決算予想

サイバネットシステム(4312)の決算予想 11月4日第3四半期決算発表予定

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サイバネットシステム(4312)の第3四半期決算発表が11月4日に迫ってきました。

コロナ禍でも業績を伸ばしている企業のひとつですが、今四半期はどのような決算が出るのかは注目です。

そこで、今回のサイバネットシステムの決算がどうなるのか、過去の決算発表をもとに調べてみました。

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サイバネットシステム(4312)の決算予想 11月4日第3四半期決算発表予定

【サイバネットシステムの概要】

  • 時価総額:255億円
  • 設立:1985年
  • 上場:2001年10月
  • 売上高:213.5億円(19.12)/ 220億円(20・12予)
  • 営業利益:20.2億円(19・12) / 28億円(20・12予)

【特色】富士ソフト子会社。設計用CAEソフト主力。ライセンス販売が約7割占める。自社品強化中

【連結事業】CAEソリューションサービス82(19)、ITソリューションサービス18(8)【海外】22 <19・12>

【独自増額】柱のCAEは自動車向けコンサルの受注低迷、ソフトウェアも一部顧客に商談遅れや投資抑制。ただ、機械・精密機器向けが新規受注堅調。出張費など未消化の経費が上期利益上乗せ。営業益増額。21年12月期は既存客の更新需要が高原維持。

【コロナ対策】ITはテレワーク対応クラウド商品の販促を強化。CAEはバーチャルイベント開催し、見込み客獲得狙う。

 

まずは前回の決算発表を見てみましょう。

 

2020年8月5日の第2四半期決算内容

前回発表された第2四半期の決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.1~6(実績) 11,871百万円 2,031百万円 2,011百万円 17.1% 43.1円
20.12(四季報予想) 22,000百万円 2,800百万円 2,800百万円 12.7% 53.9円
21.12(来期 四季報予想) 23,000百万円 2,900百万円 2,900百万円 12.6% 54.5円

四季報予想での進捗率は売上高が54.0%、営業利益が72.5%となっております。

第2四半期を終わった時点ではほぼ予想通りの進捗だと言えるでしょう。

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

サイバネットシステムの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.4~6(第2四半期) 6,752百万円(101.4%) 1,489百万円(155.1%) 22.1%(153.5%)
20.1~3(第1四半期) 5,119百万円(99.6%) 542百万円(81.6%) 10.6%(82.2%)
19.10~12(前期 第4四半期) 4,919百万円(106.2%) 64百万円(25.4%) 1.3%(23.6%)
19.7~9(前期 第3四半期) 4,633百万円(106.5%) 332百万円(164.4%) 7.2%(156.5%)
19.4~6(前期 第2四半期) 6,658百万円 960百万円 14.4%
19.1~3(前期 第1四半期) 5,140百万円 664百万円 12.9%
18.10~12(前々期 第4四半期) 4,622百万円 252百万円 5.5%
18.7~9(前々期 第3四半期) 4,349百万円 202百万円 4.6%

前期の第3四半期の売上・利益を見てみると第2四半期に比べて売上・利益ともに下がっており、時期的なものがあるかもしれません。

次回決算の第3四半期も第2四半期に比べて落ちる可能性を前提に考えておいたほうが良いかもしれません。

 

プラスの要素としては第2四半期(20.4~6)に営業利益が大きく伸びています。

この利益が続くようなら上方修正は充分にあるでしょう。

 

当第2四半期連結累計期間の業績は、国内売上高は、ITソリューションサービス事業が増収になりましたが、CAE
ソリューションサービス事業が減収
になりましたことにより、減収になりました。海外では、台湾の子会社、ベル
ギーの子会社が増収
になりました。その結果、連結売上高は前年同期に比べ増収となりました。利益面では、新型
コロナウイルス感染症拡大の影響を受けながらも、経費のコントロールを図り利益確保に努めました結果、営業利
益は増益
となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は118億71百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益は20億31百
万円(前年同期比25.0%増)、経常利益は20億11百万円(前年同期比21.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純
利益は13億43百万円(前年同期比28.0%増)となりました。

 

 

サイバネットシステムのセグメントごとの売上利益

ジェネレーションパスのセグメントごとの売上・利益も見ておきましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
CAEソリューションサービス事業 96億84百万円(0.5%減) 25億73百万円(17.7%増 26.6%
ITソリューションサービス事業 21億86百万円(5.8%増) 1億38百万円(32.3%減 6.3%

CAEソリューションサービス事業の営業利益が大きく増えており、逆にITソリューションサービス事業の営業利益が大きく減っています。

 

(CAEソリューションサービス事業)

主力商品のマルチフィジックス解析ツール及び光学系解析ツールの新規ライセンス販売は、電機・電子部品・精
密機器業界、教育官公庁からの受注は堅調に推移
いたしましたが、新型コロナウイルスの影響で一部の顧客で導入
見送りや発注プロセスの停滞に伴う延期が発生
いたしました。保守契約の更新は同様の影響は大きく受けず堅調に
推移いたしました。サービスビジネスは、一部のプロジェクトの開始遅延や集合教育型の有償セミナーの実施が中
止となり、低調に推移
いたしました。
エンジニアリングサービスは、新型コロナウイルスの影響による自動車業界全般からの新規MBD関連業務の開始延
伸の影響を受け、低調に推移
いたしました。
WATERLOO MAPLE INC.(カナダ)は、日本では好調に推移いたしましたが、北米では低調に推移いたしました。
Sigmetrix, L.L.C.(米国)は、3次元公差マネジメントツールの販売が北米では好調に推移いたしましたが、欧州
及びアジアでは低調に推移
いたしました。 Noesis Solutions NV(ベルギー)は、最適設計支援ツールの販売が日本
では低調に推移
いたしました。
莎益博工程系統開発(上海)有限公司(中国)は、マルチフィジックス解析ツールの販売が好調に推移いたしま
したが、光学系ソフトウェアの販売が低調に推移いたしました。思渤科技股份有限公司(台湾)は、マルチフィジ
ックス解析ツール及び光学系ソフトウェアの販売が好調に推移
いたしました。 CYFEM Inc.(韓国)は、光学系ソフ
トウェアの販売が好調に推
移いたしました。 CYBERNET SYSTEMS MALAYSIA SDN.BHD.(マレーシア)は、マルチフィ
ジックス解析ツール及び光学系ソフトウェアの販売が低調に推移
いたしました。2020年1月に事業を開始したサイ
バネットMBSE株式会社(日本)は、エンジニアリングサービスが計画に対して低調に推移
いたしました。
以上の結果、売上高は96億84百万円(前年同期比0.5%減)、セグメント利益(営業利益)は25億73百万円(前年
同期比17.7%増)となりました。

 

(ITソリューションサービス事業)

エンドポイントセキュリティソリューションは、新型コロナウイルスの影響で新規は横ばいとなりましたが、
キュリティレベルの維持は必要と考える企業が多く、更新は好調に推移
いたしました。IT資産管理の窓口(主要商
品の複数販売)ソリューションは、PC管理ニーズに支えられ、新規及び更新も好調に推移
いたしました。クラウド
セキュリティソリューションは、クラウドサービス利用増加に伴い更新が好調に推移
いたしましたが、その他の分
野が低調に推移し、減益
となりました。
以上の結果、売上高は21億86百万円(前年同期比5.8%増)、セグメント利益(営業利益)は1億38百万円(前年
同期比32.3%減)となりました。

 

 

 

サイバネットシステムの株価推移

サイバネットシステム(4312)の2020年10月30日時点での日足チャートは以下の通り。


前回の決算発表で株価は大きく上昇し、一時998円を付ける場面もありました。

ただこのところの地合いもあり800円台後半で推移しています。

 

【10月30日時点の指標】

  • PER:16.38
  • PSR:1.31
  • PEGレシオ:0.78(PER16.38÷利益成長率21.1)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

サイバネットシステムの指標を見てみると、PERとPSRは割安とは言えないまでも、割高とはいえない推移。

ただ、利益成長率を踏まえたPEGレシオを見ると1倍を割っており、まだまだ株価は上昇余地があるのではないでしょうか。

 

 

サイバネットシステムの決算予想まとめ

11月4日のサイバネットシステムの決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。

PERやPSRは割高ではない位置にあり、PEGレシオでみるとまだまだ割安な水準。

決算次第で株価が大きく上昇する余地があるのではないでしょうか。

ただ、セグメントごとの売上利益を見てみると、コロナの影響を受けているものも多いため、急に業績が下振れる可能性も考えられるのでそのあたりは注意しておいたほうが良いかもしれません。

 

  • 投資判断:- 中立

※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。

 

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