中古車販売のネクステージ(3186)は1月6日に通期の決算発表が行われました。
地合いが悪い中の決算発表でしたが、内容が好感され、株価が大きく上昇しました。
今回はネクステージの決算発表の内容についてみていきましょう。
【好決算の注目銘柄】3186 ネクステージ
【ネクステージの概要】
- 時価総額:1,915億円
- 設立:2002年
- 上場:2013年7月
- 売上高:2411.46億円(21.11)/ 3400億円(22.11予)
- 営業利益:133億円(21.11) / 160億円(22.11予)
中古車販売の大手。東海発祥で全国店舗網を形成中。車種別の専門店展開。輸入車も取り扱う。
まずは今回発表された決算発表の内容を見てみましょう。
2022年1月6日の通期決算発表の内容
2021年11月期の連結業績(2020年12月1日~2021年11月30日)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
21.11(実績) 今回発表 | 291,263百万円 | 13,637百万円 | 13,388百万円 | 4.7% | 127.13円 |
21.11 (四季報予想) | 285,000百万円 | 13,300百万円 | 13,000百万円 | 4.7% | 120.0円 |
22.11 (会社予想) 今回発表 | 350,000百万円 | 17,500百万円 | 17,200百万円 | 5% | 156.26円 |
22.11 (四季報予想) | 340,000百万円 | 16,000百万円 | 15,700百万円 | 4.7% | 143.4円 |
21.11期の実績が四季報予想を上回っており、今期(22.11月期)も四季報を上回る予想を立てており、好感される決算内容だと言えるでしょう。
21.11月期は、売上が20.8%・営業利益が99.8%伸びており、
22.11月期予想も、売上が20.2%増・営業利益が28.3%増となっています。
昨年前半あたりは中古車関連のテーマが大きく注目されていましたが、このところ注目度は落ちてきていたかもしれませんが、今回のネクステージの好決算を受け、再び盛り上がる可能性もあるかもしれません。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸びがどうだったのか、直近四半期を元に四半期ごとの業績も見ておきましょう。
ネクステージの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
21.9-11(第4四半期) | 79,170百万円(126.8%) | 3,833百万円(23.1%) | 4.8% |
21.6-8(第3四半期) | 72,862百万円 | 3,459百万円 | 4.7% |
21.3-5(第2四半期) | 76,102百万円 | 3,543百万円 | 4.7% |
20.12-2(第1四半期) | 63,129百万円 | 2,802百万円 | 4.4% |
20.9-11(前期 第4四半期) | 62,430百万円 | 3,113百万円 | 5.0% |
20.6-8(前期 第3四半期) | 62,925百万円 | 3,535百万円 | 5.6% |
20.3-5(前期 第2四半期) | 54,097百万円 | -128百万円 | -0.2% |
19.12-2(前期 第1四半期) | 61,694百万円 | 305百万円 | 0.5% |
四半期ごとの数字を見ると、QoQ・YoYともに大きく伸びていることがわかります。
出店数も、総合店・専門店共に順調に伸びてきています。
当社グループにおきましては、このような状況のなか、『お客様に最も愛される企業』という経営理念に基づ
き、ライフタイムバリューと管理顧客数(=3年以内の取引ユーザー数)を意識した店舗運営を行ってまいりま
した。
出店に関しましては、総合店として2021年4月に宮崎県に初出店となる「宮崎北店」、愛知県に「日進駅前
店」、高知県に初出店となる「高知店」、2021年5月に千葉県に「幕張店」、2021年7月に大分県に「大分店」、
岩手県に初出店となる「盛岡店」、2021年9月に群馬県に「太田店」、埼玉県に「新座店」、2021年11月に北海
道に「札幌手稲店」をオープンいたしました。
専門店としては、2021年4月に「一宮スバル車専門店」、2021年5月に「UNIVERSE千葉北」、2021年
11月に「広島安芸店」をオープンいたしました。また、既存店に併設して買取専門店10店舗を出店するとともに、
買取店の単独店舗として「いわき店」、「長久手グリーンロード店」、「浜松店」、「昭島店」、「さいたま中
央店」、「石岡店」、「葛飾店」、「広島三篠店」、「池袋店」、「京都八幡店」、「奈良店」、「橿原店」、
「八王子店」、「世田谷店」、「弘前店」をオープンいたしました。輸入車正規ディーラーに関しましては、フ
ォルクスワーゲン正規販売店として「フォルクスワーゲン大阪枚方」をオープンいたしました。
上記の結果、当連結会計年度の売上高は2,912億63百万円(前年同期比20.8%増)、営業利益は136億37百万円
(前年同期比99.8%増)、経常利益は133億88百万円(前年同期比105.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利
益は96億63百万円(前年同期比103.9%増)となりました。
ネクステージのセグメント別の売上利益
ネクステージのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
中古車販売事業 | 百万円( ) | 百万円( ) | % |
新車販売事業 | 百万円( ) | 百万円( ) | % |
決算説明資料などもチェックしましたが、各事業の売上利益は見当たらず、店舗数のみの記載でした。
中古車販売事業
中古車販売事業は、北海道東北地方4拠点(4店舗)、関東甲信越地方10拠点(11店舗)、東海北陸地方4拠
点(4店舗)、関西地方3拠点(3店舗)、中国四国地方拠点3拠点(3店舗)及び九州沖縄地方2拠点(2店
舗)を出店いたしました。また、併設店として買取専門店10店舗を出店したことにより、当連結会計年度末の拠
点数は103拠点(159店舗)となりました。新車販売事業
新車販売事業は、関西地方に1拠点(1店舗)を出店したことにより、当連結会計年度末の拠点数は21拠点
(23店舗)となりました。
ネクステージの次期の見通し
ネクステージの22年11月期の業績見通しは、売上高が20.2%増の3,500億円、営業利益が28.3%増の175億円となっています。
また、次期の取り組みとしては、
- 通期56店舗の出店
- 人材獲得と離職防止
- スタッフのスキルアップ
- 管理顧客数の拡大
となっています。
当社グループでは、生涯取引の実現のためライフタイムバリューと管理顧客数を意識した店舗運営を引き続き行
ってまいります。そのために、車両の販売からカー用品の販売、保険、車検、メンテナンス整備、鈑金、修理、買
取まで一貫したサービスが提供できる環境を整えた店舗出店を行い、お客様へ継続的な利用を促進する取り組みを
行ってまいります。
以上により売上高3,500億円(前年同期比20.2%増)、営業利益175億円(前年同期比28.3%増)、経常利益172億
円(前年同期比28.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益120億円(前年同期比24.2%増)を予想しておりま
す。
また、次期の見通しのほか、2024年11月期までの中期経営計画も発表されていました。
ネクステージの中期経営計画
ネクステージは2024年11月期までの3年間の中期経営計画も発表しており、業績の目標は下記となっています。
基本戦略としては、
- 全国的な店舗展開:地方をメインに地域一番の店舗を出店、総合店を中心とした出店でシェア獲得
- テンポオペレーションの標準化:全店共通のマニュアル完備、共通KPIによる運営管理
- 管理顧客数の拡大:継続取引への仕組みづくり、世帯内取引の推進
- 商品管理:リードタイムの短縮、品質の管理
となっており、継続した成長を計画しています。
ネクステージの株価推移
ネクステージ(3186)の2022年1月10日時点でのチャートは以下の通り。
【日足チャート】
【週足チャート】
週足で見るとよくわかりますが、2020年4月からキレイな上昇トレンドを形成しています。
ただ、短期的には横ばい気味で推移していましたが、今回の決算発表を受けて高値をブレイクしてきました。
【1月10日時点の指標】
- PER:22.36
- PSR:0.58
- PEGレシオ:0.31(PER22.36÷利益成長率63.55)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PERは20倍を超えていますが、利益成長率が高く、PEGレシオは1倍を大きく下回っており、まだまだ割安な水準といえるでしょう。
また、ネクステージは信用倍率が0.99で機関投資家による大きな空売りもありません。
現在は上場来高値で推移しており、売り圧力も少ないので今回の決算発表を受けてさらに上昇することも期待できるのではないでしょうか。
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
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