幹ビジネスの強靭化」、「新規事業領域へのチ
ャレンジ」及び「相乗効果」を掲げて積極的に推進しております。その一環として、とも
に日本ヒューレット・パッカード社のビジネスパートナーであるアセンテック様と、テレ
ワーク環境構築支援のビジネスにチャレンジできることに大いに期待と夢を膨らませてお
ります。
今回の提携により、両社のソリューション及びサービスが新型コロナウィルス感染リスク
対策の一助となることを希望するとともに、今後、両社の技術交流をより一層深め、様々
な事業で相乗効果があげられる戦略的ビジネスパートナーとし発展し、お客様の理想を最
適なソリューションとして実現できる企業を目指してまいります。

 

9月1日 テレワーク環境下で安定的に稼働する RPA ソリューションの提供を開始

~3 社共同で検証を完了~
株式会社アシリレラ(本社:東京都渋谷区 代表取締役:沼畑 幸二 以下:アシリレラ)、
パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社(本社:大阪府大阪市北区 代表取
締役社長:石井 誠 以下:パナソニック IS)、アセンテック株式会社(本社:東京都千代
田区 代表取締役:佐藤 直浩 以下:アセンテック)はこのたび、アシリレラの RPA ソリ
ューション「ロボオペレータ」とアセンテックのプラットフォーム製品「リモート PC アレ
イ」の連携に関する検証※を完了しました。
これを受け、パナソニック IS は、在宅勤務やテレワークなどの環境下でも安定的に稼働
できる RPA として、両商品を組み合わせたソリューションの提供を開始します。アセンテッ
クは、RPA プラットフォームとして「リモート PC アレイ」を提供します。

■背景
企業の RPA 導入においては、IT 部門と業務部門で意思疎通がうまくできないことがハード
ルのひとつとなっており、特に変更や例外の多い業務では期待した効果が得られないケー
スも少なくありません。そのような場合は、現場主導で導入できる「デスクトップ型 RPA」
が有効となりますが、デスクトップ型 RPA はロボットが PC を占有するため、手元に PC が 1
台しかない昨今のテレワーク環境下では、RPA を稼働できないという課題が生じていました。
■特長
アシリレラの「ロボオペレータ」は、IT 知識不要・シンプルな操作で簡単にロボットを作
成できる純国産のデスクトップ型 RPA ソリューションです。業務担当者の主導で導入でき
るため、スムーズな利用開始を実現でき、かつ軽微な業務変更にも容易に対応が可能です。
また、アセンテックの「リモート PC アレイ」は、1 筐体に複数の物理 PC カートリッジと仮
想デスクトップに必要なコンポーネントを搭載したプラットフォーム製品であり、複数の
RPA を本製品に集約することができます。
今回、両製品の連携検証を 3 社共同で行い、問題なく稼働することを確認しました。現場に
フィットしたロボットを「ロボオペレータ」で簡単に作成し、在宅勤務やテレワークをして
いる中でも、「リモート PC アレイ」上で RPA を稼働させながら別の作業を行うことが可能
です。また、オフィス勤務の環境下でも、RPA 稼働用に別の PC を用意する必要がなく、省
コスト・省スペース効果が期待できます。
パナソニック IS は、両製品を組み合わせたソリューションを提案し、2022 年度末までに
110 社への導入を目指します。
※管理端末(Windows10 Pro 1903 OS ビルド 18362.900)とリモート PC アレイ 50(物理 PC
カートリッジ 5 本搭載、Windows10 Pro 1909 OS ビルド 18363.720)を OS 標準のリモート
デスクトップ(RDP)で接続し検証。

 

 

アセンテックの株価推移

アセンテック(3565)の2020年9月1日時点での日足チャートは以下の通り。

コロナショック以降、株価は上下しながらもきれいな上昇トレンドを形成しています。

60日線がサポートとなり、一時的に下落しても反発して推移しています。

前回決算でも、発表後に大きく下落するものの60日線でしっかり反発し、今回の業績修正(8月25日)でも下落したものの反発しています。

 

【9月1日時点の指標】

  • PER:67.9
  • PSR:4.54
  • PEGレシオ:3.09(PER67.9÷利益成長率22)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

PERが比較的高く、PSRも安くない水準。

PEGレシオも3倍以上となっており、利益成長率と比較しても現在の水準は割高ではないでしょうか。

 

アセンテックの決算予想まとめ

9月9日のアセンテック決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。

第1四半期の売上高は前期を超えておらず、コロナ禍のなかテレワークは進むものの、そこまで売上高への寄与へは至っていないといったところでしょうか。

また、先日8月25日に業績修正の発表もありましたが、期待を超えるものには至っておりません。

今回の決算発表ではサプライズの要素はあまりないと考えてよいのではないでしょうか。

 

  • 投資判断:弱気

※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。

 

決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。

ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。

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