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ライク(2462)の決算まとめ 7月13日通期決算発表

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ライク(2462)の通期決算発表が7月13日に行われました。

次回決算が10月9日に近づいてきておりますが、決算発表を前に前回の決算を振り返ってみました。

今後の投資の参考にぜひご覧ください。

 

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ライク(2462)の決算まとめ 7月13日通期決算発表

【ライクの概要】

  • 時価総額:396億円
  • 設立:1993年
  • 上場:2005年12月
  • 売上高:510.72億円(20・5)/ 20億円(21・5予)
  • 営業利益:43.41億円(20・5) / 21.5億円(21・5予)

【特色】モバイル、建設、物流など向けの人材サービス。保育園や学童などの保育事業。介護事業も展開

【連結事業】総合人材サービス41(9)、子育て支援サービス45(2)、介護関連サービス14(4)、他1(11) <20・5>

【営業増益】人材サービスはアパレル撤退。ただ、人材不足の建設・物流が伸長、モバイル販売も堅調。保育は新設12~13(前期22)と一服。既存施設が利益貢献し、営業増益。営業外の設備補助金減る。増配。

【建 設】成長分野の建設はオペレーターや施工管理職の人材育成に注力。新設した国際事業部で外国人材の採用・育成を強化、介護施設で約25人の外国籍社員が就労。

 

では早速前回の決算内容を見てみましょう。

 

2020年7月13日の通期決算内容

発表された通期の決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.5(実績) 51,072百万円 2,000百万円 4,067百万円 3.9% 94.41円
20.5(四季報予想) 53,500百万円 2,200百万円 4,000百万円 4.1% 92.0円
21.5(今期) 今回発表 54,000百万円 2,150百万円 4,100百万円 4.0% 99.86円
21.5(来期 四季報予想) 53,600百万円 2,300百万円 3,300百万円 4.3% 76.2円

発表された決算は四季報予想を下回るものとなりました。

ただ前期と比べると増収増益となっています。

21.5月期の予想は7月22日に行われました。

こちらも四季報予想と比べると増加とは言えないものの、着実に対前年に比べて数字を伸ばしていることがわかります。

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

ライクの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.3~5(第4四半期) 13,589百万円(107.7%) 686百万円(253.1%) 5.0%(238.1%)
19.12~2(第3四半期) 12,760百万円(108.8%) 498百万円(128.0%) 3.9%(118.2%)
19.9~11(第2四半期) 12,322百万円(107.3%) 270百万円(93.8%) 2.2%(88%)
19.6~8(第1四半期) 12,401百万円(103.6%) 546百万円(68.4%) 4.4%(65.7%)
19.3~5(前期 第4四半期) 12,617百万円 271百万円 2.1%
18.12~2(前期 第3四半期) 11,730百万円 389百万円 3.3%
18.9~11(前期 第2四半期) 11,479百万円 288百万円 2.5%
18.6~8(前期 第1四半期) 11,971百万円 798百万円 6.7%

通期の成績は四季報予想に届かなかったものの、今四半期の数字は大きく上昇しています。

このこともあり、前回決算後に株価は大きく上昇しました。

 

 

 

ライクのセグメントごとの売上利益

ライクのセグメントごとの売上・利益も見ておきましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
総合人材サービス事業 208億14百万円(0.6%増) 19億2百万円(7.2%増) 9.1%
子育て支援サービス事業 229億66百万円(11.8%増) 5億14百万円(23.2%減) 2.2%
介護関連サービス事業 69億84百万円(13.1%増) 2億97百万円
(前年同期45百万円の営業損失)
4.3%
その他 3億5百万円(24.6%減) 32百万円(同9.0%減) 10.5%

子育て支援サービス事業・介護関連サービス事業が大きく伸びています。

(総合人材サービス事業)

総合人材サービス事業につきましては、連結子会社であるライクスタッフィング株式会社においては販売員が不
足するモバイル等のサービス業界、インターネット販売の普及等に伴い需要が拡大するコールセンター、人材不足
が社会問題化する保育・介護業界を、ライクワークス株式会社においては販売チャネルの変遷に伴い需要が逼迫す
る製造・物流業界を中心に事業の拡大に努めました。コロナ禍においても、生活インフラであることが業界内外に
おいて再認識され、人材に対しても継続して強い需要があることから、引き続き、業界に特化し蓄積してきた知識
やノウハウ等の現場力を活かし、業務経験や社会経験の浅い方や、週5日フルタイム以外の勤務を希望される方で
あってもご活躍いただけるよう、マッチング・就業フォロー・研修体制や顧客企業に対する多様な働き方のご提案
等を強化し、就業人口の増加に注力いたしました。
また、次の成長軸となる新規事業の開拓も進めており、建設業界向けサービス、外国人材就労支援サービスの拡
大に注力しております。
2019年4月に改正入国管理法が施行され、新たな在留資格である「特定技能」が新設されたことから、グループ
で120名以上の外国籍正社員が活躍している実績を活かし、ライクスタッフィング株式会社が外国人材の就労支援
を行う「登録支援機関」として出入国在留管理庁長官の登録を受けております(登録番号:19登-001950)。ま
た、2019年12月にはライク株式会社に「国際事業部」を、ライクスタッフィング株式会社に「紹介事業部」を新設
し、介護・建設・製造業界を中心に外国人材の活躍を推進すべく、国内外問わず外国人材の採用と顧客企業への人
材紹介を強化するとともに、生活のサポートを含む働きやすい環境の整備を進めており、ライクケア株式会社との
連携により介護分野における特定技能1号の在留資格の取得及び就業も続々と実現しております。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、ファッション業界(アパレル・化粧品)やインバウンド系の製造
における売上の減少や、予定されていた販促イベントの中止等により予算は未達となったものの、早期に注力業界
を変更することができた結果、当連結会計年度における売上高は208億14百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益
19億2百万円(同7.2%増)となりました。

 

(子育て支援サービス事業)

子育て支援サービス事業につきましては、待機児童問題と保育士不足がますます深刻化し、幼児教育・保育の無
償化等の様々な施策が推進される中、連結子会社であるライクキッズ株式会社及びライクアカデミー株式会社にお
いて、引き続き、認可保育園や学童クラブ等の運営と、病院・企業・大学等が設置する企業主導型保育等の事業所
内保育の受託運営を行うとともに、保護者様・お子様に選ばれ続ける高品質の保育とご利用いただきやすい立地や
設備を備えた新規施設の開設と、人材確保に悩む事業者様に対する事業所内保育のご提案に注力いたしました。ま
た、ライクスタッフィング株式会社との連携により採用機能を強化するとともに、保育士が働きやすい環境を作る
ことで定着率の向上を図った結果、人材の確保も順調に進み、2020年4月に21ヶ所の認可保育園の開設をいたしま
した。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は229億66百万円(前年同期比11.8%増)、営業利益5億14百万円
(同23.2%減)となりました。
減益の要因は、認可保育園における売上に計上する運営補助金の加算額が前年同期より約90百万円減少したこ
と、2020年4月の認可保育園の新規開設が21ヶ所とライクアカデミー株式会社設立以来最大数となることに対し新
規開設に向けた人材の確保が好調で人件費が増加していることとなりますが、計画に織り込んでいるものであり、
子育て支援サービス事業全体では計画を上回る結果となりました。

 

(介護関連サービス事業)

介護関連サービス事業につきましては、連結子会社であるライクケア株式会社において、引き続き、神奈川県・
東京都・埼玉県といった首都圏において24時間看護師が常駐し看取り介護を行う有料老人ホーム等を運営し、ご利
用者様・ご家族様に選ばれ続ける高品質のサービスを提供することに注力いたしました。2018年5月に新規開設し
たサンライズ・ヴィラ西葛西及び同年7月に新規開設したフェリエ ドゥ磯子が満床、10月に新規開設したサンラ
イズ・ヴィラ藤沢六会も順調に入居率を伸ばしております。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は69億84百万円(前年同期比13.1%増)、営業利益2億97百万円
(前年同期は45百万円の営業損失)となりました。

 

(その他)

マルチメディアサービス事業におきましては、総合人材サービス事業におけるモバイル業界向けサービスのため
のアンテナショップとして携帯電話ショップ1店舗を運営しており、当連結会計年度における売上高は3億5百万
円(前年同期比24.6%減)、営業利益は32百万円(同9.0%減)となりました。

 

 

 

 

ライクの株価推移

ライク(2462)の2020年9月25日時点での日足チャートは以下の通り。

7月13日の前回決算前には1,200円まで落ちていた株価ですが、決算をきっかけに大きく上昇しました。

現在は1,800円~2,000円あたりで推移しています。

 

【9月25日時点の指標】

  • PER:18.81
  • PSR:0.68
  • PEGレシオ:1.49(PER18.81÷利益成長率12.6)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

PERを見てもPEGレシオを見ても割高ではない数値といえるでしょう。

決算まではなかなか上昇は難しいかもしれませんが、前四半期のような成長が続くならまだ株価は上昇していくのではないでしょうか。

次回決算を待って、内容が良いようなら投資するというスタンスでよいのではないかと思います。

 

 

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