サムコ(6387)の通期決算発表が9月10日に迫ってきました。
今回はサムコの決算について、過去の決算発表をもとに調べてみました。
是非ご覧ください。
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サムコ(6387)の決算予想 9月10日通期決算発表予定
【サムコの概要】
- 時価総額:164億円
- 設立:1979年
- 上場:2001年5月
- 売上高:49.36憶円(19.7)/ 59億円(20・7予)
- 営業利益:3.27億円(19・7) / 8.6億円(20・7予)
【特色】半導体など電子部品製造装置の研究開発型企業。LED向け薄膜形成、加工が主軸。アジア注力
【単独事業】CVD装置9、エッチング装置57、洗浄装置15、他19【輸出】36 <19・7>
【堅調増】5G、車載パワー半導体向けにCVD装置、エッチング装置が伸長。米国向けに好採算の量産機も出荷し営業大幅増益。増配。21年7月期は米国向け出荷が継続。国内はパワー半導体など電子部品製造用が伸長。開発費や償却費増こなす。
ではまずは前回の決算内容を見てみましょう。
2020年6月11日の第3四半期決算内容
前回発表された第3四半期の決算短信は上記の通り。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
19.8~4(実績) | 4,233百万円 | 635百万円 | 634百万円 | 15% | 56.04円 |
20.7(四季報予想) | 5,900百万円 | 860百万円 | 850百万円 | 14.6% | 74.7円 |
21.7(来期 四季報予想) | 6,500百万円 | 900百万円 | 890百万円 | 13.8% | 77.2円 |
第3四半期時点での進捗率は、売上高:71.7% 営業利益:73.8%となっています。
サムコは第3四半期に上方修正の発表もありましたので、ほぼ平均的な推移といえるでしょう。
業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ
売上は減額となりましたが営業利益は14.7%上方に修正されました。
修正の理由は下記の通り。
新型コロナウイルス感染症による各国の移動規制及び物流停滞による影響と、現時点の顧客工場の
稼働状況や受入体制などを総合的に勘案した結果、現段階での当第4四半期会計期間における業績へ
の影響を考慮し、上記の通り、修正いたします。
売上高は前回予想より減少する見通しですが、各利益につきましては、上半期に引き続き、工場の
安定稼働による生産性向上や経費の増加抑制努力、各種経費が想定より低めに推移していることによ
り、それぞれ前回予想を上回る見通しとなりました。
なお、業績予想の前提となる為替レートは、1米ドル=105.00円を想定しており、期初計画から変
更しておりません。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
サムコの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.2~4(第3四半期) | 1,311百万円(125.6%) | 175百万円(921.1%) | 13.3%(738.9%) |
19.11~1(第2四半期) | 1,781百万円(106.6%) | 342百万円(132.0) | 19.2%(123.9%) |
19.8~10(第1四半期) | 1,141百万円(103.6%) | 118百万円(536.4%) | 10.3%(515%) |
19.5~7(前期 第4四半期) | 1,120百万円(54.7%) | 27百万円(6.4%) | 2.4%(11.7%) |
19.2~4(前期 第3四半期) | 1,044百万円 | 19百万円 | 1.8% |
18.11~1(前期 第2四半期) | 1,671百万円 | 259百万円 | 15.5% |
18.8~10(前期 第1四半期) | 1,101百万円 | 22百万円 | 2.0% |
18.5~7(前々期 第4四半期) | 2,048百万円 | 420百万円 | 20.5% |
四半期ごとに数字の大小はあるものの、今期の第1四半期以降いずれの四半期もその前の期より大きく伸ばしていることがわかります。
サムコの用途別の売上利益
サムコの用途別の売上・利益も見ておきましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
オプトエレクトロニクス分野 | 838,008千円(38.1%減) | ||
電子部品分野 | 1,870,106千円(69.1%増) | ||
シリコン分野 | 329,943千円(45.0%増) | ||
実装・表面処理分野 | 173,035千円(4.1%減) | ||
表示デバイス分野 | 123,050千円(-) | ||
その他分野 | 215,367千円(6.9%減) | ||
部品・メンテナンス | 682,535千円(4.9%減) |
用途ごとに増減はまちまちですが、電子部品分野とシリコン分野が大きく伸びており、反対にオプトエレクトロニクス分野が大きく減少しています。
サムコの株価推移
サムコ(6387)の2020年8月28日時点での日足チャートは以下の通り。
2020年7月に半導体セクターの需要が旺盛となり、株価が急上昇して3,000円を超える場面もありましたがそこから調整し、現在は2,600円あたりを推移しています。
前回の決算(6月11日)では株価が下落したので、利益面での上方修正があったものの、売り上げが減少していることが嫌気されたのでしょうか。
【9月4日時点の指標】
- PER:34.69
- PSR:4.34
- PEGレシオ:1.73(PER34.69÷利益成長率20)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PERはやや高めですが、実績PERは22.6~42.4となっておりそこまで割高とはいえない水準。
PEGレシオは20としていますが、前年が減収だったために成長率を少なめに設定したためで、数値としてはもう少し低くなると考えても良いかもしれません。
サムコの決算予想まとめ
9月10日のサムコ決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。
半導体セクターで、5G関連の需要増なども可能性としてはありますが、第3四半期までの推移を見る限りはそこまでの上振れは見込めないと考えて、決算発表の結果を見てから投資したほうが良いのではと考えます。
ただ株価水準は決して高いとは言えませんので、きっかけがあれば7月のように大きく上昇する可能性も秘めていると言えるでしょう。
- 投資判断:様子見
※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。
私自身、ファイナンシャルアカデミーで株式投資の基礎を学びました。
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