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キャリアリンク(6070)の決算まとめ 7月6日第1四半期決算発表

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キャリアリンク(6070)の第1四半期決算発表が7月6日に行われました。

次回の決算発表が10月8日に近づいていますが、順調に業績を伸ばすキャリアリンクの前回決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。

 

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キャリアリンク(6070)の決算まとめ 7月6日第1四半期決算発表

【キャリアリンクの概要】

  • 時価総額:100億円
  • 設立:1996年
  • 上場:2012年11月
  • 売上高:211.03億円(20・2)/ 235億円(21・2予)
  • 営業利益:6.92億円(20・2) / 7.5億円(21・2予)

【特色】官公庁関連や大手企業向けビジネスプロセスの業務請負、人材派遣が柱。食品加工分野も拡大

【連結事業】事務系人材サービス74(4)、製造系人材サービス15(1)、営業系人材サービス9(1)、他1(0) <20・2>

【増 額】期初のマイナンバー等好採算スポット案件テコに柱のBPOが牽引。食品加工派遣底堅く、営業系キャッシュレス関連も後半回復。情報システム投資や営業中核人材採用費増こなす。営業増益に増額。

【新営業手法】テレワーク化を積極推進、コロナ禍の営業ノウハウ構築に全力。製造系は外国人労働者の就労分野拡大し、関東や九州への出店視野に新顧客開拓目指す。

では早速前回の決算内容を見てみましょう。

2020年7月6日の第1四半期決算内容

発表された決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.3~5(実績) 6,436百万円 526百万円 525百万円 8.2% 29.9円
20.3~8(四季報予想) 11,500百万円 360百万円 360百万円 3.1% 20.7円
21.2(通期予想) 23,100百万円 590百万円 580百万円 2.6% 33.1円

第2四半期の四季報予想に対する進捗率は、売上高が56.0% 営業利益が146.1%となっており、

通期の進捗率は、売上高が27.9% 営業利益が89.2%となっています。

売上高の進捗率は高くありませんが、利益は第2四半期予想をすでに超えています。

営業利益の通期の進捗率も90%程度となっており、今回の決算と合わせて上方修正も行われています。

 

業績予想の修正

【修正の理由】

2021年2月期第2四半期連結累計期間の業績予想につきましては、新型コロナウィルス感染
症拡大の影響による売上高の減少事象が引き続き当第2四半期連結累計期間を通して発生する
ものと思われますが、当第1四半期連結累計期間においてBPO新規スポット案件が受注でき
たことなどから、当第2四半期連結累計期間の売上高は上記のとおり前回予想(上記「前回発表
予想(A)」)より361百万円増加する見込み
であります。
また、利益面では、新型コロナウィルス感染症拡大の影響による売上高の減少に伴う売上総
利益の減少や新型コロナウィルス感染症予防策としてのテレワーク化推進費用及び派遣スタッ
フの有給休暇取得増など収益減少要因が見込まれる
ものの、当第1四半期連結累計期間におい
て上記新規スポット案件の売上高計上に伴い売上総利益が計上できたことなどから、当第2四
半期連結累計期間の営業利益は上記のとおり前回予想より200百万円、経常利益は同201百万
円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同140百万円、それぞれ増加する見込み
であります。
なお、2021年2月期通期の業績予想につきましては、下半期(2020年9月~2021年2月)に
おける新型コロナウィルス感染症による業績への影響を現時点では見通すことが難しいため、
2020年4月10日に公表いたしました業績予想を据え置き、今後、業績予想の算定が可能となっ
た時点で、修正が必要と判断した場合には、速やかに開示させていただきます。

売上高はそこまでの修正ではありませんが、営業利益は50%以上の上方修正となっています。

ただ、それでも進捗率は高いのでさらなる上方修正も考えられるところ。

実際、9月25日に業績修正が行われました。

 

9月25日の業績修正

大幅な上方修正が発表されました。

第1四半期の売上・利益も良かったのですが、今回の第2四半期の数字から第1四半期を引くとさらに伸びていることがわかります。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.3~5(実績) 6,436百万円 526百万円 525百万円 8.2% 29.9円
20.6~8(今回発表) 7,524百万円 774百万円 810百万円 10.3% 47.41円

【修正の理由】

(1)2021年2月期第2四半期(累計)連結業績予想数値の修正理由
2021年2月期第2四半期連結累計期間は、営業系人材サービス事業及び製造系人材サー
ビス事業を中心に新型コロナウィルス感染症拡大による売上高減少の影響を受けました

が、主力事業であるBPOを中心に受注獲得に努めた結果、BPO事業者及び官公庁から
新規大型BPO案件を受注することができ、また、一般事務事業部門においても想定外の
新規案件を受注することができました
。これらの結果、2021年2月期第2四半期連結累計
期間の売上高は、上記のとおり前回予想(上記1.2021年2月期第2四半期(累計)連結業績
予想数値の修正「前回発表予想(A)」)より2,120百万円増加する見込みであります。
また、利益面では、売上高の増加並びに収益率の高い新規BPO案件が売上計上でき
たことなどから、売上総利益は前回予想時より560百万円上回る見込みであります。一
方、当第2四半期に実施を予定していた中核人材の採用並びにナレッジマネジメントツ
ールの充実やデジタルトランスフォーメーション(DX)化の推進を中心とした業務効率化
のための体制整備投資が新型コロナウィルスの影響により当第3四半期以降に延期せざ
るを得なかったことなどから、販売費及び一般管理費が前回予想時より175百万円減少
し、第2四半期連結累計期間の営業利益は上記のとおり前回予想より735百万円増加する
見込みであります。また、経常利益は株式売却益30百万円等が加わり同770百万円増加、
親会社株主に帰属する四半期純利益は同540百万円増加する見込みであります。

(2)2021年2月期通期連結業績予想数値の修正理由
2021年2月期通期連結業績予想につきましては、当第2四半期に新規受注した新規BP
O大型案件が若干縮小
するものの第3四半期以降も継続することや今後の新型コロナウィ
ルスの拡散縮小が見通せない状況ながらも経済活動が持ち直しを見せ始めている状況等
から、2021年2月期通期連結の売上高は、上記のとおり前回予想(上記2.2021年2月期
通期連結業績予想数値の修正「前回発表予想(A)」)より3,848百万円増加する見込み

あります。
また、利益面では、売上高の増加及び売上総利益の改善に伴い売上総利益が前回予想
時より1,420百万円増加する見込み
であり、第2四半期に予定していた中核人材の採用
並びにナレッジマネジメントツールの充実やデジタルトランスフォーメーション(DX)化
の推進を中心とした業務効率化のための体制整備投資を当第3四半期以降に実施します
が、2021年2月期通期連結累計期間の営業利益は上記のとおり前回予想より1,210百万円
増加、経常利益は同1,247百万円増加、親会社株主に帰属する当期純利益は同873百万円
増加する見込みであります。

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

キャリアリンクの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.3~5(第1四半期) 6,436百万円(127.6%) 526百万円(297.2%) 8.2%(234.3%)
19.12~2(前期 第4四半期) 5,335百万円(111.1%) 122百万円(83.6%) 2.3%(76.7%)
19.9~11(前期 第3四半期) 5,382百万円(114.9%) 223百万円(825.9%) 4.1%(683.3%)
19.6~8(前期 第2四半期) 5,341百万円(113.8%) 170百万円(ー) 3.2%(ー)
19.3~5(前期 第1四半期) 5,045百万円 177百万円 3.5%
18.12~2(前々期 第4四半期) 4,802百万円 146百万円 3.0%
18.9~11(前々期 第3四半期) 4,685百万円 27百万円 0.6%
18.6~8(前々期 第2四半期) 4,692百万円 -9百万円 -0.2%

売上高・営業利益ともに今四半期に大きく増加しています。

また先日発表された上方修正によると第2四半期も順調に推移しており、業績が大きく伸びることがうかがえます。

 

我が国人材サービス業界を取り巻く環境も新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、厚
生労働省が公表した2020年5月の有効求人倍率は1.20倍となり、5か月連続で低下し、昨年までの人出不足感に大
きな変化が見られ、当人材サービス業界に対する需要も宿泊・飲食・サービス業、卸売・小売業等において大幅に
減少致しました。
このような経営環境の中、当社グループでは、前期に引き続き、企画提案型の業務処理受託を行うBPO関連事
業部門を主軸として、各事業を積極的に推進
してまいりました。
新型コロナウィルス感染症拡大による影響につきましては、営業系人材サービス事業での訪問営業自粛をはじめ
事務系人材サービス事業等その他の事業においても、多くの取引先において就業スタッフの出勤調整などによる売
上高減少
が発生いたしましたが、新規スポット案件を受注できたこと等から、当社の業績に大きな影響が出ない状
況で推移
致しました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、BPO請負案件のうち、前期4月から当期3月迄の完
成請負案件の売上高が当期3月で売上高計上になったこと及びBPO既存取引先から新規スポット案件が受注でき
たこと並びに食品加工業者からの受注も前期に引き続き堅調に推移したことなどから、売上高は前年同期比
1,390,944千円増(27.6%増)の6,436,567千円となりました

また、利益面では、売上高の増加による売上総利益額の増加に加え、業務処理効率化推進による売上総利益率の
改善に注力し、また、新規受注案件にかかる就業スタッフの効率的募集及び新型コロナウィルスの感染拡大防止の
ための緊急事態宣言を踏まえ、社員採用活動及び出張の抑制や不急の設備投資の停止など販売費及び一般管理費の
削減
に努めた結果、営業利益は前年同期比348,621千円増(196.5%増)の526,008千円、経常利益は前年同期比
348,819千円増(197.8%増)の525,188千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比242,263千円増
(197.6%増)の364,862千円となりました。

 

 

 キャリアリンクのセグメントごとの売上利益

キャリアリンクのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
事務系人材サービス事業 5,302,644千円(47.6%増) 511,786千円(271.6%増) 9.7%
 BPO関連事業部門  3,322,593千円(87.1%増)
 CRM関連事業部門  886,448千円(3.6%減)
 一般事務事業部門  1.093,601千円(21.7%増)
製造系人材サービス事業 736,283千円(6.8%減) 1,561千円(25.2%増) 0.2%
営業系人材サービス事業 331,959千円(43.9%減) 5,478千円(85.6%減) 1.7%
その他 65,679千円(7.0%減) 7,181千円(2895.6%増) 10.9%

事務系人材サービス事業が大きく伸びていることがわかります。

中でもBPO関連事業部門が大きく業績に寄与しています。

一方その他の製造系・営業系人材サービスはコロナの影響もあり減少となっています。

 

(事務系人材サービス事業)

当事業のうち、BPO関連事業部門では、BPO請負案件で前期4月から当期3月迄の完成請負案件の売上高
が当期3月で売上高計上になったことに加え、既存取引先から新規スポット案件が受注できたことにより好調に
推移
しました。また、CRM関連事業部門では、新型コロナウィルス感染症拡大に伴い受注量減少等の影響を受
け、売上高が前年同期比減少
しましたが、一般事務事業部門では、金融機関以外の民間企業向けの派遣案件が新
型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けたものの官公庁及び金融機関向け派遣案件が大きな影響を受けず好調
に推移
したことから、当事業の売上高は前年同期比1,709,002千円増(47.6%増)の5,302,644千円となりまし
た。また、利益面では、業務処理効率化推進による売上総利益率の改善と販売費及び一般管理費の削減等に努め
たことから、営業利益は前年同期比374,045千円増(271.6%増)の511,786千円となりました。

 

①BPO関連事業部門

当事業部門は、一部の取引先において、新型コロナウィルスの感染予防の一環として一時業務自粛等をいた
しましたが請負案件で前期4月から当期3月迄の完成請負案件の売上高が当期3月で売上高計上になったこと
に加え、既存取引先から新規スポット案件が受注できたことにより受注高が前年同期に比べて増加したことな
どから、当事業部門の売上高は前年同期比1,547,163千円増(87.1%増)の3,322,593千円となりました。

 

②CRM関連事業部門

当事業部門は、テレマーケティング事業者からの受注が概ね引き続き堅調に推移したものの新型コロナウィ
ルス感染症拡大に伴い多くの案件において感染予防を目的とした出勤調整などによる売上高の減少が発生し、
当事業部門の売上高は前年同期比32,924千円減(3.6%減)の886,448千円となりました。

③一般事務事業部門

当事業部門は、新型コロナウィルス感染症拡大に伴い金融機関以外の民間企業向け新規受注量の減少及び派
遣スタッフの出勤調整等により売上高が減少したものの、官公庁及び金融機関向け派遣案件の受注量が好調に
推移したことなどから、当事業部門の売上高は前年同期比194,764千円増(21.7%増)の1.093,601千円となり
ました。

 

(製造系人材サービス事業)

当事業は、食品加工部門は堅調に推移したものの、製造加工部門は、新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、
感染予防を目的とした取引先の一時休業、派遣スタッフの出勤調整の影響等により受注量が減少
したため、当事
業の売上高は前年同期比53,839千円減(6.8%減)の736,283千円となりました。利益面においては、販売費及び
一般管理費の削減等に努めた結果、営業利益は前年同期比314千円増(25.2%増)の1,561千円となりました。

 

(営業系人材サービス事業)

当事業は、新型コロナウィルスの感染拡大防止のための緊急事態宣言を踏まえ、小売業、飲食業等への訪問営
業活動及び採用活動を自粛したことなどから、当事業の売上高は前年同期比259,244千円減(43.9%減)の331,959
千円となりました
。利益面では、売上高減少に伴い売上総利益が減少したことから、販売費及び一般管理費の削
減に努めましたが、当第1四半期連結累計期間における削減効果が限定的であったことから、営業利益は前年同
期比32,672千円減(85.6%減)の5,478千円となりました。

 

(その他)

当事業は、株式会社ジャパン・ビジネス・サービスの子会社である東京自動車管理株式会社における「自動車
管理事業」であり、当事業の売上高は前年同期比4,973千円減(前年同期比7.0%減)の65,679千円となりました
が、営業利益は、販売費及び一般管理費の削減等に努めたことから、前年同期比6,933千円増(前年同期は営業利
益248千円)の7,181千円となりました。

 

 

 

 

キャリアリンクの株価推移

キャリアリンク(6070)の2020年9月25日時点での日足チャートは以下の通り。

コロナショック時には300円だった株価が現在は3倍以上の1,000円を超える株価で推移しています。

前回の決算発表後からの上昇が特に大きく、決算前からでも2倍ほどの株価となっています。

 

 

【9月25日時点の指標】

  • PER:23.88
  • PSR:0.60
  • PEGレシオ:2.07(PER23.88÷利益成長率11.55)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

株価水準は割安とは言えませんが、今回の上方修正での成長率を考えるとさらに上昇する余地は充分にあると言えるでしょう。

今回発表された9月25日の上方修正も、期待を超えるものではないかと思いますのでさらに大きく上昇することが想像されます。

 

 

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