決算予想

ラクス(3923)の決算予想 決算発表日:11月12日第2四半期

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ラクス(3923)の第2四半期決算発表が11月12日に迫ってきました。

ラクスはコロナ禍でも順調に業績を伸ばしている銘柄のひとつ。

注目のラクスの今回決算がどうなるのか、決算の予想を過去の決算発表をもとに調べてみましたので是非ご覧ください。

 

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ラクス(3923)の決算予想 決算発表日:11月12日第2四半期

【ラクスの概要】

  • 時価総額:2,557億円
  • 設立:2000年
  • 上場:2015年12月
  • 売上高:116.08億円(20・3)/ 147億円(20・12予)
  • 営業利益:11.74億円(20・3) / 32.9億円(21・12予)

 

まずは前回の決算発表を見てみましょう。

 

2020年8月13日の第1四半期決算内容

前回発表された第1四半期の決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.4~6月(実績) 3,459百万円 909百万円 915百万円 26.3% 6.8円
20.4~9月(予想) 7,000百万円 1,640百万円 1,640百万円 23.4% 14.3円
21.3(通期予想) 14,700百万円 3,290百万円 3,300百万円 22.4% 27.5円

第2四半期の四季報予想に対する進捗率は、売上高が49.4% 営業利益は55.4%となっており、

通期の進捗率は、売上高が23.5% 営業利益が27.6%となっています。

特に大きく進捗率から上振れや下振れはありません。

 

決算発表時に業績の修正などはありませんでしたが、10月14日に上方修正が行われました。

 

通期連結業績予想の修正

売上高が3.1%、営業利益が9.5%の上方修正となっています。

【修正の理由】

2021 年3月期の通期連結業績予想につきまして、2020 年7月 14 日の開示時点と比較して、足元で IT 人材
事業のアサインは想定より遅れているものの、クラウド事業において「楽楽精算」「楽楽明細」「メール配信」
の新規受注が好調に推移していることから、売上高が想定を上回る見通し
となりました。当社はストック型の
ビジネスモデルを展開しており、売上高に連動する変動費が少ないことから、各段階利益においても増収率以
上の増益率となる見通しとなりました。

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

ラクスの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.4~6(第1四半期) 3,459百万円(133.6%) 909百万円(178.6%) 26.3%(133.5%)
20.1~3(前期 第4四半期) 3,200百万円(132.6%) 260百万円(113.0%) 8.1%(85.3%)
19.10~12(前期 第3四半期) 3,017百万円(133.8%) 238百万円(42.5%) 7.9%(31.9%)
19.7~9(前期 第2四半期) 2,801百万円(134.1%) 167百万円(77.7%) 6.0%(58.3%)
19.4~6(前期 第1四半期) 2,590百万円 509百万円 19.7%
19.1~3(前々期 第4四半期) 2,414百万円 230百万円 9.5%
18.10~12(前々期 第3四半期) 2,255百万円 560百万円 24.8%
18.7~9(前々期 第2四半期) 2,088百万円 215百万円 10.3%

直近の四半期で売上高・利益ともに大きく伸びています。

次回決算の第2四半期は、前期の利益が第1四半期や第3四半期と比べて落ちていることもあり、時期的に利益が伸びにくい期なのかもしれません。

当社が所属する情報通信サービス市場においても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による景
気の悪化や先行きの不透明感に加え、多くの企業がリモートワーク下で最低限の業務遂行に取り組むことを迫られ
たため、一時的にITへの投資が停滞する事象が見受けられました。
このような経営環境の中、当社グループは「高収益な複数サービスが生み出すキャッシュを成長サービスに集中
投下」を経営方針に掲げ、2018年3月期の業績を基準として、2019年3月期から2021年3月期の3年間で、売上
高、各段階利益ともCAGR(年平均成長率)30%の達成を目指しており、最終年にあたる2021年3月期においては、
効率化を追求することで、高い売上高成長を維持しながら、高い利益成長を実現すべく、費用対効果を重視した成
長投資を実施
しております。
当第1四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による経済活動の停
滞が影響し、商談の停滞や遅れが発生
しました。このような環境下において、クラウドサービスの新規受注の一時
的な鈍化や、IT人材事業のエンジニアアサイン活動の遅れが発生
したものの、前期までに実施した積極的な成長投
資により、クラウドサービスの顧客数やIT人材事業のエンジニア数が前年同期比で大幅に増加
していることから、
売上高への影響は限定的に留めることができました。
一方で、方針通り効率的な成長投資に取り組んだ結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高3,459,726
千円(前年同四半期比33.5%増)、営業利益909,016千円(前年同四半期比78.5%増)、経常利益915,943千円(前
年同四半期比79.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は616,051千円(前年同四半期比83.8%増)となり
ました。

 

 

ラクスのセグメントごとの売上利益

ラクスのセグメントごとの売上・利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
クラウド事業 2,689,179千円(35.1%増) 816,532千円(88.2%増) 30.4%
IT人材事業 770,547千円(28.4%増) 92,483千円(22.7%増) 12.0%

各事業とも大きく増収増益。

①クラウド事業
クラウド事業は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響で商談の停滞や遅れが発生しました
が、前期までの積極的な成長投資の効果により顧客数が前年同期比で大幅に増加しており、売上高2,689,179千円
(前年同四半期比35.1%増)となりました。利益面では、増収効果に加え、効率的な成長投資を実施していること
から、費用が減少した結果、セグメント利益は816,532千円(前年同四半期比88.2%増)となりました。

②IT人材事業
IT人材事業は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響で、育成期間が終了したエンジニアのア
サイン活動が停滞した結果、稼働率が低下
しました。緊急事態宣言の解除を受け、6月よりアサイン活動を再開し
ているものの、アサインの遅れが継続しております。その一方で、エンジニア数が増加した影響により、売上高は
770,547千円(前年同四半期比28.4%増)、セグメント利益は92,483千円(前年同四半期比22.7%増)となりまし
た。

内容を見てみると、直近ではコロナウィルスの影響が出ており、今後業績にも影響してくる可能性はあるかもしれません。

 

 

ラクスの株価推移

ラクス(3923)の2020年11月2日時点での日足チャートは以下の通り。


コロナ禍で大きく株価を伸ばしており、コロナショックから比べると4倍以上の株価を付ける場面がありました。

このところの地合いの影響もあり2,000円前後の株価となっています。

 

 

【11月2日時点の指標】

  • PER:130.66
  • PSR:32.27
  • PEGレシオ:1.42(PER130.66÷利益成長率91.75)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

PER・PSRはかなり割高な水準ですが、成長率が高く、PEGレシオでみると1.5倍以下なので割高とはいえないかも知れません。

 

ラクスの決算予想まとめ

11月12日のラクスの決算発表を前に、過去の決算発表を調べてみました。

ラクスはコロナ禍の中で需要が高まり業績も大きく伸ばしています。

株価も大きく上昇を続けており、注目の企業のひとつです。

コロナの影響を受けるものの、ラクスは基本的にストック型のビジネスモデルで、業績は比較的安定したものだと言えるでしょう。

ただ、PERやPSRはかなり割高水準で、今までの成長率が鈍化すると株価が一気に下がる可能性もありますので、そのあたりは注意が必要ではないでしょうか。

 

  • 投資判断:ー 見送り

※投資はご自身の判断にて行っていただきますようお願いします。

 

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