チェンジ(3962)の通期決算発表が11月13日に迫ってきました。
コロナ禍でも業績を伸ばしている企業のひとつで次回決算にも注目です。
今回はチェンジの決算について、過去の決算発表をもとに調べてみましたので是非ご覧ください。
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チェンジ(3962)の決算予想 11月13日通期決算発表予定
【チェンジの概要】
- 時価総額:2,340億円
- 設立:2003年
- 上場:2016年9月
- 売上高:70.54億円(19.9)/ 115億円(20・9予)
- 営業利益:10.81億円(19・9) / 37億円(20・9予)
【特色】企業・公共団体へIT技術やデジタル人材育成サービス提供。子会社がふるさと納税サイト運営
【連結事業】NEW‐ITトランスフォーメーション39(29)、投資6(64)、パブリテック55(23) <19・9>
【続 伸】ふるさと納税サイトがフル寄与、手数料率改善とコロナ関連企画奏功し想定超。のれん増こなし会社営業益超過。21年9月期は自治体向けITサービスが下期に収益貢献本格化。デジタル人材育成好調。納税サイト完全子会社化で純利益増加。
【電子申請】マイナンバーカード活用した行政手続きの電子化サービスを8月石川県加賀市で提供開始。他自治体にも拡大狙う。
ではまずは前回の決算内容を見てみましょう。
2020年8月12日の第3四半期決算内容
前回発表された第3四半期の決算短信は上記の通り。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
19.10~6(実績) | 8,762百万円 | 3,286百万円 | 3,296百万円 | 37.5% | 44.9円 |
20.9(四季報予想) | 11,500百万円 | 3,700百万円 | 3,700百万円 | 32.3% | 48.8円 |
21.9(来期 四季報予想) | 15,000百万円 | 4,700百万円 | 4,700百万円 | 31.3% | 89.1円 |
第3四半期時点での進捗率は、売上高:76.2% 営業利益:88.8%となっています。
売上高は少し予想を上回る数字で、営業利益は上振れています。
好決算と同時に業績の上方修正も行われました。
業績予想及び配当予想の修正
売上高は4.8%増ですが、営業利益は29.8%もの増加となっています。
【修正の理由】
当社グループは、中期経営計画「 Digitize & Digitalize Japan 」を掲げ、日本のデジタルトラ
ンスフォーメーション市場においてリーダーの地位を確立すべく、NEW-IT トランスフォーメーショ
ン事業・投資事業・パブリテック事業を柱として、「人×技術」で日本の生産性を飛躍的に向上さ
せるビジネスを展開しております。
当社グループの第3四半期連結会計期間(2020 年4月1日〜2020 年6月 30 日)において、売上及
び利益を積み増しすることができたことが今回の上方修正の主要因です。具体的には次の通り、
2つの要因で構成されます。
(1)現時点でパブリテック事業の中核事業となっている、ふるさと納税プラットフォーム「ふるさ
とチョイス」を運営する子会社の株式会社トラストバンクにおいて、コロナ対策のプロジェクト
を多数企画・実行した結果、取り扱い寄付額が想定額を上回って好調に推移したこと。
(2)NEW-IT トランスフォーメーション事業において、商材を“With コロナ”時代に最適化したも
のに変え、投資余力のある法人企業や官公庁をターゲットしたビジネス展開への転換がスピーデ
ィに進んだこと。
この2つの要因によって、当第3四半期連結累計期間においては、売上高 8,762 百万円、営業利
益 3,286 百万円となりました。また、第4四半期連結会計期間内の 2020 年7月単月の実績を加味
した上で、2019 年 11 月 14 日に公表いたしました中期経営計画の 2021 年9月期のターゲットであ
る営業利益 3,400 百万円の達成は確実視されることから、今回の上方修正値にいたしました。た
だし、依然として、刻々と情勢が変化する中で、新型コロナウィルスの日本経済及び当社グルー
プ事業へのインパクトを過小評価することがないよう、第4四半期連結会計期間内の 2020 年8月
及び 2020 年9月の業績については、極めて保守的に見積もった暫定的な業績予想としておりま
す。今回に引き続き、2020 年 11 月の本決算発表時に業績の更なる上積みができるよう、全力で社
業の発展に尽くす所存でございます。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
チェンジの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.4~6(第3四半期) | 2,577百万円(154.9%) | 676百万円(265.1%) | 26.2%(171.2%) |
20.1~3(第2四半期) | 1,673百万円(102.6%) | 40百万円(33.9%) | 2.4%(33.3%) |
19.10~12(第1四半期) | 4,512百万円(221.7%) | 2,570百万円(592.2%) | 57.0%(267.6%) |
19.7~9(前期 第4四半期) | 1,725百万円(232.2%) | 274百万円(186.4%) | 15.9%(80.3%) |
19.4~6(前期 第3四半期) | 1,664百万円 | 255百万円 | 15.3% |
19.1~3(前期 第2四半期) | 1,630百万円 | 118百万円 | 7.2% |
18.10~12(前期 第1四半期) | 2,035百万円 | 434百万円 | 21.3% |
18.7~9(前々期 第4四半期) | 743百万円 | 147百万円 | 19.8% |
期によってバラツキがありますが、前年同期に比べて大きく業績が伸びています。
当社グループは、第1四半期連結会計期間において、デジタルトランスフォーメーション関連プロジェクトやデ
ジタル人材育成案件の拡大、子会社の株式会社トラストバンクにおいて取り扱い寄付額が想定額を上回って推移す
るなど、好調なスタートを切ることができました。第2四半期連結会計期間に入っても順調な推移を見せていまし
たが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の自粛・停滞によるマイナスの影響が生じました。一方、そ
のような環境下においても、中期経営計画「Digitize & Digitalize Japan」を達成すべく、計画通りの人材採用
やブロックチェーン技術を強みとする株式会社Orbへの出資等の施策を実行してまいりました。また、2020年3月
中旬よりコロナ対策を本格化させ、当社グループの従業員の安全確保を前提としたテレワークの全面移行や事業内
容・サービス内容の「ウィズ・コロナ」への切り替えを行いました。第3四半期連結会計期間におきましては、デ
ジタル人材育成のオンラインへの切り替え、顧客ポートフォリオの見直しによる官公庁セクター案件の獲得を図る
ことで、コロナの影響を最小限に抑える取り組みを迅速に実行いたしました。また、事業者・生産者支援、医療支
援から地域経済の活性化に至る様々なテーマでのコロナ対策の取り組み支援が奏功し、パブリテック事業が大きく
伸長しております。あわせて、UX デザインコンサルティングに圧倒的強みを持つ株式会社ビービットへ出資を行
っております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は8,762,300千円(前年同期比64.4%増)、営業利益は
3,286,478千円(前年同期比306.8%増)、経常利益は3,296,721千円(前年同期比377.5%増)、親会社株主に帰属
する四半期純利益は1,412,648千円(前年同期比418.8%増)となりました。
チェンジのセグメント別の売上利益
チェンジのセグメント別の売上・利益も見ておきましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
NEW-ITトランスフォーメーション事業 | 2,143,556千円(7.5%増) | 449,303千円(23.0%減) | 6.9% |
投資事業 | 227千円(99.9%減) | -15,117千円(前年同期は230,489千円のセグメント利益) | ー |
パブリテック事業 | 6,623,202千円(122.2%増) | 3,648,886千円(504.3%増) | 55.1% |
各事業とも売上高は10%以上増加しており、利益は2倍以上となっています。
(Ⅰ)NEW-ITトランスフォーメーション事業
NEW-ITトランスフォーメーション事業につきましては、デジタルトランスフォーメーションを推進する人材育成
案件や新たな技術を用いた業務のデジタル化プロジェクトが順調に拡大していたところ、新型コロナウイルスの感
染拡大に伴う経済活動の自粛・停滞によるマイナスの影響が生じました。それに対して、デジタル人材育成のオン
ラインへの切り替え、顧客ポートフォリオの見直しによる官公庁セクター案件の獲得を図ることで、コロナの影響
を最小限に抑える取り組みを迅速に実行いたしました。また、テレワーク環境のデジタル化サービスの拡充を図る
とともに、テレワークの生産性測定データ分析サービスの提供を開始いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間におけるNEW-ITトランスフォーメーション事業の売上高は2,143,556千円
(前年同期比7.5%増)、セグメント利益は449,303千円(前年同期比23.0%減)となりました。(Ⅱ)投資事業
投資事業につきましては、第3四半期連結会計期間において、UXデザインコンサルティングに圧倒的強みを持つ
株式会社ビービットへ出資を行いました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における投資事業の売上高227千円(前年同期比99.9%減)、セグメント
損失は15,117千円(前年同期は230,489千円のセグメント利益)となりました。(Ⅲ)パブリテック事業
パブリテック事業におきましては、事業者・生産者支援、医療支援から地域経済の活性化に至る様々なテーマで
のコロナ対策の取り組み支援が奏功し、大きく伸長しております。ふるさと納税における業界のリーダーとして、
返礼品一辺倒でない日本の新たな寄付文化の浸透を図っております。また、「LoGoチャット(地方自治体向けビジ
ネスチャット)」をはじめとした、自治体業務を支えるICTサービスがめざましいスピードで普及しております。
この結果、当第3四半期連結累計期間におけるパブリテック事業の売上高は6,623,202千円(前年同期比122.2%
増)、セグメント利益は3,648,886千円(前年同期比504.3%増)となりました。
チェンジの株価推移
チェンジ(3962)の2020年11月2日時点での日足チャートは以下の通り。
コロナショック以降株価は上昇トレンドで推移しており。1,200円あたりだった株価がテンバガーを超える12,780円を付ける場面もありました。
9月の末に過熱感から大きく売られ、げんざいは調整中で8,000円台前半で推移しています。
【11月2日時点の指標】
- PER:169.26
- PSR:35.75
- PEGレシオ:1.26(PER169.26÷利益成長率134.65)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PER・PSRはかなり割高な水準となっています。
ただ、ここ数年の業績の伸びを考えると、割高ではあるもののまだ上がる可能性はあるのではないでしょうか。
チェンジの決算予想まとめ
11月13日のチェンジ決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。
大きく値上がりし、PERやPSRはかなり割高な水準となっています。
ただ成長率が高く、このままの成長を続けるならまだ株価は上昇していくことがあるでしょう。
気になるのは業績が鈍化した際の株価。
決算発表時に成長率が下がった際は大きく値下がりする可能性もありますので、決算前に購入する際は注意が必要です。
かなり調整が入ったとはいえ、まだチェンジの株価は割高なのは事実。
購入を検討している方は、決算発表を待ち、数字を確認したうえで入ったほうが良いのではないかと思います。
- 投資判断:ー 様子見
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。
私自身、ファイナンシャルアカデミーで株式投資の基礎を学びました。
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