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【好決算】IMV(7760)の決算まとめ 11月13日通期決算!減収減益から一転、増収増益へ!

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IMV(7760)の通期決算発表が11月13日に行われました。

IMVは試験装置メーカーで主力は振動シミュレーションシステム。小惑星探査機「はやぶさ」の振動試験で実績のある企業ですが、今回の好決算で株価が上昇しました。

今回発表された決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。

 

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【好決算】IMV(7760)の決算まとめ 11月13日通期決算!減収減益から一転、増収増益へ!

【IMVの概要】

  • 時価総額:48.8億円
  • 設立:1957年
  • 上場:2005年7月
  • 売上高:123.48億円(19・9)/ 110億円(20・9予)
  • 営業利益:7.3億円(19・9) / 3億円(20・9予)

進藤試験装置、計測装置、受託試験が柱。動電式国内首位、世界トップ級。

 

ではまずは今回の決算内容を見てみましょう。

 

2020年11月13日の通期決算内容

 

今回発表されたの通期の決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.9(実績) 今回発表 11,338百万円 337百万円 462百万円 3.0% 19.48円
20.9(四季報予想) 11,000百万円 300百万円 300百万円 2.7% 12.3円
21.9(通期予想) 今回発表 12,300百万円 990百万円 1,000百万円 8.0% 39.95円
21.9(四季報予想) 11,500百万円 600百万円 600百万円 5.2% 24.5円

前期(20.9)は四季報予想に比べて売上が103.1%、営業利益が112.3%となりました。

19.9月期と比べては減収減益となりましたが、四季報予想よりは上回っての着地。

 

今期(21.9)の予想数字は四季報予想を大きく上回るもので、四季報予想よりも売上7.0%、営業利益65%増となっています。

前年は減収減益でしたが、今年は大幅な増益となっており、株価の回復が見込めるだけの好決算だと言えるでしょう。

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

IMVの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.7~9(第4四半期) 3,243百万円(76.2%) 236百万円(65.9%) 7.3%
20.4~6(第3四半期) 1,817百万円 -389百万円 -21.4%
20.1~3(第2四半期) 4,129百万円 557百万円 13.5%
19.10~12(第1四半期) 2,149百万円 -67百万円 -3.1%
19.7~9(前期 第4四半期) 4,256百万円 358百万円 8.4%
19.4~6(前期 第3四半期) 1,749百万円 -329百万円 -18.8%
19.1~3(前期 第2四半期) 3,927百万円 504百万円 12.8%
18.10~12(前期 第1四半期) 2,416百万円 197百万円 8.2%

直近四半期は前年に比べて減収減益となっています。

 

当連結会計年度における国内経済は、当初は緩やかな景気の回復傾向にありましたが、その後発生した新型コロ
ナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行により経済活動が大きく抑制され、雇用情勢や設備投資が弱含みにな
る等、極めて厳しい状況で推移しました。世界経済においても、今なお欧州諸国を中心に新型コロナウイルス感染
症(COVID-19)の再拡大によるロックダウンが一部で検討される等、経済活動への影響は長期化し、先行きが極め
て不透明な状況が続いております。
このような環境の中、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による国内外の営業活動停止や受託試験の延期及
び中止が下期に生じた影響により、当社グループの売上高は11,338百万円(対前年同期比8.2%減)
となりまし
た。利益面では、当初計画を上回る業績を達成させるべく社内体制構築や設備投資を実施し、これにより減価償却
費等が増加したにも拘わらず売上高が低迷した結果、営業利益は337百万円(対前年同期比53.7%減)、経常利益
は462百万円(対前年同期比29.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は316百万円(対前年同期比13.6%減)
とな
りました。

 

 

IMVのセグメントごとの売上利益

IMVのセグメントごとの売上・利益も見ておきましょう。

 

業務の種類 売上高 営業利益 利益率
振動シミュレーションシステム 7,984百万円(9.9%減)
テスト&ソリューションサービス 2,308百万円(1.8%増)
メジャリングシステム 1,044百万円(14.1%減)

 

(振動シミュレーションシステム)
国内外の自動車部品メーカー及び受託試験施設向け大型機の売上が上期に好調に推移し、第2四半期連結会計期
間は過去最高の売上高を達成
いたしました。また、ロケット開発事業のベンチャー企業であるインターステラテク
ノロジズ株式会社とスポンサー契約を結び、同社が開発中の観測ロケットの打ち上げを支援するなど、振動問題の
ソリューションパートナーとしてのさらなる可能性拡大を目指してまいりました。しかしながら下期以降、新型コ
ロナウイルス感染症(COVID-19)による影響が国内外で発生
した結果、この品目の売上高は7,984百万円(前年同
期比9.9%減)となりました。

(テスト&ソリューションサービス)
国内外とも引き続き自動車及び自動車部品メーカーを中心に、主に電動車の骨格部品である電池・モーター・イ
ンバーター等の受託試験が堅調に推移
いたしました。また、次世代自動車運転には欠かせないEMC(Electromagnetic Compatibility)試験が日本高度信頼性評価試験センター(埼玉県入間市)にて本格的に稼働
開始
いたしました。下期以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う受託試験の延期等が発生したもの
の、この品目の売上高は2,308百万円(前年同期比1.8%増)となりました。

(メジャリングシステム)
前連結会計年度に発表いたしました振動ピックアップ新製品「VP-8021A」の受注や他社との業務提携を通じて、
FA業界への展開を目指してまいりました。国内市場においては、自治体インフラ向けの振動監視装置が伸長し、さ
らに水門用途の地震監視装置の大口受注を獲得する等、好調に推移
いたしました。しかしながら海外市場におい
て、ロックダウンによる地震監視装置の受注延期等が発生
した結果、この品目の売上高は1,044百万円(前年同期
比14.1%減)となりました。

 

 

 

今後の見通し

今後の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によって世界経済に予測困難なリ
スクが強まっており、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動等から、世界経済が下振れするリスクが存在して
います。主要取引先の先行きについても、予断を許さない状況が続くと見込まれ、当社グループの今後の事業運営
に対しても大きなインパクトとなる可能性があります。しかしながら、国内外における製品及び受託試験にかかる
引合及び受注に力強さが戻りつつある
ことに加え、次期は人件費や減価償却費を始めとする固定費の増加に歯止め
がかかる
ことから、当社グループの業績は暫時改善の方向に向かうものと予想されます。
以上により、次期の売上高につきましては12,300百万円(当期比8.5%増)、経常利益1,000百万円(当期比
116.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益650百万円(当期比105.0%増)を見込んでおります。なお、業績
見通しの前提となる為替レートにつきましては、1ユーロ=115円、1バーツ=3.45円、1US$=105円を想定して
おります。
上記の業績予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今
後様々な要因によって予想値と異なる結果となる可能性があります。

 

 

IMVのチャート

IMV(7760)の2020年11月20日時点でのチャートは以下の通り。

【日足チャート】

【週足チャート】

週足では下降トレンドを形成しておりましたが、今回の決算で移動平均線を上抜け、ゴールデンクロスを形成するところとなっています。

日足チャートも移動平均線から大きな乖離もなく上昇トレンドを形成しています。

21年9月期の業績が上向いていることを考えると、このまま上昇トレンドを続けていく可能性は高いのではないでしょうか。

 

【11月20日時点の指標】

  • PER:10.02
  • PSR:0.57
  • PEGレシオ:0.56(PER10.02÷利益成長率17.8)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

指標を見るとかなり割安だと言えるでしょう。

これまで、減収減益を予定していたため株価は割安でしたが、今回の好決算をきっかけに株価は適正範囲の水準に近づいていくのではないでしょうか。

以上、IMVについて調べてみました。

現在は割安な水準ですが、今回の決算に大きく上昇することが十分にあるのではないでしょうか。

 

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