決算予想

内外トランスライン(9384)の決算予想 決算発表日:7月30日 第2四半期決算

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内外トランスライン(9384)の第2四半期決算発表が7月30日に迫ってきました。

内外トランスラインは21年12月期・22年12月期に大幅な増収増益を予定しています。

また前回行われた第1四半期決算発表時に上方修正も行われており、今後のさらなる業績の上振れも見込まれます。

第1四半期決算発表時に上方修正が行われた企業はさらなる上方修正が行われる可能性が高く、実に6割の企業は第2四半期でも上方修正が行われていますので、7月30日の第2四半期決算発表時に上方修正が行われる可能性も十分にあります。

今回はそんな内外トランスラインの決算についてみていきましょう。

 

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内外トランスライン(9384)の決算予想 決算発表日:7月30日 第2四半期決算

【内外トランスライン(9384)の概要】

  • 時価総額:189億円
  • 設立:1980年
  • 上場:2008年11月
  • 売上高:222.09億円(20・12)/ 270億円(21・12予)
  • 営業利益:14.11億円(20・12) / 23.1億円(21・12予)

独立系の国際海上輸出混載首位。アジアはじめ豊富な仕向け地と運航頻度が強み。自己資本厚い。

 

まずは前回の決算発表を見てみましょう。

 

2020年4月30日の第1四半期決算内容

前回発表された第1四半期の決算内容は下記となっています。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
21.1~3月(実績) 7,196百万円 761百万円 819百万円 10.6% 56.7円
21.1~6月(四季報予想) 14,000百万円 1,300百万円 1,370百万円 9.3% 96.5円
21.12月(通期四季報予想) 27,000百万円 2,310百万円 2,400百万円 8.6% 172.5円
22.12月(来期四季報予想) 28,000百万円 2,500百万円 2,550百万円 8.9% 179.7円

現在の第2四半期予想からの進捗率は、売上高:51.4%、営業利益:58.5%となっています。

第2四半期・通期の上方修正も行われ、今期は好調なスタートだと言えるでしょう。

 

業績予想の修正

第1四半期決算発表時に、第2四半期・通期の上方修正も行われました。

売上高・利益ともに大幅な上方修正となっています。

当社グループの2021年12月期における連結業績は、昨年秋以降コンテナ不足と運賃高騰が継続している中、アメリカが
新たに追加経済政策を打出し、消費を喚起したこともあって、運賃が下方硬直的な状態となっております。この影響により
以下に述べるように当初業績予想を上回る見込となりました。
(日本セグメント)
船会社との交渉によりコンテナスペースの確保に全力を挙げることで、単体においては主力の海上混載やフルコンテナ
の単価、数量ともに予想を上回って推移
しております。また、株式会社ユーシーアイエアフレイトジャパンは、航空貨物の需
要を取込むことができました。フライングフィッシュ株式会社は巣ごもり消費の継続により、食品輸入の取扱いが順調に推
しております。結果、日本セグメント業績は当初を上回る見込となりました。
(海外セグメント)
当社海外子会社の多くは日本からの貨物に基因する収入を主たる売上としており、各現地法人での貨物取扱量が増加
しました。また、フォワーディング案件も好調に推移した結果、海外セグメント業績は当初を上回る見込となりました。
以上の状況により、海上コンテナのひっ迫については、2021年末までには相応の落着きを取戻す可能性はあるものの足
下の好業績はここ数か月は継続すると予想されることから、売上高のほか、営業利益、経常利益、親会社株式に帰属する
当期純利益それぞれにおいて、2021年12月期第2四半期累計期間及び通期の連結業績予想を上方修正
いたします。

 

また、6月23日にも第2四半期の業績予想の修正も行われております。

【修正の理由】

当社グループの2021年12月期における連結業績は4月30日に公表いたしました以下の状況が継続し、想定を超えて業況が
進捗していることから、前回予想を上回る見込
となりました。

(日本セグメント)
船会社との交渉によりコンテナスペースの確保に全力を挙げることで、単体においては主力の海上混載やフルコンテナの単
価、数量とも予想を上回って推移
しております。また、株式会社ユーシーアイエアフレイトジャパンは、航空貨物の需要を取込む
ことができました
。フライングフィッシュ株式会社は巣ごもり消費の継続により、食品輸入の取扱いが順調に推移しております。
結果、日本セグメント業績は当初を上回る見込となりました。

(海外セグメント)
当社海外子会社の多くは日本からの貨物に基因する収入を主たる売上としており、各現地法人での貨物取扱量が増加しまし
た。また、フォワーディング案件も順調に推移した結果、海外セグメント業績は当初を上回る見込となりました。
以上の状況により、2021年12月期第2四半期累計期間の売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益
の連結業績予想を上方修正いたします。
なお、2021年12月期通期連結業績予想につきましては目下精査中であり、予想が固まり次第公表いたします

今回の上方修正により、2Q時点での通期進捗率は、

売上高:55.6% 営業利益:73.2%

となっています。

修正の理由の最後にも記載されていますが、営業利益の進捗率がかなり高く、通期の業績予想は精査でき次第上方修正されるのだと思われます。

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

内外トランスラインの直近四半期の売上利益は以下の通り。

売上高 営業利益 利益率
21.1~3(第1四半期) 7,196百万円(133.3%) 761百万円(220.6%) 10.6%(165.6%)
20.10~12(前期 第4四半期) 6,275百万円 527百万円 8.4%
20.7~9(前期 第3四半期) 5,176百万円 271百万円 5.2%
20.4~6(前期 第2四半期) 5,361百万円 268百万円 5.0%
20.1~3(前期 第1四半期) 5,397百万円 345百万円 6.4%
19.10~12(前々期 第4四半期) 5,824百万円 437百万円 7.5%
19.7~9(前々期 第3四半期) 5,705百万円 373百万円 6.5%
19.4~6(前々期 第2四半期) 5,776百万円 421百万円 7.3%

直近四半期は過去と比べても大きく伸びていることがわかります。

 

当第1四半期連結累計期間(2021年1月1日~2021年3月31日)におきましては、一部の国で新型コロナウィルス
の感染が減少しているものの全世界では依然予断を許さない状況が続いています。昨年秋以降、コンテナ不足と運
賃高騰が継続している中、アメリカが新たに追加経済政策を打ち出し、消費拡大を喚起したこともあってコンテナ
不足は解消せず、運賃が下方硬直的な状態となっております。
このような状況の中、当社は船会社との交渉によりコンテナスペースの確保に全力を挙げ、取引先に対し安定的
なサービスの提供を維持
して参りました。これにより数量、売上ともに前年を大きく上回る水準で推移いたしまし
た。
この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は7,196百万円(前年同四半期比33.3%増)、営業利益は
761百万円(同120.2%増)、経常利益は819百万円(同143.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は551百
万円(同140.2%増)となりました。

 

 

内外トランスラインのセグメントごとの売上利益

内外トランスラインのセグメントごとの売上・利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
日本 5,107百万円(37.5%増) 521百万円(152.4%増) 10.2%
海外 2,089百万円(24.1%増) 247百万円(68.2%増) 11.8%

日本・海外ともに大幅な増収増益となっています。

①日本
日本における国際貨物輸送事業につきましては、輸出混載貨物を主力としております。単体につきましては、
利益率の高い輸出混載貨物や、売単価の高い地域へのフルコンテナの取扱数量が増加し、増収増益となりまし
た。国内子会社におきましては、株式会社ユーシーアイエアフレイトジャパンは、航空機の運航減便が続く中、
航空貨物需要の取込みが奏功し、大幅に増収増益となりました。また、フライングフィッシュ株式会社は、巣ご
もり消費の継続により、食品輸入の取扱が順調に推移し、増収増益
となりました。
この結果、日本セグメントにおける売上高は、5,107百万円と前年同四半期と比べ1,392百万円(37.5%)増加
し、セグメント利益(営業利益)も521百万円と前年同四半期と比べ315百万円(152.4%)増加しました。

②海外
当社グループはアジア地域及び米国に連結子会社11社を有しております。これらの海外子会社では日本からの
貨物の取扱が売上高の大半を占めておりますが、近年では日本発着以外のサービスも強化、推進しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、日本からの貨物が増加した一方、フォワーディング案件も順調に取
り込んで
まいりました。
この結果、海外セグメントにおける売上高は、2,089百万円と前年同四半期と比べ406百万円(24.1%)増加
し、セグメント利益(営業利益)も247百万円と前年同四半期と比べ100百万円(68.2%)増加しました。

 

 

 

内外トランスライン(9384)の株価推移

内外トランスライン(9384)の2021年7月21日時点でのチャートは以下の通り。

【日足】


【週足】

コロナショック時には1,000円を割れる場面もありましたが2020年8月あたりから上昇を続けており、4月30日の1Q決算(上方修正有)をきっかけにさらに大きく上昇してきています。

 

【7月21日時点の指標】

  • PER:9.66
  • PSR:0.81倍
  • PEGレシオ:0.33(PER9.66÷利益成長率29.7)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

株価水準を見るとPERが10倍以下でPSRも1倍割れ、PEGレシオも1倍を大きく下回っています。

今期、さらなる業績の上方修正が見込めることもあり、まだまだ株価は割安だと言えるのではないでしょうか。

 

 

 

内外トランスラインの決算予想まとめ

7月30日の内外トランスラインの決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。

株価水準はまだまだ割安といえますのでまだまだ上昇の余地はあると言えるでしょう。

第1四半期に上方修正を行っており、6月には2Qの上方修正が行われました。

上方修正にも記載があるように通期の業績も上方修正されることがほぼ確実だと言えます。

多少織り込まれている面もあるかもしれませんがまだまだ株価が上昇していく可能性は十分にあると思います。

日々の出来高がそれほど多くなく、あまり注目されていない銘柄ではありますが決算で大幅な上方修正があれば一気に上昇することも考えられますので、今回の決算は強気で買いを入れても良いかもしれません。

 

 

  • 投資判断:◎ 強気

※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。

 

決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。

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