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【好決算の注目銘柄】 6629 テクノホライゾン ~10日で1.5倍に伸びた急騰銘柄~

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テクノホライゾンは5月10日に決算発表が行われた会社で、決算発表後10日で株価が1.5倍以上に伸びた銘柄です。

短期にこれだけ急騰した銘柄ですが、決算がどうだったのか、また今後さらに上昇が見込めるのかについてみていきましょう。

 

【好決算の注目銘柄】 6629 テクノホライゾン ~10日で1.5倍に伸びた急騰銘柄~

【テクノホライゾンの概要】

  • 時価総額:350億円
  • 設立:2010年
  • 上場:2010年4月
  • 売上高:264億円(21・3)/ 330億円(22・3予)
  • 営業利益:24億円(21・3) / 30億円(22・3予)

21年4月事業会社に移行。光学はレンズ技術の応用。電子機器はFA関連に強み。M&A積極的。

 

まずは今回発表されたの決算内容を見てみましょう。

 

2021年5月10日の通期決算内容

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
21.3(実績) 今回発表 26,481百万円 2,420百万円 2,533百万円 9.1% 159.31円
21.3(四季報予想) 25,000百万円 2,000百万円 1,900百万円 8.0% 126.1円
22.3(通期会社予想) 33,000百万円 3,000百万円 2,900百万円 9.1% 170.66円
22.3(四季報予想) 26,500百万円 2,200百万円 2,100百万円 8.3% 138.8円

21.3期は四季報予想を大きく上回る数字となりました。

売上高が5.9%、営業利益が21%上回りました。

また、22.3期の予想も四季報予想を大きく上回る数字となっています。

売上高が24.5%、営業利益が36.4%上回る予想となっています。

 

光学事業における教育市場が日本及び欧米で遠隔事業のニーズが高まり、活況となったことにより売り上げが増加。

また、M&Aで買収した企業の業績も寄与した結果、好業績となりました。

 

 

 

直近四半期の売上利益

直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。

テクノホライゾンの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
21.1~3(第4四半期) 10,605百万円(198.8%) 1,481百万円(465.7%) 14.0%
20.10~12(第3四半期) 6,122百万円 801百万円 13.1%
20.7~9(第2四半期) 5,381百万円 189百万円 3.5%
20.4~6(第1四半期) 4,373百万円 -51百万円 ー%
20.1~3(前期 第4四半期) 5,335百万円 318百万円 6.0%
19.10~12(前期 第3四半期) 5,531百万円 328百万円 6.0%
19.7~9(前期 第2四半期) 7,315百万円 841百万円 11.5%
18.4~6(前期 第1四半期) 4,176百万円 -44百万円 ー%

直近四半期の数字を見ると売上・利益ともに大きく増加していることがわかります。

前年比で売り上げが約2倍、利益が4.6倍となっており、QoQでも大きく数字を伸ばしています。

 

当社グループは「教育」「安全・生活」「医療」「FA(Factory Automation:工
場自動化)」分野を重点市場とし、光学事業と電子事業を融合したユニークな製品を提供する企業グループとして
事業拡大を図っております。また、引き続き注力分野においてM&Aや、事業の選択と集中を推進し、企業価値の
最大化を目指しております。
その結果、当社グループの業績は、売上高は26,481百万円(前年同期比18.4%増)、営業利益は2,420百万円(前
年同期比67.7%増)、経常利益は2,533百万円(前年同期比83.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,147
百万円(前年同期比62.7%増)となりました。
なお、当社グループは市場環境が著しく変化する中で、現在のグループ経営体制をよりシンプルにして経営スピ
ードを加速し、経営資源の一元管理による生産性の向上や経営効率化の推進、収益基盤を強化する必要があると判
断し、本年4月1日付で完全子会社である株式会社エルモ社、株式会社中日諏訪オプト電子及び株式会社タイテッ
クを吸収合併しております。

 

 

ラクーンホールディングスのセグメント別の売上利益

タケエイのセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
光学事業 18,617百万円(24%増) 2,058百万円(126.2%増) 11.1%
電子事業 7,863百万円(7.1%増) 471百万円(20.6%減) 6.0%

 

光学事業
光学事業においては、COVID-19拡大の影響により、上期は当社商品群の需要が先延ばしとなる影響はありまし
たが、下期に入り国内外ともオンライン教育や企業の遠隔ミーティングの急拡大により、電子黒板や書画カメラ
の需要が高まりました
。また、当社のグローバル展開を促進・強化するため、2020年7月にシンガポールに拠点
を置くESCO Pte. Ltd.の株式を取得してグループ化しております。
なお、引き続き積極的な製造原価の低減活動を実施しており、利益率の改善に貢献しております。
これらの結果、光学事業における当連結会計年度の売上高は18,617百万円(前年同期比24.0%増)、営業利益
は2,058百万円(前年同期比126.2%増)となりました。

電子事業
電子事業においては、COVID-19拡大の影響により、上期を中心に国内外とも需要が低迷したことや価格競争激
化の影響で主力のFA市場を中心に売上が低調に推移
したものの、グループ化した2社の増収効果により増収
なりました。
製造原価の低減活動を継続しておりますが、価格競争の激化やCOVID-19拡大による工場稼働率の低下、事業強
化に伴う販管費の増加により利益率は低下
しました。
これらの結果、電子事業における当連結会計年度の売上高は7,863百万円(前年同期比7.1%増)、営業利益は
471百万円(前年同期比20.6%減)となりました。

光学事業では、上期は、新型コロナ感染症の拡⼤により需要が後ろ倒しとなる影響があったようですが、下期にGIGAスクール構想・企業の遠隔会議ニーズが⾼まり書画カメラ・電⼦⿊板の需要が増加。

欧⽶でもオンライン授業や企業の遠隔会議のニーズは⾼く書画カメラの需要が増加、また4Qには2020年7⽉に⼦会社化したESCO (シンガポール) の連結化による増収効果もありました。

 

テクノホライゾンの今後の見通し

テクノホライゾンは22年3月期も大きな増収増益を予想していますが、今後の見通しについても見ておきましょう。

COVID-19の混乱から社会活動の正常化に向けた取り組みがなされ、米中を中心に景気が回復する一方で、COVID
-19の影響が世界経済に影を落とし、オンライン授業や企業の遠隔ミーティングなどの急拡大に伴うIT機器の需要
増や第5世代通信技術普及に向けた取り組み等により世界的な半導体の供給不足などの影響が懸念されます。
当社グループは、お客様、お取引先、社員およびその家族の新型コロナウイルスへの感染予防・感染拡大の防
止を最優先としつつ、お客様への商品の提供とサービス活動の継続を図ってまいります。
また、前出のとおり、当社は3社の子会社を吸収合併して純粋持株会社から事業会社へと移行しました。これ
に伴い、社内カンパニー制を導入し、エルモカンパニー、ファインフィットデザインカンパニー、タイテックカ
ンパニーが「教育」「安全・生活」「医療」「FA」の分野をカバーして既存事業のシェアを高めることに注力
しつつ、技術連携、共同商品開発の強化による高付加価値事業や商品・サービスの展開を推し進め、成長を目指
してまいります。
具体的には、以下に掲げる経営課題に取り組んでまいります。

① 次の100年もみなさまに信頼され、更なる成長企業を目指す(旧エルモ社100周年を迎えて)

1) 企業文化の異なるグループ企業集団が2021年4月1日付で合併し、コンパクトなホールディングス会社か
ら大規模な事業会社になりました。従業員のベクトルを合わせ、組織の一体化を加速させるとともに、
早期のシナジー創出を実現していきます。
「ベンチャー企業の機動力」と「大手企業の力強さ」を兼ね備えた他社にはできないことに取り組む企
業体とし、今後ともグローバルな「人と社会」に貢献していきます。

2) 当社は積極的な社内組織再編などにより、経営体質の改善・強化を実践してきました。また、更なる事
業強化のためより一層の経営体質の強化を行い、積極的なM&Aを実施しており、借入も大きくなって
います。今後も営業キャッシュ・フローを生み出す経営により財務体質を改善して、適正な借入と事業
の拡大をバランスよく実行してまいります。

3) われわれもSDGsへの取り組みは必須です。商品・サービスを通じた社会への価値提供により、人と
環境に優しい企業体として活動していきます。

② 事業の強化

1) 「教育」「安全・生活」「医療」「FA」の重点4市場に対し、これまでは「オプト(Opt:光学)、エ
レクトロニクス(Electronics:電子)技術」で価値提供してきましたが、今後は「映像&IT」及び
「ロボティクス」を活用して企業や人々に役立つ商品・サービスを積極的に展開してまいります。

2) 映像&IT事業は、ICT(Information and Communication Technology)教育機器への世界的な関心
と、企業におけるDX需要の高まりに適切かつ速やかに対応できるグローバルなマーケティング力強化
と商品開発に力を入れてまいります。
ロボティクス事業は、ロボット制御機器等の性能向上、更には工場改善ソリューション商品を強化し、
より現場に密接したサービスを、日本のみならず中国・アジアを中心にグローバルに展開していきま
す。

3) 当社が持続的な成長を遂げるためには、「映像&IT」及び「ロボティクス」を活用した商品・サービ
スをグローバルに展開するとともに、事業を発展させ、社会貢献を実現するために更なるM&Aが必要
と考えています。これにより短期間で新しい商圏に参入でき、もしくはサービス・商品が提供可能とな
り、より良いお客様目線の活動ができる様になります。

③ 社内体制の整備

1) 社会の信頼に応えつつ、企業価値を継続的に高めていくためには、コーポレート・ガバナンスへの積極
的な取り組みと、有効に機能発揮させることが重要であると認識しています。経営の効率化や透明性・
健全性の確保、監督体制の構築、遵法対応・リスク管理の強化など、経営上の組織や仕組みを整備し
て、コーポレート・ガバナンス体制の強化に取り組んでまいります。

2) 当社は企業におけるDX化需要の高まりに対応するソリューションを提供していく一方で、当社も社内
インフラを強化してDX化(経費精算、ERP、タレントマネジメント、予実管理等)を推進し、生産性向
上を図ることで、従業員がステークホルダーに多くの価値を提供できる企業体を目指していきます。

3) CSRに積極的に取り組み、未来を創造する企業として、従業員・お客様、社会の求める満足感に充分
応えられるよう、コンプライアンスの徹底、ステークホルダーへの積極的な情報開示、環境への配慮な
ど、具体的に実践してまいります。

 

 

 

 

テクノホライゾンの株価推移

テクノホライゾン(6629)の2021年5月21日時点でのチャートは以下の通り。

【日足チャート】

【週足チャート】

5月10日の決算以降、大きく株価が上昇しています。

5月21日は株価が下落していますが、良い押し目となるでしょうか。

 

【5月21日時点の指標】

  • PER:9.73
  • PSR:0.94
  • PEGレシオ:0.21(PER9.73÷利益成長率45.85)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

PERやPSR・PEGレシオを見ると、まだまだ割安な株価水準といえるのではないでしょうか。

PERが10倍以下の好業績・高成長企業ですので、このところ一気に上昇した株価ですが、まだまだ上昇余地はあると思います。

21日の下落もあったので、週明け上昇から始まるか、下げ止まるタイミングがあればINしても良いのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

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