Hameeの第1四半期決算発表が9月14日に迫ってきました。
今回は気になるHamee(3134)の決算について、前回の決算内容をもとに調べてみました。
是非ご覧ください。
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Hamee(3134)の決算予想 9月14日第1四半期決算発表予定
【Hameeの概要】
- 時価総額:85.9億円
- 設立:2001年
- 上場:2015年4月
- 売上高:103.02億円(20・4)/ 113億円(21・4予)
- 営業利益:11.63億円(20・4) / 17億円(21・4予)
【特色】スマホやタブレット向けアクセサリーのデザイン・販売。クラウド型EC事業支援システムも
【連結事業】コマース83(19)、プラットフォーム17(31)、他0(-444)【海外】12 <19・4>
【高水準】21年4月期も市場拡大背景にEC支援増勢。スマホアクセサリーはiPhone向けの自社企画品軸に好伸。IoT関連の新サービス開発費は前期からの期ずれ含め膨張するが、営業益高水準。増配も。
ではまずは前回の決算内容を見てみましょう。
2020年6月12日の決算内容
前回発表された通期の決算短信は上記の通り。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.4(実績) | 11,325百万円 | 1,744百万円 | 1,756百万円 | 15.4% | 67.07円 |
20.5~10月(四季報予想) | 6,500百万円 | 850百万円 | 850百万円 | 13.1% | 38.1円 |
21.4(通期四季報予想) | 12,300百万円 | 1,750百万円 | 1,750百万円 | 14.2% | 78.1円 |
売上・利益ともに前年を大きく上回って終わりました。
業績が上振れた理由としては、新型コロナウイルス感染拡大に伴い日常生活の変容による「巣ごもり消費」の顕著化や、購買行動におけるEC利用の拡大(所謂「デジタルシフト」)など、消費行動が大きく変化したこと。
これによってコマース事業、プラットフォーム事業の各セグメントの業績が増加しました。
また、このところ通期の予想を未定とするところも多い中、しっかりと増収増益の予想を出しています。
直近の四半期数字も見てみましょう。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
Hameeの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.2~4(第4四半期) | 2,665百万円(101%) | 361百万円(128.5%) | 13.5%(126.2%) |
19.11~1(第3四半期) | 3,247百万円(107.3%) | 541百万円(130.4%) | 16.7%(121.9%) |
19.8~10(第2四半期) | 2,856百万円(118.8%) | 458百万円(196.6%) | 16%(164.9%) |
19.5~7(第1四半期) | 2,557百万円(114.5%) | 384百万円(164.1%) | 15%(142.9%) |
19.2~4(前期 第4四半期) | 2,638百万円 | 281百万円 | 10.7% |
18.11~1(前期 第3四半期) | 3,025百万円 | 415百万円 | 13.7% |
18.8~10(前期 第2四半期) | 2,405百万円 | 233百万円 | 9.7% |
18.5~7(前期 第1四半期) | 2,234百万円 | 234百万円 | 10.5% |
各四半期とも前期の売上を上回っていることがわかります。
また、営業利益率が19.5月期以降に大きく上がっていることがわかります。
10%前後だった利益率が15~16%ほどに改善されています。
第3四半期の売上や利益が増える傾向がみられますが、四半期ごとにそこまで大きな増減はなさそうです。
Hameeのセグメントごとの売上利益
Hameeのセグメントごとの売上・利益も見ておきましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
コマース事業 | 9,208,911千円(7.8%増) | 2,198,680千円(34.3%増) | 23.9% |
プラットフォーム事業 | 1,855,457千円(7.7%増) | 585,726千円(10.9%増) | 31.6% |
その他事業 | 268,236千円(635.5%増) | ー179,200千円(前連結会計年度はー161,837千円 | ー |
両事業ともに大きな伸びを見せ、高い利益率を誇っています。
a. コマース事業
「iFace Reflection」シリーズに加え、定番である「iFace First Class」シリーズも国内小売、卸販売共に
堅調に推移しました。これは、2019年9月発売のiPhone11シリーズ向け及び値下げの動きが強まった旧型
iPhoneシリーズ向けの双方において、「iFace」シリーズの需要が高まったことに起因しております。特に国内
卸販売において、大手携帯キャリアショップ向けの販売が伸長いたしました。また本年1月には、高い商品力
と店舗運営能力等が評価された結果、オンラインモール「楽天市場」に出店している「スマホケースのHamee楽
天市場店」が、4万店以上の店舗の中から選出される「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー2019」のスマー
トフォン・タブレット・周辺機器ジャンル大賞を受賞(通算8度目)するなど、市場において大きな存在感を示
すことができました。
第4四半期に発生した新型コロナウイルス感染症の影響について、国内卸販売においては、顧客の実店舗へ
の来店客減少の影響が懸念されたものの、安定した商品供給力が評価され、既存取引先からの引き合いが強ま
るなど3月までは好調に推移いたしましたが、緊急事態宣言の発出を受け営業自粛をする顧客が増加したこと
により4月は受注が減速し、前年同四半期に対して78百万円の減収となりました。
一方、国内小売においては、日常生活の変容による「巣ごもり消費」の顕著化やEC利用への「デジタルシ
フト」等、消費行動の変化による市場拡大の影響が見られたことから、国内卸販売の落ち込みをカバーし前年
同四半期に対して247百万円の増収となりました。
海外においては、2019年10月に韓国連結子会社が製品製造事業の譲受を実施いたしました。これによりコマ
ース事業における商品供給力の向上や原価低減効果に加え、グローバル向けプロダクト創出を具現化させるた
めの体制が整いました。なお、今後の当社グループのグローバル展開における同社の重要性を考慮した結果、
2020年4月に同社の商号を「Hamee Korea Co.,Ltd.」から「Hamee Global Inc.」へ変更いたしました。米国に
おいては雑貨の販売が引き続き好調に推移した小売が前年同期の実績を上回った一方で、前期大型受注を獲得
した卸販売は、その反動で減収となりました。
海外に比べ利益率の高い国内販売が大幅に伸長したことで事業全体の利益の伸びが牽引された結果、コマー
ス事業の売上高は9,208,911千円(前連結会計年度比7.8%増)、営業利益は2,198,680千円(同34.3%増)となりま
した。
b. プラットフォーム事業
自社開発のクラウド(SaaS)型ECプラットフォーム「ネクストエンジン」については、在庫管理ソフト
「ロジクラ」、ECサイト制作プラットフォーム「Shopify」、「楽天スーパーロジスティクス」等との各種連
携強化など、プラットフォーム化のメリットを活用して幅広いパートナーとの協業を推進し、プラットフォー
ムとしての付加価値向上に努めました。また、競合他社のサービス終了に伴うネクストエンジンへの乗り換え
機会を着実に捉え、契約数の伸長を果たすなど、契約社数の拡大にも尽力いたしました。
第4四半期に発生した新型コロナウイルス感染症の影響について、コマース事業同様、日常生活の変容によ
る「巣ごもり消費」の顕著化やEC利用への「デジタルシフト」等、消費行動の変化による市場拡大の影響に
より、ネクストエンジン顧客企業の受注処理件数も増加する流れにあることから、当該トランザクションに紐
づく従量課金制としているネクストエンジンの売上も好調に推移するなど、負の影響は見られませんでした。
また、このような環境下で、EC事業への進出を希望する企業への支援、既にEC事業へ進出している企業
に対する各種サービスやツール導入支援を目的として、パートナー企業が提供する支援策をとりまとめ、EC
業界全体の発展に注力いたしました。これらの活動の結果、総契約数は3,997社(前連結会計年度末比375社増)、
利用店舗数30,835店(同2,829店増、いずれも自社調べ)となりました。
なお、EC事業者向け販売支援コンサルティングを提供するHameeコンサルティング株式会社について、EC
事業者へのさらなるサポートを目的として、楽天市場とYahoo!ショッピングの運営支援ツール「EC Forward」
を無料で提供するなど、事業成長に向けて新規顧客の獲得に注力している一方で、事業成長の実現に不可欠な
コンサルタントの拡充に伴う採用費用及び労務費並びに教育費などの人材投資とのれん償却費の影響により、
営業利益が抑制される状況が続いております。
これらの結果、プラットフォーム事業の売上高は1,855,457千円(前連結会計年度比7.7%増)、営業利益は
585,726千円(同10.9%増)となりました。
c. その他
コマース事業、プラットフォーム事業のいずれにも明確に分類できない新たなサービスに係るものであり、
ふるさと納税支援サービスやネクストエンジンのメイン機能に紐づかないEC事業者向けのサービス、スマー
トフォンを持たないお子様のための音声メッセージロボット「Hamic BEAR」、2020年3月にオープンしたエシ
カルネットショップ「RUKAMO」等が含まれます。特にふるさと納税支援サービスは、市場(寄付額)の拡大、
パートナーとの連携強化、更に巣ごもり需要もあり大幅に売上、営業利益ともに伸長いたしました。
当連結会計年度の売上高は268,236千円(前連結会計年度比635.5%増)、セグメント損益(営業損益)はふ
るさと納税支援サービス以外、先行投資フェーズであるため△179,200千円(前連結会計年度は161,837千円の
営業損失)となりました。
Hameeの今後の見通し
① コマース事業
国内小売販売においては、新型コロナウイルス感染症の影響によるデジタルシフト、2020年5月にiPhone SEの
発売や9月に見込まれる新型iPhone商戦、5G端末リリース等、様々な事業機会が見込まれます。一方国内卸販売
においては、足元の新型コロナウイルス感染症の影響により実店舗における営業自粛等の影響を受け、成長が抑
制される見通しです。これらの状況を踏まえ、事業機会を捉えつつ既存の経営資源を活用し、更なる成長を目指
していきます。グローバル展開においては、韓国連結子会社が取得した製品の企画・製造機能を活用し、更なる
展開の加速を目指します。具体的には、既存製品の原価低減に加え、携帯端末製造各社から発表される新モデル
への対応力強化、展開する各国のニーズを組み入れたグローバルプロダクトの本格展開を目指します。また、中
期経営計画に則りビジネスモデルの変換を目指します。主力商品であり年間約200万台の販売実績のあるiFaceを
軸に顧客との繋がりを強化し、顧客体験価値を高める新たな商品・サービスの展開に注力致します。
② プラットフォーム事業
国内EC市場規模は2019年度において約20兆円(出典:野村総合研究所「ITナビゲーター2020年版」)と、プ
ラットフォーム事業における主要サービスである、ネクストエンジンの対象市場も成長が続いております。新型
コロナウイルス感染症拡大に起因するデジタルシフトの追い風も加わり、今後も引き続き拡大する見通しです。
引き続き各種パートナーとの連携を強化することによりネクストエンジンの付加価値を向上することに加え、ネ
クストエンジンのデータ等、既存事業の経営資源を活用し、新しいサービス創出に挑戦していきます。
③ その他
ふるさと納税事業支援サービスのほか、中期経営戦略に則し、既存事業で獲得した経営資源を活用した新しい
ストック型サービスの開発に係る先行投資を加速させております。サービス開始前段階の研究開発投資が多いこ
と、新型コロナウイルス感染症の影響により当連結会計年度にリリース予定だったサービスが翌期へ移行したこ
とにより費用発生も合わせてシフトしたことなどを考慮した結果、セグメント利益はマイナスを見込んでおりま
す。
Hameeの株価推移
Hamee(3134)の2020年9月4日時点での日足チャートは以下の通り。
コロナショック時には一時600円台になることもありましたが、そこから株価は上昇し、2,500円前後まで伸びています。
前回の決算発表(6月12日)以降、さらに上昇していきました。
【9月4日時点の指標】
- PER:31.09
- PSR:3.54
- PEGレシオ:1.55(PER31.09÷利益成長率20)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
指標を見ると割安とは言えないものの、そこまで割高な印象はありません。
利益成長率は前年がマイナスだったため20としましたが、前期の成長率は40ぐらいありますのでPEGレシオも1倍以下と考えてよいかもしれません。
Hameeの決算予想まとめ
Hameeの9月14日の決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。
コロナ禍の中でも好業績を上げている企業で今回の決算発表でも上振れが十分に期待できると言えるでしょう。
現在の株価についても上昇中ではあるもののまだまだ割高といえるものではありませんので上昇余地は十分にあると言えます。
また、このところベガコーポレーションやラクーンなどEC業種が相次いて超絶決算を発表しています。
プラットフォーム事業のBASEもコロナ禍のなか好決算を出しており、ECとプラットフォームを扱うHameeも超絶決算が出てもおかしくないのではないでしょうか。
好決算となる可能性も充分にあると考え、決算跨ぎを検討しても良い銘柄かもしれません。
- 投資判断:強気
※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。
私自身、ファイナンシャルアカデミーで株式投資の基礎を学びました。
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