スマホゲーム事業を行うマイネット(3928)の第3四半期決算発表が本日11月12日に行われました。
前回は好決算で翌日は大きく株価が上昇したマイネットですが、今回の決算内容はどうだったでしょうか?
今回の決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。
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マイネット(3928)は低PER・PEGレシオ1倍割れの出遅れ株!?【11月12日決算発表】
【マイネットの概要】
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- 時価総額:123億円
- 設立:2006年
- 上場:2015年12月
- 売上高:116.49億円(19.12)/ 115億円(20・12予)
- 営業利益:▲7.74億円(19・12) / 12億円(20・12予)
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マイネットは事業者から買収や協業で取得したスマホゲームを再生・運営する会社。
相互総客ネットワークも展開。
時価総額が100億円と少なく、上場から5年程度の会社で、以前紹介したテンバガー候補の条件を満たした会社のひとつです。
では早速今回の決算を見てみましょう。
2020年11月12日の第3四半期決算内容
今回発表された第3四半期の決算短信は上記の通り。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.1~9(実績) | 8,771百万円 | 1,053百万円 | 1,042百万円 | 12.0% | 101.84円 |
20.12(四季報予想) | 11,500百万円 | 1,200百万円 | 1,150百万円 | 10.4% | 101.1円 |
21.12(来期 四季報予想) | 12,000百万円 | 1,000百万円 | 950百万円 | 8.3% | 83.7円 |
四季報予想での進捗率は売上高が76.3%、営業利益が87.8%となっております。
営業利益は四季報予想と比べて上振れて推移しています。
前期が赤字だったこともあり、今期は利益が大幅に伸びる予定となっています。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
マイネットの四半期ごとの売上・利益・利益率もみてみましょう。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.7~9(第3四半期) | 2,795百万円(94.7%) | 355百万円(黒字化) | 12.7% |
20.4~6(第2四半期) | 3,057百万円 | 441百万円 | 14.4% |
20.1~3(第1四半期) | 2,919百万円 | 257百万円 | 8.8% |
19.10~12(前期 第4四半期) | 2,754百万円 | -125百万円 | -4.5% |
19.7~9(前期 第3四半期) | 2,951百万円 | -268百万円 | -9.1% |
19.4~6(前期 第2四半期) | 2,947百万円 | -219百万円 | -7.4% |
19.1~3(前期 第1四半期) | 2,997百万円 | -162百万円 | -5.4% |
18.10~12(前々期 第4四半期) | 3,256百万円 | 204百万円 | 6.3% |
直近四半期は売上高が微減となったものの、営業利益は大きく改善して黒字化となっています。
ただ、QoQでは売上・利益ともに減少しています。
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大により極めて先行き不透明な
状況が続いております。
当社グループが属する国内ゲームアプリの市場規模は、「ファミ通ゲーム白書2020」によると、2019年に1兆
2,140億円にまで成長し、2021年は1兆2,720億円に達すると予想されております。しかし、中国・韓国系企業のタ
イトルのシェアは年々増加しており、ゲームメーカーの競争環境は激化しております。そのため、資金調達力など
の企業体力に限界のある小・中規模事業者の淘汰が進んでおり、今後も事業者間の合従連衡が行われていくものと
考えております。
このような環境のもと、当社グループは、スマートフォンゲームの運営に特化したゲームサービス事業を主力事
業としております。既にリリースされているゲームタイトルをゲームメーカーから買取や協業、またはM&Aで仕入
れ、国内最大数のタイトル運営で蓄積したデータ・アセット・ノウハウをシェアリングすることで収益性を高め、
タイトルの長期利益化・長期運営を実現しております。
当社グループは、規模成長を追求するべく、2018年から6か月の再設計期間を経て黒字化を目指す「再設計型」
タイトルの獲得を開始し、2019年から仕入ペースを加速させる中で、市場に増加している「再設計型」の買取を積
極的に行ってきました。加えて、新機能開発などで売上伸長を狙う「グロスアップ」や、他メーカーが開発・運営
しているタイトルの海外版を当社が開発・運営する「グローバルチャレンジ」を積極的に推し進めてまいりまし
た。しかし、これらの施策が、計画と乖離する結果となり、業績が悪化いたしました。
業績の悪化をうけて、2019年12月期第2四半期決算発表と同時に「転換点リカバリープラン」を発表いたしまし
た。規模成長の追求から持続的利益体質を目指す戦略に転換し、「再設計型」・「グロスアップ」・「グローバル
チャレンジ」の取り組みは凍結いたしました。加えて、人員の最適化・全社費用の徹底削減などの構造改革を行っ
た上で、データドリブンスマート運営の徹底を行いました。
こういった取り組みにより、持続的利益体質への体制構築は完了し、2020年12月期において、営業利益は第3四
半期連結累計期間として過去最高を達成いたしました。一方、当第3四半期においては、新規タイトルの獲得が遅
延したことと、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要影響が低下したことにより、前四半期比減収と
なりました。
当第3四半期において、2タイトルの仕入と2タイトルのエンディングを行い、2020年9月末時点での運営タイ
トル数は36となっております。
当社グループは、2020年からを第三創業期と位置づけ、AI/5G時代の進展に合わせた新規事業を今後創出してま
いります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は8,771,976千円(前年同期比1.4%減)、営業利益は
1,053,645千円(前年同期は営業損失649,447千円)、経常利益は1,042,960千円(前年同期は経常損失683,573千
円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は875,836千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失
1,473,262千円)となっております。
マイネットのセグメントごとの売上利益
マイネットのセグメントごとの売上・利益も見ておきましょう。
ただ、マイネットは単一セグメントのため記載はありません。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
マイネットの株価推移
マイネット(3928)の2020年11月12日時点でのチャートは以下の通り。
【日足】
【週足】
8月の決算では好業績で大幅上昇となったものの、その後調整が続き、前回の決算発表前の株価よりも下がっておりました。
黒字化となり、かなり良い決算だったのですが受給の関係などで調整が長引いていました。
【11月12日時点の指標】
- PER:12.19
- PSR:0.88
- PEGレシオ:0.31(PER12.19÷利益成長率39.7)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
株価指標はかなりの割安水準だと言えるでしょう。
赤字決算時の株価あたりで推移していることもあり、黒字化した決算ではかなり割安だと言えるのではないでしょうか。
今回の決算は第2四半期の決算時より内容は劣っているものの、前回の好決算を反映していない株価で推移しています。
明日は、今回の決算自体の評価で下がるかもしれませんが、今後大化けの可能性もある銘柄ではないでしょうか。
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決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
ファンダメンタルで投資する際には決算短信の読み方を詳しく知っているかどうかは非常に重要となってきます。
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