決算予想

エニグモ(3665)の決算予想 9月14日第2四半期決算発表予定

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エニグモ(3665)の第2四半期決算発表が9月14日に迫ってきました。

ECを扱うベガコーポレーションやラクーンなどが超絶決算を発表しましたが、「バイマ」を運営しているエニグモの決算発表は気になるところ。

エニグモの今回の決算がどうなるのか、過去の決算発表をもとに調べてみました。

是非ご覧ください。

 

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エニグモ(3665)の決算予想 9月14日第2四半期決算発表予定

【エニグモの概要】

  • 時価総額:95.5億円
  • 設立:2004年
  • 上場:2012年7月
  • 売上高:60.97億円(20.1)/ 66億円(21・1予)
  • 営業利益:26.92億円(20・1) / 29億円(21・1予)

【特色】服飾中心のソーシャル通販サービス『バイマ』運営。売り手、買い手双方からの手数料が利益源

【単独事業】ソーシャルコマース100【輸出】28 <20・1>

【最高純益】服飾ソーシャル通販事業は、国内が新規登録、アクティブ会員数が着実に増加、つれて取引件数も拡大。海外でも登録会員数増勢、米国、香港中心に浸透。開発費増でも連続営業増益。配当継続も。

 

まずは前回の決算発表を見てみましょう。

2020年6月12日の第1四半期決算内容

前回発表された第2四半期の決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.2~4(実績) 1,343百万円 476百万円 476百万円 35.4% 7.99円
20.2~7(半期 四季報予想) 2,800百万円 1,300百万円 1,300百万円 46.4% 21.6円
21.1(通期 四季報予想) 6,600百万円 2,900百万円 2,900百万円 43.9% 50.4円

対第2四半期の進捗率は売上高:48% 営業利益:36.6%、

対通期の進捗率は売上高:20.3% 営業利益:16.4%となっています。

進捗率を考えると少しペースは鈍いと言えるのではないでしょうか。

また、会社通期予想も現在は出していないこともあり、ほかのECを行う企業のような超絶決算は期待できないかもしれません。

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

エニグモの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.2~4(第1四半期) 1,343百万円(98%) 476百万円(78.9%) 35.4%(80.5%)
19.11~1(前期 第4四半期) 1,969百万円(113.6%) 967百万円(145.6%) 49.1%(128.2%)
19.8~10(前期 第3四半期) 1,433百万円(124.9%) 592百万円(109.4%) 41.3%(96%)
19.5~7(前期 第2四半期) 1,325百万円(115.5%) 530百万円(115.5%) 40%(100%)
19.2~4(前期 第1四半期) 1,370百万円 603百万円 44%
18.11~1(前々期 第4四半期) 1,734百万円 664百万円 38.3%
18.8~10(前々期 第3四半期) 1,259百万円 541百万円 43%
18.5~7(前々期 第2四半期) 1,147百万円 459百万円 40%

前期までは順調に推移していたものの、第1四半期はコロナウィルスの影響もあったのか、前四半期を下回っています。

 

 

エニグモのセグメントごとの売上利益

エニグモの事業セグメントはソーシャルコマース事業の単一セグメントのため、セグメント別の記載はありません。

セグメント 売上高 営業利益 利益率

 

新型コロナウィルスによる影響

ECを扱うエニグモですが、他のEC事業を扱う企業のような売り上げ拡大の恩恵ではなく、売り上げ減少などの影響がみられます。

企業から前回の決算発表時に「新型コロナウイルス感染症の業績への影響に関するお知らせ」も発表されております。

 

1.事業運営について

2020 年 3 月 16 日の決算発表後に、すでにロックダウンされていたイタリアやスペイン
に続いて、ヨーロッパ全域、イギリス、アメリカと、BUYMA の主要買付国の都市が次々と
封鎖されました。しかしながら、現地のパーソナルショッパーが様々な工夫をされて、実店
舗以外での買付に切り替えたことで、ロックダウンの影響は限定的
でありました。
一方で、各国からの国際郵便が停止したことにより大きな影響を受けることとなりまし
た。配送不安から購入者の買い控えが起こり、パーソナルショッパーは、注文を受け付けら
れない事態
となりました。さらに、東京都や政府から緊急事態宣言が発動され、外出時に身
に着けるアイテムを中心に買い控えが発生
致しました。その結果、2020 年 4 月の総取扱高
は、前年比約 80%まで低下
致しました。
国際物流の停止という BUYMA にとって危機的な状況の中で、民間の物流会社の配網は
正常に機能していたため、配送方法の切り替えを促進致しました。配送価格が切替えの支障
となっていたため、当社が数社と交渉を行い、通常よりも割安な価格で、BUYMA ユーザー
に提供することが可能となりました。これにより一部の物流を復活させることに成功しま
した。
さらに、国際物流の影響を受けない国内ショップに働きかけ、タイムセールを実施し、需
要を掘り起こし、外出需要が減る中で、部屋の中を快適に過ごす衣類、オンライン MTG 等
でより魅力的に映るファッションなどを打ち出し、大幅に注文を増やすことができました

以上の結果、5 月の総取扱高は前年比 103%と回復しており、6 月の総取扱高についても
6 月 10 日までの累計実績は前年比約 130%と取扱高の成長率が急速に回復
しております。
この短期間でコロナによる環境変化に対応できたのは、世界各国に様々なパーソナルシ
ョッパーがいて、様々な商材を扱っている BUYMA の多様性・分散の強みが活かされた結
果だと思います。
また、今回のコロナの対応を全社一丸となり取り組み、乗り越えた過程では、早く届く民
間配送の提供拡大、国内法人の獲得、新しいプロモーション手法の確立、家具等のライフス
タイルカテゴリの成長など、BUYMA が進化し、新たな成長を遂げていく為の種蒔き
をす
ることが出来ました。今後も環境変化への適応力の高い事業基盤を構築して参ります。

2.財務への影響について
財務的には、総取扱高が前年比 50%を下回らなければ、利益を確保出来る収益構造であ
り、現預金を約 82 億円保有しているため、危機的な状況では御座いません。しかしながら、
先行きが不透明であるため、採用の抑制や不要不急の固定費の圧縮を行うなど守りを固め
つつ、費用対効果の高い広告に予算を投下するなど、将来の成長に不可欠な変動費について
は積極的に投下致しました。

3.2021 年 1 月期の業績見通しについて
足元の業績は堅調に推移しておりますが、その要因が長期間の自粛生活を余儀なくされ
たことへの反動なのか、EC 普及への不可逆な変化や海外渡航減少による買物代行の需要増
など、本質的な底上げ効果かによるものなのか、現在慎重に判断しております。
また、コロナが今後どう政策や消費に影響するか不透明であるため、通期の業績見込みに
ついては引き続き未定とさせて頂きます。

20年2~4月期は新型コロナウィルスの影響をもろに受けましたが、企業努力の中取扱高の回復がみられます。

大幅な上昇は見込みづらいものの、今回の決算でどれくらい回復できたのか気になるところ。

 

エニグモの株価推移

エニグモ(3665)の2020年9月2日時点での日足チャートは以下の通り。

コロナショックで一時600円を割ることもありましたが徐々に上昇し、コロナ前を上回る1500円台まで上昇しています。

前回の決算発表は決して良いものとは言えませんが、一時的に下落したもののすぐに反発して上昇を続けています。

 

【9月4日時点の指標】

  • PER:31.17
  • PSR:11.01
  • PEGレシオ:3.12(PER31.17÷利益成長率10)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

PERはそこまで高くありませんが、PSR・PEGレシオを見ると割高だと言えるかもしれません。

 

エニグモの決算予想まとめ

9月14日のエニグモ決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。

株価は右肩上がりを続けているものの、前回の四半期決算での売上高・利益はよいと言えるものではありませんでした。

他のEC事業の各社はコロナウィルスによる恩恵を受けているものの、バイマは海外とのやり取りが多く、マイナスの面も多くあります。

企業努力もあり取扱数が増えているという記載もあり大きく伸びている可能性もありますが、今回は決算跨ぎをせず、決算結果を見た後に判断したほうが良いと考えます。

 

  • 投資判断:✖ 弱気

※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。

 

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