インソース(6200)の第3四半期決算発表が7月26日に迫ってきました。
20年9月期に売上・利益を落としたものの、21年9月期は大幅な増収増益の予想を立てている会社で、第1四半期に上方修正を発表した会社です。
また、第1四半期だけでなく、2月、第2四半期決算発表時と、今期すでに3回も上方修正を行っております。
今回の第3四半期ではどのような決算発表となるのか注目です。
今回はそんなインソースの決算についてみていきましょう。
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インソース(6200)の決算予想 決算発表日:7月26日 第3四半期決算
【インソース(6200)の概要】
- 時価総額:913億円
- 設立:2002年
- 上場:2016年7月
- 売上高:51.19億円(20・9)/ 77億円(21・9予)
- 営業利益:7.84億円(20・9) / 24億円(21・9予)
企業などの人事部向けに講師派遣型研修、公開講座を運営。人事や営業サポートシステムも展開。
まずは前回の決算発表を見てみましょう。
2020年5月6日の第2四半期決算内容
前回発表された第2四半期の決算内容は下記となっています。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.10~3月(実績) | 3,673百万円 | 1,257百万円 | 1,273百万円 | 34.2% | 19.7円 |
21.9月(通期予想) | 7,700百万円 | 2,400百万円 | 2,400百万円 | 31.2% | 38円 |
22.9(来期予想) | 8,200百万円 | 2,500百万円 | 2,500百万円 | 30.5% | 42.8円 |
現在の通期予想からの進捗率は、売上高:47.7%、営業利益:52.4%となっています。
インソースの過去の四半期ごとの売上・利益の推移を見てみると、前期の2Q・3Qを除けば順調に増加してきていることを考えると通期の数字も十分に達成し、さらなる上方修正も考えられます。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
インソースの直近四半期の売上利益は以下の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
21.1~3(第2四半期) | 1,859百万円(145.2%) | 611百万円(290.9%) | 32.9%(200.6%) |
20.10~12(第1四半期) | 1,814百万円 | 646百万円 | 35.6% |
20.7~9(前期 第4四半期) | 13,70百万円 | 350百万円 | 25.5% |
20.4~6(前期 第3四半期) | 844百万円 | -190百万円 | -22.5% |
20.1~3(前期 第2四半期) | 1,280百万円 | 210百万円 | 16.4% |
19.10~12(前期 第1四半期) | 1,625百万円 | 414百万円 | 25.5% |
19.7~9(前々期 第4四半期) | 1,622百万円 | 359百万円 | 22.1% |
19.4~6(前々期 第3四半期) | 1,431百万円 | 377百万円 | 26.3% |
前期は低迷していたものの、今期は大きく売上・利益を伸ばしています。
当第2四半期連結累計期間(自 2020年10月1日 至 2021年3月31日)においてはコロナ禍が続く中、社会人
教育市場は従来の対面型研修中心から、オンライン研修、eラーニング・動画を活用した教育を環境に合わせて選
択する構造変化が起きています。
この状況に対して、ニーズに合わせたオンライン研修の迅速な提供及び廉価なLMS(※)やeラーニング・動画の
販売を強化しました。
これらの施策の結果、講師派遣型研修実施回数は前年同四半期比5.3%増加し、研修のオンライン化が官民問わ
ず全国で進み、オンライン比率が60.9%となりました。オンライン研修では単価向上により収益性が改善し、講師
派遣型研修事業の売上総利益は前年同四半期比38.2%増加しました。公開講座受講者数は前年同四半期比34.5%増
加し、オンライン研修構成比が81.0%となりました。全国から参加しやすいオンライン研修の開催により1開催当
たりの受講者数が増加し、公開講座事業の売上総利益は前年同四半期比74.9%増加しました。また、LMS「Leaf」
の有料利用組織数が前四半期から35組織増加し、ユーザー数は約150万人になりました。Leafの月額利用料の増加
及び既存導入先大企業のリピートのカスタマイズ案件増加により、ITサービス事業の売上総利益は前年同四半期比
99.3%増加しました。加えて、eラーニング・動画ECサイトの動画百貨店は季節要因もあり、販売が増加し、その
他事業の売上総利益は前年同四半期比46.7%増加しました。
また、全体として売上総利益の増加、利益率の改善に加え、コロナ禍対策として中途採用を抑えたため販管費が
抑制され、営業利益が増加しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高3,673,917千円(前年同四半期比26.4%増)、営業利
益1,257,128千円(前年同四半期比101.3%増)、経常利益1,273,816千円(前年同四半期比104.3%増)、親会社株
主に帰属する四半期純利益は823,299千円(前年同四半期比95.6%増)となり、コロナ禍の中、四半期の業績とし
て過去最高を続けて更新しました。
インソースのセグメントごとの売上利益
インソースのセグメントごとの売上・利益も見てみましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
講師派遣型研修事業 | 1,838,831千円(15.8%増) | ||
公開講座事業 | 850,095千円(20%増) | ||
ITサービス事業 | 549,311千円(62.1%増) | ||
その他事業 | 435,678千円(61.4%増) |
各事業とも大きく売り上げを伸ばしており、特にITサービス事業やその他の事業が大きく伸びてきています。
インソースの上方修正履歴
- 2021年1月25日:第2四半期連結業績予想の修正(第1四半期決算発表時)
- 2021年2月22日:第2四半期および通期連結業績予想の修正
- 2021年5月6日:通期連結業績予想の修正(第2四半期決算発表時)
【1月25日】
第1四半期連結業績が好調であり、かつ、第2四半期は IT サービス事業の「Leaf」のカスタマイズと
ストレスチェックの納品が3月に集中する見込みです。加えて、動画・e ラーニング販売も期末(3月)
に向け予材を確保しています。また、研修事業のオンライン化への移行により、講師派遣型研修の単価
が向上し、公開講座の1開催当たり受講者数が増加したため収益性が大幅に改善しております。一方で、
21 年1月8日発令の緊急事態宣言の影響として、オンライン以外の講師派遣型研修の中止、延期発生、
および来場型公開講座のキャンセルにより研修事業の売上が2割程度減少すると想定しております。
これらの状況を総合的に検討した結果、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純
利益のいずれも前回発表予想を上回る見込みであると判断し、修正いたします。
なお、2021 年9月期の期末配当金につきましては、当初予想を変更せず1株あたり 10.00 円としてお
ります。
3.2021 年9月期 通期連結業績予想について
2021 年9月期通期連結業績予想は4月以降の新型コロナウイルス感染症による業績への影響が不明確
であるため、2020 年 11 月5日の公表数値を据え置いております。
つきましては、上期の実績および4月の研修実施実績、下期の受注状況を踏まえ、2021 年9月期通期
連結業績予想を 2021 年5月6日の第2四半期決算発表時に開示する予定です。しかしながら、新型コロ
ナウイルス感染症拡大により合理的な判断ができない場合には、開示が遅れる可能性がございます。
【2月22日】
(1)2021 年9月期 第2四半期(累計)
1月8日発令の緊急事態宣言の影響は想定より少なく、第2四半期に実施する研修案件が増加し
たため、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前回発表予想
を上回る見込みであるため。
(2)2021 年9月期 通期
今後の新型コロナウイルス感染症の影響が不確定な状況にあるものの、上期業績および新人研修
の受注状況を踏まえ、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも
前回発表予想を上回る見込みであるため。
なお、オンライン研修構成比の上昇により収益性が改善したため、利益が増加しております。
当初、5月6日の第2四半期決算発表時に開示予定でしたが、第2四半期(累計)の業績進捗が
想定を超えたため開示いたします。
【5月6日】
コロナ禍の影響による研修サービスの延期・中止が一定数出ることを考慮しても、当社の上期実績及
び企業業績回復による研修需要の拡大が想定でき、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属す
る当期純利益のいずれも前回発表予想を上回る見込みであるため。
加えて、オンライン研修構成比の上昇により利益率も改善しております。
インソースの中期経営計画
インソースは20年9月期に減収減益となったものの、それ以外の年は毎年増収増益を続けており、22年・23年9月期も暫定で10%以上の増収目標を立てています。
通期決算時に改めて目標が提示されるということですが、さらなる強気の目標が出ることも十分に考えられるでしょう。
インソース(6200)の株価推移
インソース(6200)の2021年7月21日時点でのチャートは以下の通り。
【日足】
【週足】
インソースはコロナショック時に少し下落する場面もありましたが、好業績を続けていることもあり、基本的に上場以来右肩上がりを続けています。
今期は第1四半期の決算発表(上方修正有)をきっかけに大きく上昇し、その後は2500円前後を推移しています。
【7月21日時点の指標】
- PER:64.76
- PSR:19.69
- PEGレシオ:1.47(PER64.76÷利益成長率44.2)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PERが50倍を超えていることやPSRが20倍程度となっており、割高水準ではありますが、インソースは業績の成長率も高く、PEGレシオは1.5倍あたりとなっており、今後さらなる業績の伸びがあるようならまだまだ株価の上昇は見込めるかもしれません。
インソースの決算予想まとめ
7月26日のインソースの決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。
PERやPSRは割高ではあるものの、PEGレシオを見ると割高といえるほどではありません。
1Q・2Qと上方修正を繰り返しており、今後さらに上方修正が発表される可能性も十分にあり、今回の決算も期待できるのではないでしょうか。
ただ、前回の2Q決算時は上方修正があったものの大きく下落しており、今回の決算でも期待値は高く、ある程度の好業績は織り込まれている可能性があります。
また、信用倍率は1.18倍となっているものの、6月から野村の空売りが入っています。
よほどの好決算でない限りは下落することも考えられるため、決算跨ぎするよりも、決算内容を見たうえで投資するほうが良いかもしれません。
- 投資判断:ー 見送り
※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。
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