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【好決算】日本アビオニクス(6946)の決算まとめ 10月29日第2四半期決算発表

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日本アビオニクス(6946)の第2四半期決算発表が10月29日に行われました。

コロナ禍でも順調に業績を伸ばしている日本アビオニクスですが、今回の決算はどうだったのでしょうか。

日本アビオニクスの今回の決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。

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【好決算】日本アビオニクス(6946)の決算まとめ 10月29日第2四半期決算発表

【日本アビオニクスの概要】

  • 時価総額:56.8億円
  • 設立:1960年
  • 上場:1988年2月
  • 売上高:168.05億円(20・3)/ 180億円(21・3予)
  • 営業利益:0.83億円(20・3) / 3.5億円(21・3予)

【特色】NEC発祥。防衛用表示・音響機器大手で防衛関連4割。赤外線など民需も。ファンドの傘下に

【連結事業】情報システム71(1)、電子機器29(-1)【海外】12 <20・3>

【復配か】柱の情報システムは防衛装備品の国内調達拡大見込めず、停滞。が、電子機器が反転増。赤外線サーモグラフィーの新型コロナ対策特需に、接合機の5G関連需要増重なる。営業益は一段復調。復配か。

【一 歩】旧親会社・NEC引き受けの優先株(総額23億円)の一部0・57億円を8月末買い入れ消却。5年内の全額償還に向け一歩。赤外線サーモ増産へ、福島工場強化。

 

では早速今回の決算内容を見てみましょう。

 

2020年10月29日の第2四半期決算内容

発表された決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.4~9(実績) 9,143百万円 342百万円 285百万円 3.7% 114.54円
20.4~9(四季報予想) 7,900百万円 ▲140百万円 ▲140百万円 ▲95.6円
21.3(通期四季報予想) 18,000百万円 350百万円 280百万円 1.9% 70.8円

第2四半期の四季報予想に対する達成率は、売上高が115.7% 営業利益が黒字化となっており、

通期の進捗率は、売上高が50.8% 営業利益が97.7%となっています。

 

かなり良い決算で、今回の決算発表に合わせて上方修正も行われました。

 

通期業績予想の修正

通期の売上が5.6%、営業利益が128.6%増加となっています。

利益は実に2倍以上に上方修正されています。

 

修正の理由は下記の通り。

2021年3月期連結業績は、売上高につきましては、主に電子機器の接合機器が5G(第
5世代移動通信システム)関連、赤外線機器が発熱者スクリーニング関連の需要がそれぞれ
堅調に推移し、前回予想を上回りました

営業利益および経常利益につきましては、売上増に加え、諸経費削減により、前回予想を
上回りました

親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、下記3.の「特別転進支援施策の実施」
により、特別退職加算金等の費用を一定程度織り込んでいるため、前回予想に修正はありま
せん。

かなりインパクトのある上方修正だといえるでしょう。

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

日本アビオニクスの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.7~9(第2四半期) 5,444百万円(126.3%) 382百万円(ー) 7.0%(ー)
20.4~6(第1四半期) 3,699百万円(108.9%) -40百万円(ー) -1.1%(ー)
20.1~3(前期 第4四半期) 5,481百万円(100.2%) 651百万円(97.5%) 11.9%(97.5%)
19.10~12(前期 第3四半期) 3,616百万円(86.1%) -212百万円(ー) -5.9%(ー)
19.7~9(前期 第2四半期) 4,311百万円 -85百万円 -2.0%
19.4~6(前期 第1四半期) 3,397百万円 -271百万円 -8.0%
19.1~3(前々期 第4四半期) 5,468百万円 668百万円 12.2%
18.10~12(前々期 第3四半期) 4,198百万円 -141百万円 -3.4%

直近の四半期は増収増益となっています。

 

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、
第2四半期に入り一部で回復の兆しがみられるものの、依然として厳しい状況にあり、先行きも
不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症の影響により民間設備投資は
慎重な傾向が続くものの、5G(第5世代移動通信システム)関連の設備投資需要や新型コロナ
ウイルス感染症対策関連需要は堅調に推移
しました。
このような状況の中で当社グループは、感染症対策として需要が継続している発熱者スクリー
ニング用に、赤外線サーモグラフィカメラの国内トップブランドとして社会の「安心・安全」に
供するため、新製品を相次ぎ発売
しました。
この結果、連結売上高は前年同期比14億35百万円増加の91億43百万円(前年同期比18.6%増)
となり、連結損益は売上高増加に加え、諸経費削減に努めたことから、営業損益は前年同期比6
億99百万円改善の3億42百万円の利益、経常損益は前年同期比6億62百万円改善の2億85百万円
の利益となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純損益は、営業損益及び経常損益の改
善等により、前年同期比7億21百万円改善の3億23百万円の利益となりました。

 

 

 

日本アビオニクスのセグメントごとの売上利益

日本アビオニクスのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
情報システム 55億96百万円(0.8%減) -87百万円(前年同期は-102百万円)
電子機器 35億47百万円(71.4%増) 4億30百万円(前年同期は-2億83百万円) 12.1%

電子機器部門で増収増益となり、全体の業績改善につながりました。

情報システム
情報システムは、防衛省の国内調達が低調に推移している中で、収益力向上のため、QCD
(品質、コスト、納期)の改善や受注時から粗利益の増加を目指した活動に取り組んでおりま
す。これらにより、売上高は減少したものの、セグメント損益は改善しました。
この部門の当期の売上高は、55億96百万円(前年同期比0.8%減)となりました。セグメント
損益は、前年同期比15百万円改善の87百万円の損失となりました。

電子機器
電子機器は、新型コロナウイルス感染症による設備投資の先送りの影響があるものの、接合
機器は5G関連の海外向け製品が好調に推移し、赤外線機器は発熱者スクリーニング需要が引
続き堅調に推移
しました。これらにより、売上高は増加し、セグメント損益は、諸経費削減と
相まって大幅に改善しました。
この部門の当期の売上高は、35億47百万円(前年同期比71.4%増)となりました。セグメン
ト損益は、前年同期比6億83百万円改善の4億30百万円の利益となりました。

 

 

日本アビオニクスの株価推移

日本アビオニクス(6946)の2020年11月9日時点での日足チャートは以下の通り。


業績はかなり良いものでしたが、決算発表翌日は高く始まった後は寄り天。その後も株価は横ばいとなっています。

 

 

【11月9日時点の指標】

  • PER:28.56
  • PSR:0.34
  • PEGレシオ:0.18(PER28.56÷利益成長率161.9)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

PERは30倍弱で高目ではあるものの、PSR・PEGレシオはかなりの割安水準となっています。

現在のところ、決算によって株価はほとんど反応しておりませんが5G関連ということもあり、きっかけがあれば大きく上昇する場面もあるのではないでしょうか。

買いのタイミングとしては、割安だからと飛びつかず、株価が上昇しだしてからの購入の方が良いのではないかと思います。

 

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