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キャリアリンク(6070)の決算まとめ 10月8日第2四半期決算発表

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キャリアリンク(6070)の第2四半期決算発表が10月8日に行われました。

9月25日に上方修正を行っており業績も順調に推移しているキャリアリンクの決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。

 

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キャリアリンク(6070)の決算まとめ 10月8日第2四半期決算発表

【キャリアリンクの概要】

  • 時価総額:100億円
  • 設立:1996年
  • 上場:2012年11月
  • 売上高:211.03億円(20・2)/ 235億円(21・2予)
  • 営業利益:6.92億円(20・2) / 7.5億円(21・2予)

【特色】官公庁関連や大手企業向けビジネスプロセスの業務請負、人材派遣が柱。食品加工分野も拡大

【連結事業】事務系人材サービス74(4)、製造系人材サービス15(1)、営業系人材サービス9(1)、他1(0) <20・2>

【増 額】期初のマイナンバー等好採算スポット案件テコに柱のBPOが牽引。食品加工派遣底堅く、営業系キャッシュレス関連も後半回復。情報システム投資や営業中核人材採用費増こなす。営業増益に増額。

【新営業手法】テレワーク化を積極推進、コロナ禍の営業ノウハウ構築に全力。製造系は外国人労働者の就労分野拡大し、関東や九州への出店視野に新顧客開拓目指す。

では早速今回の決算内容を見てみましょう。

 

2020年7月6日の第1四半期決算内容

発表された決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.3~8(実績) 13,962百万円 1,301百万円 1,339百万円 9.3% 77.31円
20.3~8(四季報予想) 11,800百万円 570百万円 570百万円 4.8% 32.9円
21.2(通期予想) 23,500百万円 750百万円 750百万円 3.2% 44.8円

第2四半期の四季報予想に対する達成率は、売上高が59.4% 営業利益が228.2%となっており、

通期の進捗率は、売上高が59.4% 営業利益が173.5%となっています。

 

ただ、既に9月25日に上方修正がされております。

既に発表された上方修正時に株価は大きく上がっており、すでに好決算は織り込まれていたので9月25日に発表された上方修正と比較してみましょう。

 

9月25日の業績修正

9月25日の修正は非常に大幅なものでした。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.3~8(今回発表) 13,962百万円 1,301百万円 1,339百万円 9.3% 77.31円
20.3~8(9/25上方修正) 13,960百万円 1,300百万円 1,335百万円 9.3% 77.31円

今回発表された第2四半期の決算発表と比較するとほぼ変わらずです。

まあ2週間ほど前に発表された数字なので当然と言えば当然ですが。

 

【修正の理由】

(1)2021年2月期第2四半期(累計)連結業績予想数値の修正理由
2021年2月期第2四半期連結累計期間は、営業系人材サービス事業及び製造系人材サー
ビス事業を中心に新型コロナウィルス感染症拡大による売上高減少の影響を受けました

が、主力事業であるBPOを中心に受注獲得に努めた結果、BPO事業者及び官公庁から
新規大型BPO案件を受注することができ、また、一般事務事業部門においても想定外の
新規案件を受注することができました
。これらの結果、2021年2月期第2四半期連結累計
期間の売上高は、上記のとおり前回予想(上記1.2021年2月期第2四半期(累計)連結業績
予想数値の修正「前回発表予想(A)」)より2,120百万円増加する見込みであります。
また、利益面では、売上高の増加並びに収益率の高い新規BPO案件が売上計上でき
たことなどから、売上総利益は前回予想時より560百万円上回る見込みであります。一
方、当第2四半期に実施を予定していた中核人材の採用並びにナレッジマネジメントツ
ールの充実やデジタルトランスフォーメーション(DX)化の推進を中心とした業務効率化
のための体制整備投資が新型コロナウィルスの影響により当第3四半期以降に延期せざ
るを得なかったことなどから、販売費及び一般管理費が前回予想時より175百万円減少
し、第2四半期連結累計期間の営業利益は上記のとおり前回予想より735百万円増加する
見込みであります。また、経常利益は株式売却益30百万円等が加わり同770百万円増加、
親会社株主に帰属する四半期純利益は同540百万円増加する見込みであります。

(2)2021年2月期通期連結業績予想数値の修正理由
2021年2月期通期連結業績予想につきましては、当第2四半期に新規受注した新規BP
O大型案件が若干縮小
するものの第3四半期以降も継続することや今後の新型コロナウィ
ルスの拡散縮小が見通せない状況ながらも経済活動が持ち直しを見せ始めている状況等
から、2021年2月期通期連結の売上高は、上記のとおり前回予想(上記2.2021年2月期
通期連結業績予想数値の修正「前回発表予想(A)」)より3,848百万円増加する見込み

あります。
また、利益面では、売上高の増加及び売上総利益の改善に伴い売上総利益が前回予想
時より1,420百万円増加する見込み
であり、第2四半期に予定していた中核人材の採用
並びにナレッジマネジメントツールの充実やデジタルトランスフォーメーション(DX)化
の推進を中心とした業務効率化のための体制整備投資を当第3四半期以降に実施します
が、2021年2月期通期連結累計期間の営業利益は上記のとおり前回予想より1,210百万円
増加、経常利益は同1,247百万円増加、親会社株主に帰属する当期純利益は同873百万円
増加する見込みであります。

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

キャリアリンクの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.6~8(第2四半期) 7,526百万円(140.9%) 775百万円(455.9%) 10.3%(321.9%)
20.3~5(第1四半期) 6,436百万円(127.6%) 526百万円(297.2%) 8.2%(234.3%)
19.12~2(前期 第4四半期) 5,335百万円(111.1%) 122百万円(83.6%) 2.3%(76.7%)
19.9~11(前期 第3四半期) 5,382百万円(114.9%) 223百万円(825.9%) 4.1%(683.3%)
19.6~8(前期 第2四半期) 5,341百万円(113.8%) 170百万円(ー) 3.2%(ー)
19.3~5(前期 第1四半期) 5,045百万円 177百万円 3.5%
18.12~2(前々期 第4四半期) 4,802百万円 146百万円 3.0%
18.9~11(前々期 第3四半期) 4,685百万円 27百万円 0.6%
18.6~8(前々期 第2四半期) 4,692百万円 -9百万円 -0.2%

売上高・営業利益ともに今四半期に大きく増加しています。

前年同期比と比べても、QoQで比べて大きく伸びているのは良い傾向だと言えます。

 

当社グループでは、引き続き、企画提案型の業務処理を受託するBPOを中心に各事業
を積極的に推進
してまいりました。
当第2四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウィルス感染症拡大による影響から、製造系人材サービス
事業の製造加工部門において受注量の減少や就業スタッフの出勤調整等が続いており、また、営業系人材サービス事
業では、緊急事態宣言を踏まえ訪問営業を自粛したことなどから売上高が減少
しました。一方、このように既存案件
の規模縮小が進む環境下、当社の主力事業であるBPOを中心に新規受注獲得に努めた結果、BPO大型案件やスポ
ット案件等を新規に受注
することができました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、新型コロナウィルス感染症拡大による影響があったもの
の、前期4月から当期3月迄のBPO完成請負案件の売上高が当期3月で売上高計上になったこと及び第1四半期で
はBPO既存取引先から新規スポット案件が受注でき、当第2四半期ではBPO事業者及び官公庁から新規大型BP
O案件を受注することができ、また、一般事務事業部門においても想定外の新規案件を受注することができたこと

どから、売上高は前年同期比3,575,993千円増(34.4%増)の13,962,774千円となりました。
また、利益面では、売上高の増加並びに収益率の高い新規案件の受注ができ、それら新規受注案件等にかかる就業
スタッフの効率的募集他コスト削減対策に取り組んだこと並びに当第2四半期に予定していた中核人材の採用、ナレ
ッジマネジメントツールの充実やデジタルトランスフォーメーション(DX)化の推進を中心とした業務効率化のた
めの体制整備投資が新型コロナウィルスの影響により第3四半期以降に延期になったこと
などから、営業利益は前年
同期比954,104千円増(274.6%増)の1,301,551千円、経常利益は株式売却益30,140千円等が加わり前年同期比
993,069千円増(286.5%増)の1,339,723千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比680,700千円増
(268.5%増)の934,214千円となりました。

 

 

 キャリアリンクのセグメントごとの売上利益

キャリアリンクのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
事務系人材サービス事業 11,659,353千円(56%増) 1,243,900千円(316.1%増) 10.7%
 BPO関連事業部門  7,405,449千円(92.1%増)
 CRM関連事業部門  1,786,019千円(2.5%減)
 一般事務事業部門  2,467,883千円(38.3%増)
製造系人材サービス事業 1,490,135千円(8.0%減) 8,351千円(65.7%増) 0.6%
営業系人材サービス事業 677,876千円(41.3%減) 38,131千円(13.6%減) 5.6%
その他 135,409千円(3.3%減) 11,167千円((前年同期は営業損
失658千円)
8.2%

事務系人材サービス事業が大きく伸びていることがわかります。

中でもBPO関連事業部門が大きく業績に寄与しています。

一方その他の製造系・営業系人材サービスはコロナの影響もあり減少となっています。

 

(事務系人材サービス事業)

当事業のうち、BPO関連事業部門は、前期4月から当期3月迄の完成請負案件の売上高が当期3月で売上高計
上になったこと並びにBPO事業者及び官公庁から新規大型案件及び新規スポット案件を受注できたことなどから
好調に推移
しました。また、CRM関連事業部門は、新型コロナウィルス感染症拡大に伴い受注量減少の影響を受
けましたが緊急事態宣言解除後は緩やかながら受注量が回復しつつある状況であります。一般事務事業部門は、官
公庁及び金融機関以外の民間企業向けの派遣案件が新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けた
ものの、緊急事
態宣言解除後には想定外の新規案件も受注
できたことなどから、当事業の売上高は前年同期比4,187,294千円増
(56.0%増)の11,659,353千円となりました。また、利益面では、就業スタッフの効率的募集他コスト削減対策に
よる売上総利益率の改善並びに販売費及び一般管理費の削減に努めたこと及び中核人材の採用やDX化の推進を中
心とした業務効率化のための体制整備投資が新型コロナウィルスの影響により第3四半期以降に延期
になったこと
などから、営業利益は前年同期比944,951千円増(316.1%増)の1,243,900千円となりました。

①BPO関連事業部門
当事業部門は、前期4月から当期3月迄の完成請負案件の売上高が当期3月で売上高計上になったこと並びに
BPO事業者及び官公庁から新規大型案件及び新規スポット案件を受注
できたことなどから、当事業部門の売上
高は前年同期比3,549,709千円増(92.1%増)の7,405,449千円となりました。

②CRM関連事業部門
当事業部門は、新型コロナウィルス感染症拡大に伴い感染予防を目的とした出勤調整などから売上高が減少
ましたが、緊急事態宣言解除後は取引先によって格差はあるものの、緩やかながら受注が回復しつつあることか
ら、当事業部門の売上高は前年同期比46,427千円減(2.5%減)の1,786,019千円となりました。

③一般事務事業部門
当事業部門は、新型コロナウィルス感染症拡大に伴い官公庁及び金融機関以外の民間企業向けの新規受注の減
少及び既存案件における派遣スタッフの出勤調整などから売上高が減少
しましたが、緊急事態宣言解除後には想
定外の新規案件が受注
できたことなどから、当事業部門の売上高は前年同期比684,012千円増(38.3%増)の
2,467,883千円となりました。

 

(製造系人材サービス事業)

当事業は、緊急事態宣言解除後も製造加工部門を中心に新型コロナウィルス感染症の影響による受注量減少や派
遣スタッフの出勤調整
などから、当事業の売上高は前年同期比129,244千円減(8.0%減)の1,490,135千円となりま
した。また、利益面では、厳しい事業環境であることから販売費及び一般管理費の削減等に努めた結果、営業利益
は前年同期比3,312千円増(65.7%増)の8,351千円となりました。

 

(営業系人材サービス事業)

当事業は、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を踏まえ、小売業、飲食業等への訪問営業活動を
自粛し、緊急事態宣言解除後も新型コロナウィルス感染症の影響により営業活動の回復が十分に図れなかったこと

などから、当事業の売上高は、前年同期比477,505千円減(41.3%減)の677,876千円となりました。また、利益面
では、売上高減少に伴い売上総利益が減少したことから、販売費及び一般管理費の削減に努めましたが、営業利益
は前年同期比5,985千円減(13.6%減)の38,131千円となりました。

 

(その他)

当事業は、株式会社ジャパン・ビジネス・サービスの子会社である東京自動車管理株式会社における「自動車管
理事業」であり、当事業の売上高は前年同期比4,551千円減(3.3%減)の135,409千円となりました。一方、利益面
では、販売費及び一般管理費の削減等に努めたことから、営業利益は前年同期比11,825千円増(前年同期は営業損
失658千円)の11,167千円となりました。

 

 

 

 

キャリアリンクの株価推移

キャリアリンク(6070)の2020年10月9日時点での日足チャートは以下の通り。

前回の決算発表後からの上昇が特に大きく、決算前からでも2倍ほどの株価となっていたところ、9月25日の上方修正を発表後、2日連続のS高W含め600円以上上昇しました。

 

 

【10月9日時点の指標】

  • PER:15.24
  • PSR:1.04
  • PEGレシオ:1.32(PER15.24÷利益成長率11.55)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

株価は大きく上がりましたが、PERやPSR、PEGレシオを見てもまだ割高水準ではありません。

決算翌日の10月9日は141円安となりましたが、サプライズが無かったことで下がっただけではないかと思われますので、もしかしたら調整が数日続くかもしれませんが、また高値を取っていくのではないでしょうか。

 

 

 

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