日本電子材料(6855)の第2四半期決算発表が11月6日に迫ってきました。
前回、超絶決算を発表した日本電子材料ですが、今回の決算はどうなるでしょうか。
日本電子材料の今回の決算がどうなるのか、決算の予想について過去の決算発表をもとに調べてみましたので是非ご覧ください。
⇒決算短信の読み方や株式投資の基礎がしっかり学べるファイナンシャルアカデミーの詳細はこちら
日本電子材料(6855)の決算予想 10月6日第2四半期決算発表予定
【日本電子材料の概要】
- 時価総額:107億円
- 設立:1960年
- 上場:1998年8月
- 売上高:156.69憶円(20・3)/ 165億円(21・3予)
- 営業利益:10.12憶円(20・3) / 10.5憶円(21・3予)
【特色】半導体検査用プローブカード大手。ブラウン管カソード等から出発。海外生産比率向上に注力
【連結事業】半導体検査用部品関連99(12)、電子管部品関連1(4)【海外】46 <20・3>
【最高益接近】データセンター投資増を享受。期初のNAND型フラッシュメモリ向けでの採算よい追加注文品含む集中的需要が寄与。後半は需要と採算一段落、償却費増でも営業益急伸。最高純益に迫る。増配。
【増産対応】フラッシュメモリ向けのうちMEMS技術用いる製品の前工程は尼崎本社工場のライン手いっぱい。三田工場で急ぎ増産対応。後工程は熊本事業所で増設へ。
まずは前回の決算発表を見てみましょう。
2020年6月12日の第1四半期決算内容
前回発表された第1四半期の決算短信は上記の通り。
会社四季報の予想と比べ、大きく数字を上回っており、通期の業績修正も行われました。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.4~6月(実績) | 4,188百万円 | 804百万円 | 758百万円 | 19.2% | 56.6円 |
20.4~9月(予想) | 7,500百万円 | 480百万円 | 500百万円 | 6.4% | 35.9円 |
21.3(通期予想) | 16,500百万円 | 1,050百万円 | 1,100百万円 | 6.4% | 73.7円 |
売上の進捗率は55.8%ですが、営業利益や経常利益は既に半期の数字を上回っていて、通期でも70%ほどとなっており、まさに超絶決算だと言えるでしょう。
利益率も大幅に改善し、6%台から19.2%に上昇。
かなりの超絶決算で、第1四半期の決算に合わせて通期の予想も行われました。
前回の決算発表時は未定とされていましたが、四季報の予想数字と比べても大きく上振れしており、上方修正といってよいでしょう。
2021 年3月期通期業績予想及び配当予想に関するお知らせ
前回は未定とされていた半期と通期の予想ですが、四季報予想と比べて大きく上回るものとなっています。
四季報の予想と比較してみると下記のとおりです。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | |
第2四半期(今回発表分) | 7,700百万円(102.7%) | 1,200百万円(250%) | 1,200百万円(240%) | 15.6% |
第2四半期(四季報予想) | 7,500百万円 | 480百万円 | 500百万円 | 6.4% |
通期(今回発表分) | 17,000百万円(103%) | 2,300百万円(219%) | 2,200百万円(200%) | 13.5% |
通期(四半期予想) | 16,500百万円 | 1,050百万円 | 1,100百万円 | 6.4% |
特に利益が大きく上方修正されており、予想に比べて倍以上の数字となっています。
前期(20.3)と比べても大きな成長率となっています。
日本電子材料からの予想の概要は下記の通り。
【予想の概要】
当連結会計年度の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症による影響を合理的に算定することが困
難な状況であったことから未定としておりましたが、現時点において入手可能な情報に基づき、当社グループの
2021 年3月期の連結業績を上記のとおり予想しております。
当連結会計年度の世界経済は、同感染症の影響により予断を許さない状況にありますが、当社グループの主た
る事業分野である半導体市場は、次世代通信規格(5G)や人工知能(AI)、IoTの普及等に牽引され、中長
期的には緩やかな成長を予想しております。
当第2四半期連結累計期間の業績予想につきましては、データセンター関連投資の拡大を背景に、メモリーI
C向けの製品の拡販が進むことにより、売上、利益ともに前年同期を上回ることを予想しております。通期の業
績予想につきましても、新型コロナウイルス感染症や米中貿易摩擦による影響が不透明であることや、当第3四
半期以降、売上構成の変化による利益面への影響が予想されるものの、メモリーIC向けを中心に引き続き底堅
い需要が見込まれることにより、売上、利益ともに前年度を上回ることを予想しております。
半導体市場の活況に伴い、コロナ禍の中でも順調な成長が見込める企業だと言えるでしょう。
また、配当も前期13円(記念配3円含む)から、14円に増配される予定です。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
日本電子材料の四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.4~6(第1四半期) | 4,188百万円(131.2%) | 804百万円(664.5%%) | 19.2%(505.3%) |
20.1~3(前期 第4四半期) | 4,421百万円 | 176百万円 | 4% |
19.10~12(前期 第3四半期) | 4,429百万円 | 375百万円 | 8.5% |
19.7~9(前期 第2四半期) | 3,628百万円 | 340百万円 | 9.4% |
19.4~6(前期 第1四半期) | 3,191百万円 | 121百万円 | 3.8% |
前期と比べて大きく売り上げが伸びていますが、特筆すべきは利益率の大幅改善!
これまで高い時でも9%台だった利益率が一気に19.2%になっています。
利益改善の理由を見てみると、決算短信ではあまり書かれていませんでした。
当第1四半期連結累計期間の売上高につきましては、サーバーやPC向けに需要が
拡大したメモリーIC向けの製品の拡販が進んだことにより、前年同四半期を大きく上回る結果となりました。
利益面につきましても、売上高の増加により、前年同四半期に対して大きく上回る結果となりました。
売上の増加に伴い利益が増えたと書かれているだけだったので、損益決算書を見てみましょう。
通常、売り上げだがが増加すると売上原価も増えていくものですが、日本電子材料の損益計算書によると売上原価はそこまで変わっていません。
前期に比べて売上高が10億円ほど増えているのに比べ、原価は9千万円ほどしか増えていません。
このため、利益率の大幅上昇につながっているようです。
メモリーIC向けの製品の拡販がさらに増えることにより、利益率はさらに伸びる可能性があるかもしれません。
日本電子材料の株価推移
日本電子材料(6855)の2020年10月30日時点での日足チャートは以下の通り。
2020年3月時点では600円台だった株価ですが、6月29日より急上昇。
5月15日の決算発表も好業績だったのですがあまり反応しませんでしたが、半導体関連のテーマ性にも乗り、一時1,590円まで上昇しました。
前回の決算(8月6日)の前には1,300円前後まで調整されましたが超絶決算を受けて翌日はストップ高の1,933円。
大きく上昇しておりましたが、このところの地合いの影響もあり株価は調整しております。
【10月30日時点の指標】
- PER:10.68
- PSR:1.20
- PEGレシオ:0.16(PER10.68÷利益成長率65.8)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PER・PSR・PEGレシオのいずれの指標も割安といえる水準です。
利益成長率が高く、PEGレシオは驚異的な低水準の値となっています。
日本電子材料の決算予想まとめ
9月10日のネオジャパン決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。
日本電子材料はコロナ禍でも売上・利益を伸ばしている企業のひとつですが、他の好業績企業と比べ、PERなどの指標はまだまだ低水準です。
次回の決算(11月6日)後、内容によっては一時的に下落する可能性もあるかもしれませんが、中長期的に見ればまだまだ割安な株価なので上昇を目指していくのではないでしょうか。
- 投資判断:◎ 強気
※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。
私自身、ファイナンシャルアカデミーで株式投資の基礎を学びました。
まだ決算短信の読み方や株式投資の基礎がわからないという方は、株式投資が基礎からしっかり学べるファイナンシャルアカデミーの投資スクールがおすすめです。
⇒決算短信の読み方や株式投資の基礎がしっかり学べるファイナンシャルアカデミーの詳細はこちら
対象銘柄を最大7%OFFで買う方法
株を買うとき、できることなら割引価格で購入したいもの。
そんな時におすすめなのがLINE証券のタイムセールです。
毎月指定された銘柄にはなりますが、最大7%OFFの割引価格で株を買うことができます。
⇒最大7%OFFのタイムセールで購入できるLINE証券はこちら
参加者全員が3%や5%、7%の割引価格で必ず買うことができます。
対象の銘柄は毎月最低5銘柄があり、銘柄ごとのタイムセール上限数に達するまでは買うことができます。
取引手数料も無料なので、無駄なコストもなく割安価格で対象銘柄を買えるのでオトク!!
利益を上げやすいサービスとなっています。
長期で銘柄を保有する人はもちろん、タイムセールで購入して翌日すぐに売ることもできます。
タイムセールはその日の取引終了後、17時から始まりますが、翌日すぐに売ることもできます。
ほかの証券会社には無いサービスで、LINE証券にも口座開設しておき、タイムセールだけ投資するというのも良いでしょう。
⇒最大7%OFFのタイムセールで購入できるLINE証券はこちら
また、LINE証券では現在キャンペーンも行われています。
Twitterで#LINE証券 #Wチャンスに挑戦を添えてツイートするだけで10人に1人がLINEポイント1,000ポイントが付与されます。
また、このお得な取引だけでなく、今なら口座開設で1,000円プレゼントと最高3株分の購入代金がもらえるチャンスもあります。
この機会に口座開設をし、お得なタイムセールでの取引も始めてみてはいかがでしょうか。
⇒最大7%OFFのタイムセールで購入できるLINE証券はこちら