ドーン(2303)の通期決算発表が7月9日に行われました。
次回決算が10月8日に近づいてきておりますが、決算発表を前に前回の決算を振り返ってみました。
今後の投資の参考にぜひご覧ください。
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ドーン(2303)の決算まとめ 7月9日通期決算発表
【ドーンの概要】
- 時価総額:70.7億円
- 設立:1997年
- 上場:2002年6月
- 売上高:10.5億円(20・5)/ 11億円(21・5予)
- 営業利益:2.9億円(20・5) / 3.3億円(21・5予)
【特色】地理情報システム(GIS)の開発・販売と防災分野を中心としたクラウドサービスが主力
【単独事業】ライセンス販売10、受託開発48、クラウド利用料39、商品売上3 <20・5>
【連続増配】柱の消防署向けクラウド型緊急通報システム『NET119』が利用料着実積み上がる。前期の大型案件剥落によるGISライセンス販売の後退は、通信向けなど受託開発の復調で穴埋め。ただ先行費用かさみ営業益伸び足やや鈍る。連続増配。
【新サービス】ビデオ通話で救助活動支援する消防向け『Live119』が兵庫県内2本部で運用開始。県警本部向けも実用化。
では早速前回の決算内容を見てみましょう。
2020年7月9日の通期決算内容
発表された通期の決算短信は上記の通り。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.5(実績) | 1,050百万円 | 290百万円 | 294百万円 | 27.6% | 63.0円 |
20.5(四季報予想) | 1,030百万円 | 260百万円 | 260百万円 | 25.2% | 59.5円 |
21.5(今期) 今回発表 | 1,100百万円 | 330百万円 | 333百万円 | 30% | 70.9円 |
21.5(来期 四季報予想) | 1,100百万円 | 270百万円 | 270百万円 | 24.5% | 59.5円 |
実績・今期の予想ともに四季報を上回る数字となっています。
20.5の実績は四季報予想比で、売上高:101.9% 営業利益:111.5%となっています。
今期も着実に成長が見込まれます。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
ドーンの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.3~5(第4四半期) | 383百万円(132.1%) | 139百万円(201.4%) | 36.3%(15.5%) |
19.12~2(第3四半期) | 231百万円(81.9%) | 44百万円(38.3%) | 19.0%(46.6%) |
19.9~11(第2四半期) | 242百万円(135.2%) | 57百万円(259.1%) | 23.6%(191.9%) |
19.6~8(第1四半期) | 194百万円(136.6%) | 50百万円(ー) | 25.8%(-) |
19.3~5(前期 第4四半期) | 290百万円 | 69百万円 | 23.8% |
18.12~2(前期 第3四半期) | 282百万円 | 115百万円 | 40.8% |
18.9~11(前期 第2四半期) | 179百万円 | 22百万円 | 12.3% |
18.6~8(前期 第1四半期) | 142百万円 | -6百万円 | -4.2% |
第4四半期は大幅な増収増益となっています。
当事業年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続いておりましたが、米中の貿易摩擦をめぐる動向や消
費税引き上げ後の消費マインドの低下により、景気の減速懸念が生じるなか、年明け以降は新型コロナウイルス感
染症の世界的な規模での拡大が国内外の経済活動に大きな影響を及ぼしており、先行き不透明な状況が続いており
ます。
当社を取り巻く環境につきましては、防災・減災に係る公共投資は堅調に推移しており、ICTを活用したソフト
面の対策を積極的に取り入れる地方自治体が増加しておりますが、その一方で、受注獲得競争の激化や5G・AI等、
IT環境の急激な変化に対応するための技術者の確保と育成が課題となっております。
このような状況のもと、当社は、全国の地方自治体に対して、防災・防犯・救急といった安心安全に係わる分野
を中心にクラウドサービスや受託開発の受注獲得に向けて積極的な営業展開を行いました。また、兵庫県警察本部
や神戸市消防局等において、緊急通報の際にスマートフォンによるビデオ通報を行い、通報現場の情報収集を支援
する新サービスの実証実験を実施し、実運用に向けて課題の精査と解決に取り組みました。
以上の結果、当事業年度の売上高につきましては、防災や防犯関連のクラウドサービスの新規案件の獲得が順調
に進み、初期構築に係る売上が増加したことやストック型のサービス利用料の収入が積み上がったことにより、
1,050,916千円(前事業年度比17.6%増)となりました。
コスト面では、営業やユーザーサポート体制の強化を目的とした人員の採用等により販売費及び一般管理費は増
加いたしましたが、ライセンスやストック型ビジネスの売上の割合が増加したことから、売上高の伸びに対して売
上原価の発生が抑えられ、売上高総利益率が3.5ポイント向上したため、営業利益290,089千円(前事業年度比44.8
%増)、経常利益294,760千円(前事業年度比43.2%増)、当期純利益200,837千円(前事業年度比28.6%増)とな
りました。
ドーンのセグメントごとの売上利益
ドーンのセグメントごとの売上・利益も見ておきましょう。
ドーンは単一セグメントとなりますので、品目別の売上となります。
品目名 | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
ライセンス販売 | 103,037千円(47.6%増) | ||
受託開発 | 500,719千円(8.6%増) | ||
クラウド利用料 | 412,729千円(21.4%増) | ||
商品売上 | 34,430千円(52.2%増) |
各品目とも増加しております。
(ライセンス販売)
ライセンス販売につきましては、継続して既存顧客から防災関連等のシステム向けの受注があったことに加
えて、大型案件の受注があったことから、売上高は103,037千円(前事業年度比47.6%増)となりました。
(受託開発)
受託開発につきましては、地理情報システムの受託開発の売上は減少したものの、地方自治体の防災や防犯
関連のクラウドサービスの案件獲得が進み、初期構築や導入支援に係る受注が増加したため、売上高は500,719
千円(前事業年度比8.6%増)となりました。
(クラウド利用料)
クラウド利用料につきましては、新規案件の獲得により、「NET119緊急通報システム」や「DMaCS(災害情報
共有サービス)」、地方自治体が住民向けに防災・防犯情報を提供するスマートフォンアプリ等の契約数が積
み上がったため、412,729千円(前事業年度比21.4%増)となりました。
(商品売上)
商品売上につきましては、受託開発に伴うデジタル地図等の納品を行ったため、34,430千円(前事業年度比
52.2%増)となりました。
ドーンの株価推移
ドーン(2303)の2020年9月30日時点での日足チャートは以下の通り。
コロナショック時に一時株価は落ち込んだものの、その後はボックス圏で推移しています。
【9月30日時点の指標】
- PER:30.77
- PSR:6.57
- PEGレシオ:3.24(PER30.77÷利益成長率9.5)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PER・PSR・PEGレシオともに少し割高といったところでしょうか。
業績は伸びていますがなかなか株価は伸びていませんが、中期では緩やかな上昇トレンドを形成しています。
業績や材料など、何かきっかけがないと難しいかもしれませんが、きっかけがあれば再び上昇していくのではないかと思います。
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。
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