ワッツ(2735)の第3四半期決算発表が7月10日に行われました。
順調に売上・利益を伸ばしている企業のひとつで、次回の決算(10月13日)も期待されますが、前回の決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。
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ワッツ(2735)の決算まとめ 7月10日第3四半期決算発表
【ワッツの概要】
- 時価総額:131億円
- 設立:1995年
- 上場:2002年5月
- 売上高:513.99億円(19・8)/ 525億円(20・8予)
- 営業利益:7.16億円(19・8) / 15億円(20・8予)
【特色】100円ショップ大手。委託販売の小型軸に機動力強み。M&Aによる多角化志向。海外展開も
【連結事業】100円ショップ100 <19・8>
【高水準】21年8月期は、出店は例年並み140、純増50程度。コロナ特需落ち着くが、高価格帯のPB商品が定着し、雑貨扱う不採算店からの撤退も奏功。営業益高水準維持。事業整理損消える。復元配も。
【高額品拡充】高価格帯のPB商品の割合を10%程度(20年8月期6%)に拡充計画。出店はチェーン展開しているスーパーなど引き合い強い委託販売型店舗が中心。
では早速前回の決算を見てみましょう。
2020年7月10日の第3四半期決算内容
前回発表された第3四半期の決算短信は上記の通り。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
19.9~5(実績) | 39,610百万円 | 1,239百万円 | 1,208百万円 | 3.1% | 36.1円 |
20.8(四季報予想) | 54,000百万円 | 1,540百万円 | 1,560百万円 | 2.9% | 58.2円 |
21.8(来期 四季報予想) | 56,000百万円 | 1,650百万円 | 1,670百万円 | 2.9% | 61.9円 |
四季報予想での進捗率は売上高が73.4%、営業利益が80.5%となっております。
今回の決算にあわせて上方修正も行われました。
業績予想の修正
売上はそこまで大きくありませんが、営業利益は92.2%の増加となっており、大幅な修正だと言えますが、四季報予想よりは低い数字となっています。
なお、修正後の進捗率は、売上高:75.7% 営業利益:83.7%となっております。
利益の進捗率を考えると次回の決算ではさらに上振れする可能性も考えられるでしょう。
【修正の理由】
2020 年 4 月 1 日に公表しました「第 2 四半期連結業績予想の修正に関するお知らせ」では、通期
の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の終息時期や今後の影響が不透明であ
ることから、前回予想数値を据え置いておりましたが、緊急事態宣言が解除され、当第 3 四半期連
結累計期間の数値も確定したことから、業績予想を修正することといたしました。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、足許の 100 円ショップ既存店売上高は
衛生用品や巣ごもり消費関連の需要増に伴い好調に推移しておりますが、7 月以降は一定程度落ち
着くと仮定し、ファッション雑貨事業と海外事業につきましては、徐々に回復しているものの、正
常化にはしばらく時間を要するという前提で算定しております。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
ワッツの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.3~5(第3四半期) | 13,628百万円(105.0%) | 453百万円(241.0%) | 3.3%(235.7%) |
19.12~2(第2四半期) | 13,279百万円(106.3%) | 580百万円(253.3%) | 4.4%(244.4%) |
19.9~11(第1四半期) | 12,703百万円(99.8%) | 206百万円(150.4%) | 1.6%(145.5%) |
19.6~8(前期 第4四半期) | 12,776百万円(100.9%) | 162百万円(165.3%) | 1.3%(162.5%) |
19.3~5(前期 第3四半期) | 12,975百万円 | 188百万円 | 1.4% |
18.12~2(前期 第2四半期) | 12,917百万円 | 229百万円 | 1.8% |
18.9~11(前期 第1四半期) | 12,731百万円 | 137百万円 | 1.1% |
18.6~8(前々期 第4四半期) | 12,656百万円 | 98百万円 | 0.8% |
売上はそこまでの伸びではないものの、第2四半期・第3四半期と営業利益が大きく伸びています。
これまでの利益率は1%台だったのか、3%~4%に改善しています。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、2020年2月以降急速に悪化いたしました。新型コロナウイル
ス感染症の日本国内外での感染拡大により、4月に発出された緊急事態宣言を受けて、テレワークの増加、商業施
設や飲食店の営業自粛、学校の一斉休校、各種イベントの開催自粛等による外出抑制のムードの高まりから、個人
消費は巣ごもり消費関連を除く需要が大きく落ち込みました。企業活動も新型コロナウイルス感染症の終息時期が
見通せず、海外経済の失速を受けて輸出が大幅に減少したこと等により、総じて厳しい環境となりました。
このような環境のもと、100円ショップ「Watts(ワッツ)」「Watts with(ワッツ ウィズ)」「meets.(ミー
ツ)」「silk(シルク)」等を展開する当社グループは、収益源の多角化を図るべく、国内100円ショップ事業だ
けではなく、ファッション雑貨店やディスカウントショップの運営等の国内その他事業、並びに海外事業にも取り
組んでおります。
国内100円ショップ事業につきましては、引き続き100円以外の価格帯(200円~1,000円)の商品導入を積極的に
進めております。また、「ワッツオンラインショップ」のオープンや、当社設立25周年を記念した「RODY」とのコ
ラボ企画を実施いたしました。
出店状況につきましては、通期計画の140店舗に対して100店舗の出店を行いました。一方で不採算店舗の整理や
母店閉鎖等による退店が58店舗(うちFC2店舗)あり、当第3四半期連結累計期間末店舗数は、直営が1,208店舗
(44店舗純増)、FCその他が26店舗(2店舗減)の計1,234店舗となりました。また、Wattsブランド店舗である
「Watts」「Watts with」については、615店舗(95店舗純増)と全体の約半数まで拡大いたしました。
国内その他事業につきましては、心地よい生活を提案する雑貨店「Buona Vita(ブォーナ・ビィータ)」は21店
舗(1店舗増)となりました。LINE@を活用した販売促進活動や従業員のラッピング技術の向上等に取り組んでお
ります。デンマークのライフスタイル雑貨店「Sostrene Grene(ソストレーネ・グレーネ)」は、5店舗(増減な
し)となっておりますが、当該事業については撤退することを決定したため、今後、店舗閉鎖等の整理を行ってま
いります。生鮮スーパーとのコラボである「バリュー100」は1店舗(増減なし)、ディスカウントショップ「リ
アル」は6店舗(増減なし)となっております。
海外事業につきましては、東南アジアを中心とした均一ショップ「KOMONOYA(こものや)」は、タイで53店舗
(4店舗増)、マレーシアで4店舗(4店舗減)、ベトナムで6店舗(3店舗減)、ペルーで20店舗(増減なし)
となりました。中国での均一ショップ「小物家園(こものかえん)」は、2店舗(増減なし)となっており、自社
屋号の「KOMONOYA」「小物家園」の店舗数は85店舗(3店舗純減)となりました。新型コロナウイルス感染拡大に
よる店舗休業の影響もあり海外事業売上高は減少いたしました。
100円以外の価格帯の商品導入効果が表れてきたことに加え、新型コロナウイルス感染症対策や巣ごもり需要に
より、衛生用品、手芸用品、製菓用品等の販売が伸びたことから、100円ショップ既存店売上高は好調に推移いた
しました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は39,610百万円(前年同四半期比2.6%増)、営業利益は
1,239百万円(同123.6%増)、経常利益は1,208百万円(同131.5%増)となりました。中国の現地法人の譲渡及び㈱
ヒルマー・ジャパンの事業撤退に伴う事業整理損を計上したことを主因として、親会社株主に帰属する四半期純利
益は483百万円(同183.1%増)となりました。
なお、㈱ヒルマー・ジャパンに係る非支配株主に帰属する四半期純損失について、計上可能な上限額を超過した
ことで、当第3四半期連結累計期間において計上されておりません。
また、当社グループの事業は、100円ショップの運営及びその付随業務の単一セグメントであるため、セグメン
トの記載をしておりません。
ワッツのセグメントごとの売上利益
ワッツのセグメントごとの売上・利益も見ておきましょう。
ただワッツは単一セグメントのため詳細はありません。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
ワッツの株価推移
ワッツ(2735)の2020年9月26日時点での日足チャートは以下の通り。
コロナショックで一時400円を付ける場面もありましたが、現在は大きく上昇して900円を超える株価となっています。
一度大きく調整しましたが、決算期待もあり徐々に株価が上がっているといったところでしょうか。
【9月26日時点の指標】
- PER:21.49
- PSR:0.25
- PEGレシオ:0.75(PER21.49÷利益成長率28.55)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PERはそこまで割安ではないものの、成長率を考えるとまだまだ株価は割安水準といえるのではないでしょうか。
会社側は上方修正の理由の中には「7月以降は一定程度落ち着く」として控えめの予想をしていますが、実際どれくらいの数字が次回決算に出てくるのか次第で株価は上下していくと思いますので、次回決算の数字を見たうえで投資するのが良いかもしれません。
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。
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