タケエイ(2151)の第2四半期決算発表が10月30日に行われました。
タケエイはコロナ禍でも順調に業績を伸ばしている企業のひとつ。
今回の決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。
年末相場も近づく11月、秋深まり冬が近づくこの時期は、【高騰期待銘柄】の大収穫期!!
【好決算】タケエイ(2151) は割安好業績!再生可能エネルギー関連でさらなる上昇も!
【タケエイの概要】
- 時価総額:240億円
- 設立:1977年
- 上場:2007年5月
- 売上高:377.13億円(20・3)/ 410億円(21・3予)
- 営業利益:32.98億円(20・3) / 34億円(21・3予)
建設関連産業の中間処理、再資源化から最終処分までの一貫処理に強み。首都圏地盤。
今回の決算内容を見てみましょう。
2020年10月30日の第2四半期決算内容
発表された決算短信は上記の通り。
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.4~9(実績) 今回発表 | 19,678百万円 | 1,750百万円 | 1,657百万円 | 8.9% | 36.13円 |
20.4~9(四季報予想) | 18,500百万円 | 1,000百万円 | 890百万円 | 5.4% | 15.6円 |
21.3(通期) 今回発表 | 41,000百万円 | 3,700百万円 | 3,450百万円 | 9.0% | 76.05円 |
21.3(通期四季報予想) | 41,000百万円 | 3,400百万円 | 3,150百万円 | 8.3% | 65.2円 |
第2四半期の四季報予想に対する達成率は、売上高が106.4% 営業利益が175%となっております。
特に営業利益が大幅に上振れており、通期の上方修正も行われました。
通期の業績は、売上高は据え置かれていますが営業利益は8.8%増となっています。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
タケエイの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.7~9(第2四半期) | 10,643百万円(114.4%) | 1,100百万円(114.1%) | 10.3% |
20.4~6(第1四半期) | 9,035百万円 | 650百万円 | 7.2% |
20.1~3(前期 第4四半期) | 10,423百万円 | 1,075百万円 | 10.3% |
19.10~12(前期 第3四半期) | 9,546百万円 | 789百万円 | 8.3% |
19.7~9(前期 第2四半期) | 9,305百万円 | 964百万円 | 10.4% |
19.4~6(前期 第1四半期) | 8,439百万円 | 470百万円 | 5.6% |
19.1~3(前々期 第4四半期) | 8,988百万円 | 693百万円 | 7.7% |
18.10~12(前々期 第3四半期) | 8,040百万円 | 696百万円 | 8.7% |
直近の四半期決算を見ると、YoY・QoQともに大幅な増収増益となっています。
当第2四半期連結累計期間(2020年4月1日から2020年9月30日まで)における我が国経済は、新型コロナウイルス
感染症の流行による減速から持ち直しつつあるものの、そのペースは緩やかです。設備投資は、企業の業績悪化を受け
て低調ですが、テレワーク関連など感染拡大防止のための投資が下支えをしております。
当社グループと関連の高い建設業界については、新設住宅着工戸数は、4、5月の大幅な減少以降も、前年同期比で
低位に推移しています。新型コロナウイルス感染拡大は、主要顧客である大手建設会社の工事進捗状況及び業績に影響
を与えたものの、足元の建設工事受注は民間工事、公共工事とも増加しつつありますが、本格的な回復には時間を要す
る見込みです。
このような状況下、当社グループ主力の廃棄物処理・リサイクル事業においては、新型コロナウイルス感染拡大が与
えた影響が軽微に推移しており、グループ経営方針である廃棄物の再資源化を具体化するべく、グループ各社の中間処
理工場及び最終処分場における受入体制を万全にし、収益機会を取りこぼすことなく取り組みを続けております。
再生可能エネルギー事業においては、市原グリーン電力株式会社が順調に稼働しており、東北地方3発電所も好調に
推移しました。5月1日に株式会社横須賀バイオマスエナジーを吸収合併した株式会社タケエイグリーンリサイクルは、
引き続き一体的な燃料材の受入・リサイクル体制強化に尽力しております。
なお、本吸収合併に伴い前期まで廃棄物処理・リサイクル事業に含めておりました株式会社タケエイグリーンリサイ
クルは、再生可能エネルギー事業に含めております。
環境エンジニアリング事業においては、新型コロナウイルス感染拡大収束の不透明感が続く経営環境にありますが、
環境コンサルティング事業とともに、廃棄物処理・リサイクル事業、再生可能エネルギー事業との相乗効果を図る製品
開発、研究技術開発にも積極的に取り組んでおります。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は19,678百万円(前年同四半期比10.9%増)、営業利益は1,750百万円
(前年同四半期比22.0%増)、経常利益は1,657百万円(前年同四半期比31.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利
益は856百万円(前年同四半期比25.9%増)となりました。
タケエイのセグメント別の売上利益
タケエイのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
廃棄物処理・リサイクル事業 | |||
再生可能エネルギー事業 | |||
環境エンジニアリング事業 | |||
環境コンサルティング事業 |
<廃棄物処理・リサイクル事業>
株式会社タケエイについては、中間処理工場における有価物の分選別強化など原価低減策が功を奏したことと、福島
県内の複数箇所において参画している東日本大震災復興プロジェクトが引き続き好調に推移したことが、業績に寄与し
ました。また、東京オリンピック・パラリンピックによって中断される予定であった工事も一部行われたことから、計
画対比では影響は軽微にとどまりました。
なお、コロナ禍の影響が及ぶには時間差があり、受注環境の先行きには不透明感があります。
その他、廃石膏ボードの再資源化事業を行う株式会社ギプロは、解体案件の減少による搬入量の低調等により減収減
益となりました。株式会社タケエイメタルは、スクラップ及び廃棄物扱いとなるシュレッダーダストの搬入量がともに
減少し、減収減益となりました。イコールゼロ株式会社は、災害廃棄物処理支援事業が寄与し、増収増益となりまし
た。2019年12月に第2管理型最終処分場を開業した株式会社北陸環境サービスは、順調に廃棄物の受入を行った結果、
増収増益となりました。<再生可能エネルギー事業>
第1四半期(6月30日みなし取得日)より連結範囲に含めた市原グリーン電力株式会社は、順調に稼働しておりま
す。株式会社津軽バイオマスエナジーは、燃料材の含水率が上昇し、減益となりました。株式会社花巻バイオマスエナ
ジーは、定期修繕日程を下期に集約したことにより稼働日数の確保とコスト圧縮を図り、堅調に推移しています。株式
会社大仙バイオマスエナジーは、燃料材の品質管理を徹底し、自社によるチップ破砕を開始したこと等によるコスト圧
縮も寄与し、増収増益となりました。株式会社タケエイグリーンリサイクルは、横須賀バイオマス発電所における売電
平均単価の向上、安定稼働等になお時間を要しており、営業利益確保には至りませんでした。また、電力販売4社は堅
調に推移しました。
なお、株式会社田村バイオマスエナジーは、本年11月に発電所竣工式を行い、試運転及び使用前検査等を経て来春よ
り営業運転を開始する予定です。<環境エンジニアリング事業>
主力の環境部門において、工事進行基準を採用する複数の大型案件が順調に推移するとともに、外注部品を内製化す
ることで製造工場における操業度の向上による収益性改善を図りました。また、コロナ禍により営業活動に制約を受け
たものの、出張旅費、広告宣伝費等のきめ細かい経費削減に努め、増収増益となりました。<環境コンサルティング事業>
環境保全株式会社は、アスベスト分析体制の強化等により増収増益となりました。株式会社アースアプレイザルは、
コロナ禍等により営業活動に制約を受け、減収減益となりました。
タケエイの株価推移
タケエイ(2151)の2020年11月27日時点でのチャートは以下の通り。
【日足チャート】
【週足チャート】
週足を見ると株価は大きく乱高下しています。
2020年3月のコロナショックで大きく下がっていた株価も、このところは大きく上昇し、2019年末の高値付近まで上昇してきています。
今回の決算は、内容はよかったもののそこまで反応しませんでしたが、このところの再生可能エネルギー関連の思惑買いなどがあり大きく上昇してきています。
【11月27日時点の指標】
- PER:18.20
- PSR:0.78
- PEGレシオ:0.92(PER18.20÷利益成長率19.8)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
このところ株価が上昇してきていますが、PERは20倍以下でPSRも1倍割れとなっています。
再生可能エネルギー関連ということもあり、注目される銘柄。2019年末の高値を超えて上昇していく可能性は十分にあるのではないでしょうか。
年末相場も近づく11月、秋深まり、冬が近づくこの時期は、【高騰期待銘柄】の大収穫期!!
決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
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