先日、一覧でご紹介した超絶決算や好決算の一覧から個別の企業をご紹介します。
今回は2020年8月6日に第1四半期の決算発表を行った6855:日本電子材料についてご紹介します。
日本電子材料は8月6日の決算発表後、翌日ストップ高になっており、さらに高値を目指していくと思われますので是非ご覧ください。
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超絶決算銘柄:日本電子材料(6855) 8/6第1四半期
【日本電子材料の概要】
- 時価総額:107億円
- 設立:1960年
- 上場:1998年8月
- 売上高:156.69憶円(20・3)/ 165億円(21・3予)
- 営業利益:10.12憶円(20・3) / 10.5憶円(21・3予)
日本電子材料は半導体検査用プローブカード大手。
小型成長株の条件の一つである上場5年以内には当てはまりませんが、小型株で業績も右肩上がりの銘柄。
2020年8月6日の第1四半期決算内容
今回発表された第1四半期の決算短信は上記の通り。
会社四季報の予想と比べ、大きく数字を上回っており、通期の業績修正も行われました。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.4~6月(実績) | 4,188百万円 | 804百万円 | 758百万円 | 19.2% | 56.6円 |
20.4~9月(予想) | 7,500百万円 | 480百万円 | 500百万円 | 6.4% | 35.9円 |
21.3(通期予想) | 16,500百万円 | 1,050百万円 | 1,100百万円 | 6.4% | 73.7円 |
売上の進捗率は55.8%ですが、営業利益や経常利益は既に半期の数字を上回っていて、通期でも70%ほどとなっており、まさに超絶決算だと言えるでしょう。
利益率も大幅に改善し、6%台から19.2%に上昇。
かなりの超絶決算で、第1四半期の決算に合わせて通期の予想も行われました。
前回の決算発表時は未定とされていましたが、四季報の予想数字と比べても大きく上振れしており、上方修正といってよいでしょう。
2021 年3月期通期業績予想及び配当予想に関するお知らせ
前回は未定とされていた半期と通期の予想ですが、四季報予想と比べて大きく上回るものとなっています。
四季報の予想と比較してみると下記のとおりです。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | |
第2四半期(今回発表分) | 7,700百万円(102.7%) | 1,200百万円(250%) | 1,200百万円(240%) | 15.6% |
第2四半期(四季報予想) | 7,500百万円 | 480百万円 | 500百万円 | 6.4% |
通期(今回発表分) | 17,000百万円(103%) | 2,300百万円(219%) | 2,200百万円(200%) | 13.5% |
通期(四半期予想) | 16,500百万円 | 1,050百万円 | 1,100百万円 | 6.4% |
特に利益が大きく上方修正されており、予想に比べて倍以上の数字となっています。
前期(20.3)と比べても大きな成長率となっています。
日本電子材料からの予想の概要は下記の通り。
【予想の概要】
当連結会計年度の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症による影響を合理的に算定することが困
難な状況であったことから未定としておりましたが、現時点において入手可能な情報に基づき、当社グループの
2021 年3月期の連結業績を上記のとおり予想しております。
当連結会計年度の世界経済は、同感染症の影響により予断を許さない状況にありますが、当社グループの主た
る事業分野である半導体市場は、次世代通信規格(5G)や人工知能(AI)、IoTの普及等に牽引され、中長
期的には緩やかな成長を予想しております。
当第2四半期連結累計期間の業績予想につきましては、データセンター関連投資の拡大を背景に、メモリーI
C向けの製品の拡販が進むことにより、売上、利益ともに前年同期を上回ることを予想しております。通期の業
績予想につきましても、新型コロナウイルス感染症や米中貿易摩擦による影響が不透明であることや、当第3四
半期以降、売上構成の変化による利益面への影響が予想されるものの、メモリーIC向けを中心に引き続き底堅
い需要が見込まれることにより、売上、利益ともに前年度を上回ることを予想しております。
半導体市場の活況に伴い、コロナ禍の中でも順調な成長が見込める企業だと言えるでしょう。
また、配当も前期13円(記念配3円含む)から、14円に増配される予定です。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
日本電子材料の四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.4~6(第1四半期) | 4,188百万円(131.2%) | 804百万円(664.5%%) | 19.2%(505.3%) |
20.1~3(前期 第4四半期) | 4,421百万円 | 176百万円 | 4% |
19.10~12(前期 第3四半期) | 4,429百万円 | 375百万円 | 8.5% |
19.7~9(前期 第2四半期) | 3,628百万円 | 340百万円 | 9.4% |
19.4~6(前期 第1四半期) | 3,191百万円 | 121百万円 | 3.8% |
前期と比べて大きく売り上げが伸びていますが、特筆すべきは利益率の大幅改善!
これまで高い時でも9%台だった利益率が一気に19.2%になっています。
利益改善の理由を見てみると、決算短信ではあまり書かれていませんでした。
当第1四半期連結累計期間の売上高につきましては、サーバーやPC向けに需要が
拡大したメモリーIC向けの製品の拡販が進んだことにより、前年同四半期を大きく上回る結果となりました。
利益面につきましても、売上高の増加により、前年同四半期に対して大きく上回る結果となりました。
売上の増加に伴い利益が増えたと書かれているだけだったので、損益決算書を見てみましょう。
通常、売り上げだがが増加すると売上原価も増えていくものですが、日本電子材料の損益計算書によると売上原価はそこまで変わっていません。
前期に比べて売上高が10億円ほど増えているのに比べ、原価は9千万円ほどしか増えていません。
このため、利益率の大幅上昇につながっているようです。
メモリーIC向けの製品の拡販がさらに増えることにより、利益率はさらに伸びる可能性があるかもしれません。
日本電子材料の株価推移
日本電子材料(6855)の2020年8月20日時点での日足チャートは以下の通り。
2020年3月時点では600円台だった株価ですが、6月29日より急上昇。
5月15日の決算発表も好業績だったのですがあまり反応しませんでしたが、半導体関連のテーマ性にも乗り、一時1,590円まで上昇。
今回の決算(8月6日)の前には1,300円前後まで調整されましたが超絶決算を受けて翌日はストップ高の1,933円。
その翌日に大幅な調整があったもののすぐに切り返し、最高値圏でさらに上昇が見込まれるチャートとなっています。
8月20日時点でのPERは24.26となっており、今回の業績の伸びを考えるとまだまだ割安で上値を目指せる一だと言えるのではないでしょうか。
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