ライク(2462)の第一四半期決算発表が10月9日に行われました。
順調に業績を伸ばしているライクの決算をまとめてみましたので是非ご覧ください。
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ライク(2462)の決算まとめ 10月9日第1四半期決算発表
【ライクの概要】
- 時価総額:396億円
- 設立:1993年
- 上場:2005年12月
- 売上高:510.72億円(20・5)/ 20億円(21・5予)
- 営業利益:43.41億円(20・5) / 21.5億円(21・5予)
【特色】モバイル、建設、物流など向けの人材サービス。保育園や学童などの保育事業。介護事業も展開
【連結事業】総合人材サービス41(9)、子育て支援サービス45(2)、介護関連サービス14(4)、他1(11) <20・5>
【営業増益】人材サービスはアパレル撤退。ただ、人材不足の建設・物流が伸長、モバイル販売も堅調。保育は新設12~13(前期22)と一服。既存施設が利益貢献し、営業増益。営業外の設備補助金減る。増配。
【建 設】成長分野の建設はオペレーターや施工管理職の人材育成に注力。新設した国際事業部で外国人材の採用・育成を強化、介護施設で約25人の外国籍社員が就労。
では早速今回の決算内容を見てみましょう。
2020年10月9日の第1四半期決算内容
発表された通期の第1四半期の決算短信は上記の通り。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.6~8(実績) | 13,163百万円 | 838百万円 | 1,087百万円 | 6.4% | 22.07円 |
20.6~11(四季報予想) | 25,500百万円 | 950百万円 | 1,000百万円 | 3.7% | 23.1円 |
21.5(今期 四季報予想) | 54,000百万円 | 2,150百万円 | 4,100百万円 | 4.0% | 99.8円 |
第2四半期の四季報予想に対する進捗率は、売上高が51.6% 営業利益は88.2%となっており、
通期の進捗率は、売上高が24.4% 営業利益が39.0%となっています。
売上高は予想に対し順調に推移していますが、営業利益は大きく上回っています。
今回、上方修正などは出ませんでしたが、どこかのタイミングで上方修正も期待される好決算だと言えるでしょう。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
ライクの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.6~8(第1四半期) | 13,163百万円(106.1%) | 838百万円(153.5%) | 6.4%(145.5%) |
20.3~5(前期 第4四半期) | 13,589百万円(107.7%) | 686百万円(253.1%) | 5.0%(238.1%) |
19.12~2(前期 第3四半期) | 12,760百万円(108.8%) | 498百万円(128.0%) | 3.9%(118.2%) |
19.9~11(前期 第2四半期) | 12,322百万円(107.3%) | 270百万円(93.8%) | 2.2%(88%) |
19.6~8(前期 第1四半期) | 12,401百万円(103.6%) | 546百万円(68.4%) | 4.4%(65.7%) |
19.3~5(前々期 第4四半期) | 12,617百万円 | 271百万円 | 2.1% |
18.12~2(前々期 第3四半期) | 11,730百万円 | 389百万円 | 3.3% |
18.9~11(前々期 第2四半期) | 11,479百万円 | 288百万円 | 2.5% |
18.6~8(前々期 第1四半期) | 11,971百万円 | 798百万円 | 6.7% |
前期も好調でしたが、今第1四半期はさらに増収増益。
特に営業利益は前期の第4四半期に続き、大きく増加しています。
当社グループでは、医療従事者・生活インフラを守る役割を担う方々のお子様もお預か
りする病院・企業等が設置される事業所内保育施設・認可保育園・学童クラブ、高齢者の健康と安全を守る介護施
設の運営をはじめ、保育・介護業界はもちろんのこと、テレワークやEC販売を実現するためのネットワークイン
フラを支える通信業界におけるカスタマーサポートや端末販売、生活必需品の円滑な流通を支える製造・物流業
界、生活に不可欠な施設等の新設・維持補修を行う建設業界といった当社グループの事業領域を、改めて生活にな
くてはならない業界と認識し、就業人口の増加を実現すべく、働きやすい環境の整備と雇用の創出に注力いたしま
した。
生活総合支援サービス企業として、より一層、ゆりかごからハッピーエンディングまで、人生のどの段階におい
てもなくてはならない企業グループを目指し、引き続き、子育て支援サービス事業、総合人材サービス事業、介護
関連サービス事業において、高いサービス品質で利用者様に選ばれ続ける保育・介護施設の運営と、多様な人々の
「働く」を支援することによる就業人口の増加に注力することで、不安定な社会情勢においても、少しでも社会に
安心を提供できるよう、待機児童・人材不足・雇用の創出・介護離職といった社会課題の解決に取り組むととも
に、事業の拡大に邁進してまいります。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大により、総合人材サービス事業において、ファッション業界(アパレ
ル・化粧品)やインバウンド系の製造における売上の減少や、販促イベントの中止等はあったものの、社会になく
てはならないことにこだわり事業を展開してきたことから、前第4四半期連結会計期間中に注力業界を変更できた
ため、業績への影響はございません。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高131億63百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益
8億38百万円(同53.4%増)、経常利益10億87百万円(同69.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億19
百万円(同78.3%増)となりました。
なお、連結子会社であるライクキッズ株式会社株式に対する公開買付け等の実施の結果、2020年8月28日に全株
式を取得し完全子会社となっておりますが、連結業績への影響は第2四半期累計期間以降となります。
ライクのセグメントごとの売上利益
ライクのセグメントごとの売上・利益も見ておきましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
子育て支援サービス事業 | 62億9百万円(11.8%増) | 4億11百万円(35.9%増) | 6.6% |
総合人材サービス事業 | 50億62百万円(0.0%減) | 5億27百万円(39.2%増) | 10.4% |
介護関連サービス事業 | 18億18百万円(6.5%増) | 98百万円(67.9%増) | 5.4% |
その他 | 72百万円(3.2%減) | 6百万円(51.2%増) | 8.3% |
子育て支援サービス事業・介護関連サービス事業が大きく伸びています。
(子育て支援サービス事業)
子育て支援サービス事業につきましては、コロナ禍において、医療従事者・生活インフラを守る役割を担う方々
のお子様をお預かりするだけでなく、外出がしづらくなる中で、子育てに関する悩みを相談できるところが少なく
なった保護者様の支えになるといった観点からも、保育施設の社会的な役割は大きくなっており、今年度末に待機
児童をゼロにするという政府目標の達成も難しくなっていることから、連結子会社であるライクキッズ株式会社及
びライクアカデミー株式会社において、引き続き、認可保育園や学童クラブ等の運営と、病院・企業等が設置する
企業主導型保育等の事業所内保育の受託運営を行うとともに、保護者様・お子様に選ばれ続ける高品質の保育とご
利用いただきやすい立地や設備を備えた新規施設の開設と、人材確保に悩む事業者様に対する事業所内保育のご提
案に注力いたしました。
また、深刻化する保育士不足に対し、ライクスタッフィング株式会社との連携により採用機能を強化するととも
に、保育士が働きやすい環境を作ることで定着率の向上を図った結果、人材の確保も順調に進んでおります。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は62億9百万円(前年同期比11.8%増)、営業利益4億
11百万円(同35.9%増)となりました。
なお、連結子会社であるライクキッズ株式会社株式に対する公開買付け等の実施の結果、2020年8月28日に全株
式を取得し完全子会社となっておりますが、連結業績への影響は第2四半期累計期間以降となります。
(総合人材サービス事業)
総合人材サービス事業につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大により、連結子会社であるライクスタッ
フィング株式会社及びライクワークス株式会社の事業領域であるモバイル、製造・物流、コールセンター、保育・
介護、建設業界が、生活インフラを支える業界であることが再認識され、エッセンシャルワーカーと呼ばれる人材
の需要が高水準で推移していることから、就業人口の増加に注力することで事業拡大に邁進いたしました。
また、コロナ禍においては、雇用情勢が悪化している業界もあり、雇用の創出も図るべく、引き続き、業界に特
化し蓄積してきた知識やノウハウ等の現場力を活かし、業務経験や社会経験の浅い方や、週5日フルタイム以外の
勤務を希望される方であってもご活躍いただけるよう、マッチング・就業フォロー・研修体制や顧客企業に対する
多様な働き方のご提案等を強化いたしました。
また、次の成長軸となる新規事業として、前期以前より推進しております建設業界向けサービス、外国人材就労
支援サービスの拡大についても、引き続き注力しております。
建設業界向けサービスについては、施工管理者や現場監督(補助)、現場事務、BIM・CADオペレーターと
しての就業者が、当第1四半期累計期間中にのべ100名を超えました。
主に、当社グループの新卒社員のうち、自分が本当に就きたい仕事は何か、どのように成長していきたいのか
を、当社グループで働くことで見つけ、ステップアップしていく「エキスパート職」が活躍しており、業界での就
業経験がなくても、社会人として仕事の厳しさを学び、コミュニケーションが円滑に取れ、やる気のある若年層の
人材に対する需要が高まる建設業界との良いマッチングが実現しております。
外国人材就労支援サービスについては、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、外国からの入国時期は変
わっておりますが、グループで130名以上の外国籍正社員が在籍し、2019年4月に新設された在留資格「特定技
能」での当社グループでの就業実績も1年を超えたことから、業界のリーディングカンパニーとしてのノウハウを
活かし、入国が始まった時に、より多くの企業様においてスムーズな受け入れをしていただけるよう、先立って日
本での留学や就業経験のある方を中心に、介護や建設業界等における就業支援を推進しております。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、ファッション業界(アパレル・化粧品)やインバウンド系の製造
における売上の減少や、販促イベントの中止等はあったものの、社会になくてはならないことにこだわり事業を展
開してきたことから、前第4四半期連結会計期間中に注力業界を変更し、製造・物流、コールセンター、建設業界
向けサービスが伸長した結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は50億62百万円(前年同期比0.0%
減)、営業利益5億27百万円(同39.2%増)となりました。
(介護関連サービス事業)
介護関連サービス事業につきましては、連結子会社であるライクケア株式会社において、引き続き、神奈川県・
東京都・埼玉県といった首都圏において24時間看護師が常駐し看取り介護を行う有料老人ホーム等を運営し、ご利
用者様・ご家族様に選ばれ続ける高品質のサービスを提供することに注力いたしました。2018年5月に新規開設し
たサンライズ・ヴィラ西葛西及び同年7月に新規開設したフェリエ ドゥ磯子が満床、10月に新規開設したサンラ
イズ・ヴィラ藤沢六会も順調に入居率を伸ばしております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は18億18百万円(前年同期比6.5%増)、営業利益98百
万円(同67.9%増)となりました。
(その他)
マルチメディアサービス事業におきましては、総合人材サービス事業におけるモバイル業界向けサービスのため
のアンテナショップとして携帯電話ショップ1店舗を運営しており、当第1四半期連結累計期間における売上高は
72百万円(前年同期比3.2%減)、営業利益は6百万円(同51.2%増)となりました。
ライクの株価推移
ライク(2462)の2020年10月9日時点での日足チャートは以下の通り。
7月13日の前回決算前には1,200円まで落ちていた株価ですが、決算をきっかけに大きく上昇しました。
現在は1,800円~2,000円あたりで推移しています。
【10月9日時点の指標】
- PER:19.94
- PSR:0.75
- PEGレシオ:1.58(PER19.94÷利益成長率12.6)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PERを見てもPEGレシオを見ても割高ではない数値といえるでしょう。
今回の決算では今後の上方修正が見込める好決算。
今回をきっかけにさらに上昇すると考えても良いのではないでしょうか。
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。
私自身、ファイナンシャルアカデミーで株式投資の基礎を学びました。
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