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【好決算】メルコホールディングス(6676)の決算まとめ 10月28日第2四半期決算発表

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メルコホールディングス(6676)の第2四半期決算発表が10月28日に行われました。

決算発表後に大きく株価が上昇しているメルコホールディングスですが、今回の決算はどうだったのでしょうか。

大きく株価を伸ばしているメルコホールディングスの今回の決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。

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【好決算】メルコホールディングス(6676)の決算まとめ 10月28日第2四半期決算発表

【メルコホールディングスの概要】

  • 時価総額:571億円
  • 設立:1999年
  • 上場:2003年10月
  • 売上高:1148.88億円(20・3)/ 1150億円(21・3予)
  • 営業利益:41.37億円(20・3) / 40億円(21・3予)

【特色】傘下にPC周辺機器のバッファロー。無線LAN首位。製麺のシマダヤも。総還元性向8割メド

【連結事業】IT関連68(3)、食品30(6)、金融1(35)、他0(65)【海外】4 <20・3>

【微減益】柱のWi‐Fiルーターは在宅需要で活況。だが海外からの輸送運賃の高騰で採算苦戦。食品は家庭用では宣伝費抑制で利益改善するも、業務用には飲食店向け不振による販売減が響く。営業微減益。

【家庭内消費】次世代ルーターの普及モデル投入で在宅勤務でのネット需要の獲得狙う。テレビ番組録画のためのHDD、DVDドライブなど巣ごもり娯楽需要を開拓。

 

では早速今回の決算内容を見てみましょう。

 

2020年10月28日の第2四半期決算内容

発表された決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.4~9(実績) 62,307百万円 4,101百万円 4,285百万円 6.6% 169.76円
20.4~9(四季報予想) 57,500百万円 2,000百万円 2,400百万円 3.5% 89.8円
21.3(通期四季報予想) 115,000百万円 4,000百万円 4,800百万円 3.5% 182.5円

第2四半期の四季報予想に対する達成率は、売上高が108.4% 営業利益が205.1%となっており、

通期の進捗率は、売上高が54.2% 営業利益が102.5%となっています。

 

現在のところ、メルコホールディングスとしては通期の業績予想を発表しておりませんが、四季報予想を大きく上回る数字が期待される決算となりました。

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

メルコホールディングスの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.7~9(第2四半期) 32,135百万円(104.1%) 3,071百万円(157.5%) 9.6%(152.4%)
20.4~6(第1四半期) 30,172百万円(111.6%) 1,030百万円(84.3%) 3.4%(75.6%)
20.1~3(前期 第4四半期) 27,635百万円(106.7%) 479百万円(57.5%) 1.7%(53.1%)
19.10~12(前期 第3四半期) 29,339百万円(104.4%) 486百万円(31.2%) 1.7%(30.9%)
19.7~9(前期 第2四半期) 30,878百万円 1,950百万円 6.3%
19.4~6(前期 第1四半期) 27,036百万円 1,222百万円 4.5%
19.1~3(前々期 第4四半期) 25,891百万円 833百万円 3.2%
18.10~12(前々期 第3四半期) 28,104百万円 1,556百万円 5.5%

直近四半期では売り上げは微増ではあるものの、利益は大きく伸びており、利益率も大きく改善しています。

当第2四半期連結累計期間における日本及び世界経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴う経済
活動の停止などの影響により、雇用環境の悪化、個人消費の下振れなど極めて厳しい状況にあります。未だ収束時
期の見通しが立たない中、経済の先行きは依然として不透明感が続いております。
当社グループに関係するデジタル家電業界は、個人向け市場においては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止
のためテレワークの導入が促進され、パソコン需要増に伴い周辺機器市場は拡大
しました。法人向け市場において
は、企業の設備投資姿勢が慎重化し市場は縮小
となりました。一方、生めん業界では、家庭用チルド麺・冷凍麺市
場は梅雨明けの遅れや記録的な日照不足の影響を受けたものの、外出自粛に伴う家庭内食機会の増加や消費者の手
作り志向の高まりもあり拡大
しました。しかしながら、業務用冷凍麺市場は緊急事態宣言発令に伴う外食店の休業
や営業時間短縮に加え外出や帰省自粛の影響を受け縮小
しました。
こうした状況下で、IT関連事業では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に係る政府方針に全面的に協力する
基本指針を策定し、全社的にテレワークの実施、オフィス内での分散勤務、遠隔会議システムの利用など業務継続
を確保するための対策を継続し、安定した商品供給と主力商品の積極的な販売活動に努めました。食品事業におい
ても、感染防止対策を徹底の上、需要増加に対する商品の供給や原材料・資材の確保に努めました。また、コロナ
禍で高まった消費者の健康意識に対応した商品や家庭用市場において特に急拡大している生ラーメン・焼そばなど
の販売拡大に努めました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高623億7百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益41億1
百万円(同29.3%増)、経常利益42億85百万円(同15.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益28億36百万円
(同1.3%増)となりました。

 

 

 

メルコホールディングスのセグメントごとの売上利益

メルコホールディングスのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
IT関連事業 443億63百万円(18.9%増) 23億64百万円(66.2%増) 5.3%
食品事業 175億34百万円(11.9%減) 22億25百万円(12.4%増) 12.7%
金融事業 4億9百万円(41.6%減) -47百万円(前年同四半期
+2億83百万円)

売上構成比率の最も高いIT関連事業で大きく業績を伸ばしています。

 

IT関連事業
主力とするパソコン周辺機器市場において、個人向け市場はコロナ禍によるテレワーク・巣ごもり娯楽・遠隔学
習の需要拡大、また法人向け市場においては文部科学省GIGAスクール構想による小中学校へのWi-Fi※関連商品の
導入促進により一時的に数量こそ拡大
したものの、競争激化による大幅な価格下落や前年の消費増税駆け込み需要
の剥落もあり、個人向け法人向けともに非常に厳しい収益環境
となりました。
特に賃貸集合住宅向けWi-Fiインターネットサービス「アパートWi-Fi」は対面による営業活動自粛の継続により
累計導入戸数は9万6千戸に留まりました
。また、海外市場においてはコロナ禍により短期的な市場回復が見込め
ないため欧州地域からの全面的な事業撤退をすすめております

一方、当グループ会社が日本総代理店を担っている高性能空気清浄機「Airdog」やAMD社(Advanced Micro
Devices, Inc)製CPUの好調な販売が大きく利益貢献し、「バッファロー正規データ復旧サービス」においても感
染防止対策のためWebによる受付を活用し受付件数が累計3万1千件を超えて順調に推移
いたしました。
その結果、売上高443億63百万円(前年同期比18.9%増)、セグメント利益23億64百万円(同66.2%増)となり
ました。

食品事業
販売面では、家庭用は家庭内食機会の増加により3食入り商品や「もみ打ち」生冷し中華・「鉄板麺」などのブ
ランド商品、健康価値を包括したブランド「健美麺」が拡大
しましたが、主力商品である「流水麺」の縮小や不採
算商品の見直しにより売上は減少
しました。業務用も大手外食店への新規採用などにより「健美麺」は拡大しまし
たが、外食自粛や外食店の休業、営業時間の短縮等の影響を受け売上は減少となりました。利益面では、広告販促
費をはじめとするあらゆる経費の削減や生産工場での効率化・ロス削減を徹底し、利益の確保に努めました

その結果、売上高175億34百万円(前年同期比11.9%減)、セグメント利益22億25百万円(同12.4%増)となり
ました。

金融事業
難しい運用環境が続き、売上高4億9百万円(前年同期比41.6%減)、セグメント損失47百万円(前年同四半期
セグメント利益2億83百万円)となりました。

 

 

メルコホールディングスの株価推移

メルコホールディングス(6676)の2020年11月6日時点での日足チャートは以下の通り。

メルコホールディングスはコロナショック後、一時株価はコロナショック前に戻しましたが前回決算で大きく株価を落としました。

2400円から2600円台を推移していましたが、今回の決算で再び大きく上昇。

現在、2,900円台となっています。

 

 

【11月6日時点の指標】

  • PER:16.10
  • PSR:0.42
  • PEGレシオ:(PER16.10÷利益成長率0)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

指標を見てみると割安とはいえないものの、割高でもありません。

現在のところ、四季報ベースでの利益成長率は高くないものの、今回の第2四半期のペースで業績が伸びることを考えるとそこそこの利益成長率となります。

PEGレシオも1倍前後ではないかと思われるため、現在の株価水準はまだまだ割安だと言えるかもしれません。

今後の業績の推移は気になるところですが、株価は7月の高値を目指し、その高値も近いうちに超えてくるのではないでしょうか。

 

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