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スクロールの決算まとめ 7月31日第1四半期決算発表

更新日:

スクロール(8005)の第1四半期決算発表が7月31日に行われました。

次回の決算発表が近づいていますが、順調に業績を伸ばすスクロールの前回決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。

 

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スクロールの決算まとめ 7月31日第1四半期決算発表

【スクロールの概要】

  • 時価総額:308億円
  • 設立:1943年
  • 上場:1971年10月
  • 売上高:726.34億円(20・3)/ 781億円(21・3予)
  • 営業利益:21.45億円(20・3) / 37.8億円(21・3予)

【特色】生協向けカタログ通販からM&Aでネット通販等へ展開。PB化粧品、物流等受託も。旧ムトウ

【連結事業】通販49(7)、eコマース26(2)、健粧品5(-35)、ソリューション20(2)、旅行1(-17)、海外0(-31)、グループ管轄0(8) <20・3>

【一転増益】ECは外出自粛でブランド品が出足苦戦。ただ柱の生協向け通販が巣ごもり需要取り込み想定超。ソリューションも顧客の物流増加で急伸。通販の原価低減、カタログ配布効率化も寄与。前号減益予想は一転、増益に。配当性向4割メドで増配。

【手厚く】ECは部屋着やフィットネスウェアなど家ナカ商品群を強化。通販はASEAN比率向上など生産地の最適化継続。

では早速前回の決算内容を見てみましょう。

2020年7月31日の第1四半期決算内容

発表された決算短信は上記の通り。

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
20.4~6(実績) 21,996百万円 2,592百万円 2,631百万円 11.8% 53.14円
20.4~9(四季報予想) 39,000百万円 1,430百万円 1,530百万円 3.7% 31円
21.3(通期予想) 75,000百万円 1,900百万円 2,000百万円 2.5% 40.6円

第2四半期の四季報予想に対する進捗率は、売上高が56.4% 営業利益が181.3%となっており、

通期の進捗率は、売上高が29.3% 営業利益が136.4%となっています。

かなりの上振れで、併せて上方修正も行われました。

 

業績予想の修正に関するお知らせ

売上は変わっておりませんが営業利益は大幅に上方修正されております。

【修正の理由】

2021 年3月期第1四半期連結累計期間において、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う購買行動の変化や巣ごも
り消費の拡大により、通販事業、ソリューション事業を中心に前期を上回る受注推移
となりました。また、売上原価
の低減や販促費のコントロール等、事業効率の向上に努めた結果、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半
期純利益ともに、前期実績を大きく上回りました

この結果、2021 年3月期の通期業績予想につきましては、当第1四半期連結累計期間の業績をふまえ、営業利益、
経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の業績予想を修正いたします

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

スクロールの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
20.4~6(第1四半期) 21,996百万円(113.8%) 2,592百万円(228.6%) 11.8%(200%)
20.1~3(前期 第4四半期) 16,170百万円(100.9%) -396百万円(ー) -2.4%(ー)
19.10~12(前期 第3四半期) 18,560百万円(99%) 910百万円(124.1%) 4.9%(125.6%)
19.7~9(前期 第2四半期) 18,571百万円(107.8%) 497百万円(170.8%) 2.7%(158.8%)
19.4~6(前期 第1四半期) 19,333百万円 1,134百万円 5.9%
19.1~3(前々期 第4四半期) 16,026百万円 -465百万円 -2.9%
18.10~12(前々期 第3四半期) 18,756百万円 733百万円 3.9%
18.7~9(前々期 第2四半期) 17,231百万円 291百万円 1.7%

売上・利益ともに大きく上昇していることがわかります。

当社グループは、「収益力のあるDMC(Direct Marketing Conglomerate)複合
通販企業戦略の推進」を方針とし、主力である通販事業の収益最大化及びソリューション事業の成長に向けた施策
等に取り組んでまいりました。なお、就業環境につきましては、新型コロナウイルス感染症への対策として、グル
ープの行動基準計画に則り、拠点ごとの感染警戒レベルに応じて在宅勤務体制へ柔軟に変更するなど、従業員やお
取引先関係者の安全と健康を最優先に考えた事業運営を行っております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高21,996百万円(前年同四半期比13.8%増)となり
ました。利益面におきましては、営業利益2,592百万円(同128.6%増)、経常利益2,631百万円(同120.9%増)、
親会社株主に帰属する四半期純利益1,834百万円(同131.6%増)となりました。

 

 

 スクロールのセグメントごとの売上利益

スクロールのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
通販事業 12,041百万円(20.2%増) 2,209百万円(115.2%増) 18.3%
ソリューション事業 4,471百万円(30.0%増) 263百万円(205.3%増) 5.9%
eコマース事業 4,776百万円(0.4%増) 108百万円(11.7%増) 2.3%
健粧品事業 704百万円(22.6%減) 7百万円(前年同四半期はセグメ
ント損失90百万円)
旅行事業 2百万円(99.0%減) 37百万円(前年同四半
期はセグメント損失10百万円)
グループ管轄事業 2百万円(5.2%増) 103百万円(34.9%増) 5150%

セグメントの業績は、次のとおりです。

① 通販事業

通販事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛の意識の高まり等に伴い、売上が
増加
しております。このようななか、商品調達方法の見直しによる原価率の低減や、効率的なカタログ配布によ
る販促費率の低減に取り組むなど、事業効率の向上による収益の最大化を推進しております。
以上の結果、売上高は12,041百万円(前年同四半期比20.2%増)となり、セグメント利益は2,209百万円(同
115.2%増)となりました。

 

② ソリューション事業

ソリューション事業におきましては、今後更なる拡大が見込まれるEC・通販市場において、事業者へ提供す
るソリューションメニューを拡充するべく、物流代行等のフルフィルメントサービスの対応力強化や決済代行サ
ービスのメニュー拡大に取り組んだことに加え、アフィリエイトをはじめとするメディア事業の強化を図ってま
いりました。また、5月には茨城県つくばみらい市の新物流センター「SLCみらい」の稼働を開始いたしまし
た。最大消費地である関東圏における大型物流センターの保有を強みに新規顧客獲得に向けた営業活動に注力
し、全国通販3PL戦略を推進しております。
以上の結果、売上高は4,471百万円(同30.0%増)となり、セグメント利益は263百万円(同205.3%増)とな
りました。

 

③ eコマース事業

eコマース事業におきましては、実店舗の休業や外出自粛に伴う在宅率上昇の影響で消費者のEC利用率が増
加するなか、「巣ごもり消費」による需要を捉えた商品提案に取り組みました。また、カテゴリーNo.1のECサ
イトを運営するグループ各社において、それぞれが独自性のある商材を提供するとともに販促活動の効率化を追
求し、収益力強化に向けたビジネス基盤の構築に注力しております。
以上の結果、売上高は4,776百万円(同0.4%増)となり、セグメント利益は108百万円(同11.7%増)となり
ました。

④ 健粧品事業

健粧品事業におきましては、店舗休業や外出自粛、インバウンド客の大幅減少が、国内外の卸事業の業績に多
大な影響を及ぼしました。一方、インターネットを中心とした直販事業では、会員顧客を中心とした販売強化に
努めるとともに、顧客基盤の構築を進めております。
以上の結果、売上高は704百万円(同22.6%減)となり、セグメント利益は7百万円(前年同四半期はセグメ
ント損失90百万円)となりました。

 

⑤ 旅行事業

旅行事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による国内の旅行自粛や海外からの入国制限など
が、業績に多大な影響を及ぼしました。
以上の結果、売上高は2百万円(前年同四半期比99.0%減)となり、セグメント損失は37百万円(前年同四半
期はセグメント損失10百万円)となりました。

 

⑥ グループ管轄事業

グループ管轄事業におきましては、当社グループの物流オペレーションや自社保有物流施設等の不動産賃貸を
行っております。
以上の結果、売上高は2百万円(前年同四半期比5.2%増)となり、セグメント利益は103百万円(同34.9%
増)となりました。

 

 

 

スクロールの株価推移

スクロール(8005)の2020年9月25日時点での日足チャートは以下の通り。

前回の決算(7月31日)を受けて株価は大きく上昇しています。

2連のストップ高の後も上昇し、現在は900円前後で推移しています。

 

【9月25日時点の指標】

  • PER:13.71
  • PSR:0.41
  • PEGレシオ:0.33(PER13.71÷利益成長率41.4)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

株価は大きく上昇したとはいえ、まだまだPERは割安水準。

pegレシオも0.33とかなりの割安水準で推移しています。

まだまだ上昇余地のある銘柄だと言えるでしょう。

 

 

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