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【好決算の注目銘柄】 6486 イーグル工業 1Q決算発表前に通期上方修正!

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イーグル工業(6486)は8月3日の第一四半期決算発表を前に通期の上方修正が行われました。

1Q決算時に上方修正する企業は今後も上方修正をする可能性が高く、6割ほどは上方修正が行われていますが、このイーグル工業は1Q決算を発表する前に上方修正されており、今後の上方修正が十分に見込める企業だと言えるのではないでしょうか。

今回はそんな業績修正が見込めるイーグル工業(6486)についてみていきましょう。

 

【好決算の注目銘柄】 6486 イーグル工業 1Q決算発表前に通期上方修正!

【イーグル工業(6486)の概要】

  • 時価総額:557億円
  • 設立:1964年
  • 上場:1982年1月
  • 売上高:1305億円(21.3)/ 1430億円(22.3予)
  • 営業利益:58億円(21.3) / 64億円(22.3予)

NOK系列。メカニカルシール、特殊バルブの大手。自動車向け中心に船舶用や航空機用も。

 

まずは今回発表されたの業績修正の内容を見てみましょう。

 

2021年7月20日の業績修正

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
21.4~9 今回発表 72,300百万円 3,900百万円 5,000百万円 5.4% 77.42円
21.4~9(四季報予想) 69,000百万円 2,000百万円 3,000百万円 2.9% 24.4円
22.3 今回発表 148,500百万円 8,100百万円 10,000百万円 5.5% 132.43円
22.3(四季報予想) 143,000百万円 6,400百万円 8,500百万円 4.5% 85.6円

5月13日の通期決算でも22年3月期の予想は増収増益でしたが、そこからさらに大幅な上方修正が発表されました。

 

上方修正の理由は、

2022 年 3 月期第 2 四半期(累計)の業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響により引き続き経済活動が制
限されていますが、為替が想定より円安で推移している影響もあり、主に自動車・建設機械業界向け事業において当初計画より売
上が増加する見込み
です。利益面についても、為替の好影響及び経費削減等により、当初計画より増加する見込みです。
2022 年 3 月期通期の業績予想につきましては、依然として先行き不透明な状況ですが、経済活動が緩やかに回復に向かい、当
初想定どおりの事業活動が行えるものと見込んでおり、加えて、自動車・建設機械業界向け事業、半導体業界向け事業の売上増加
も見込まれる
ことから、売上・利益ともに上記のとおり修正いたします。

となっています。

 

為替の影響もあるものの、当初の予想を大きく上回る数字で、今後のさらなる業績修正も見込めるのではないでしょうか。

 

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

イーグル工業の四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
21.1~3(第4四半期) 36,103百万円(4.4%増) 2,516百万円(41.2%増) 7.0%
20.10~12(第3四半期) 36,497百万円 3,508百万円 9.6%
20.7~9(第2四半期) 32,327百万円 619百万円 1.9%
20.4~6(第1四半期) 25,586百万円 -841百万円 -3.3%
20.1~3(前期 第4四半期) 34,568百万円 1,782百万円 5.2%
19.10~12(前期 第3四半期) 35,248百万円 -46百万円 -0.1%
19.7~9(前期 第2四半期) 35,920百万円 2,147百万円 6.0%
19.4~6(前期 第1四半期) 36,370百万円 1,889百万円 5.2%

ここ2四半期は利益が大きく伸びており、このペースで利益が伸びるなら十分に予想を上回ることも考えられます。

 

 

 

イーグル工業のセグメント別の売上利益

イーグル工業のセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
自動車・建設機械業界向け事業 782億22百万円(9.7%減) 9億20百万円(55.0%減) 1.2%
一般産業機械業界向け事業 262億95百万円(13.7%減) 21億95百万円(8.5%減) 8.3%
半導体業界向け事業 91億18百万円(28.7%増) 2億49百万円(前期は-6億36百万円) 2.7%
舶用業界向け事業 105億45百万円(3.3%減) 19億95百万円(29.2%増) 18.9%
航空宇宙業界向け事業 63億30百万円(9.4%減) 4億36百万円(9.9%増) 6.9%

 

[自動車・建設機械業界向け事業]
当事業は、世界全体で自動車生産台数が落ち込み、主に中国市場において回復が見えたものの、自動車向け製品
がその影響を広く受けた
ことにより、当セグメントの売上高は782億22百万円(前期比9.7%減)、営業利益は9億
20百万円(前期比55.0%減)となりました。

[一般産業機械業界向け事業]
当事業は、インドのロックダウンやアジアパシフィック・日本での顧客の操業縮小・停止等の影響により販売が
減少
し、当セグメントの売上高は262億95百万円(前期比13.7%減)、営業利益は21億95百万円(前期比8.5%減)
となりました。

[半導体業界向け事業]
当事業は、5G、データセンター向け投資などが好調であったことにより、当セグメントの売上高は91億18百万
円(前期比28.7%増)、営業利益は2億49百万円(前期は営業損失6億36百万円)となりました。

[舶用業界向け事業]
当事業は、国内外における新造船需要の停滞により、当セグメントの売上高は105億45百万円(前期比3.3%減)
となりました。営業利益は新造船向け販売の採算良化等により19億95百万円(前期比29.2%増)となりました。

[航空宇宙業界向け事業]
当事業は、航空機市場の低迷に加え、衛星向け輸入品の販売遅れにより、当セグメントの売上高は63億30百万円
(前期比9.4%減)となりました。営業利益は4億36百万円(前期比9.9%増)となりました。

21年3月期は各セグメントとも業績は振るわず、減収減益となっておりました。

今期は増収増益の予想でしたが、今回さらにその数字を上回る上方修正の発表となりました。

 

 

イーグル工業の株価推移

イーグル工業(6486)の2021年7月21日時点でのチャートは以下の通り。

【日足チャート】

【週足チャート】


イーグル工業のチャートを見ると2020年4月と8月に600円を付けてWボトムとなっており、それ以降は反転上昇しています。

2020年10月、2021年1月に上方修正があったこともあり、現在は上昇トレンドの初動といえるかもしれません。

今回の上方修正はさらに株価の上昇を加速させるきっかけとなるかもしれません。

 

【7月21日時点の指標】

  • PER:9.07
  • PSR:0.42倍
  • PEGレシオ:0.46(PER9.07÷利益成長率19.8)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

現在のPERは9.07の10倍割れで割安な水準だと言えるでしょう。

またPSRも1倍を大きく割れており、PEGレシオでも1倍を大きく下回る水準。

上方修正翌日の値動きは気になるものの、イーグル工業はかなり割安な水準です。第1四半期に上方修正した会社は今後も上方修正する可能性が高いことからも、今後、イーグル工業の株価が上昇していく可能性は高いと言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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