東京鐵鋼(5445)の第2四半期決算発表が10月30日に行われました。
決算発表以降株価が上昇している東京鐵鋼ですが、今回の決算はどうだったのでしょうか。
東京鐵鋼の今回の決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。
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【好決算】東京鐵鋼(5445)の決算まとめ 10月30日第2四半期決算発表で株価は上昇するのか?
【東京鐵鋼の概要】
- 時価総額:147億円
- 設立:1939年
- 上場:1971年6月
- 売上高:589.84億円(20・3)/ 580億円(21・3予)
- 営業利益:54.83億円(20・3) / 65億円(21・3予)
【特色】電炉中堅。建築用棒鋼が主力。圧接不要のネジ節棒鋼と継ぎ手で国内シェア過半。販売提携推進
【連結事業】鉄鋼99(9)、他1(4) <20・3>
【一転増益】コロナ影響軽微、首都圏マンションや再開発ビル向け鋼材販売数量が想定以上に滑り出し好調。受注残豊富で足元の受注活動も堅調維持。下期に販売価格が下落し利ザヤ尻すぼみでも営業増益に。
【設備投資】5年内に200億円規模を検討。老朽化した大型設備の入れ替えや、生産効率化によるコスト削減を推進。資本提携先の伊藤製鋼所とは共同購買を拡大。
では早速今回の決算内容を見てみましょう。
2020年10月30日の第2四半期決算内容
発表された決算短信は上記の通り。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.4~9(実績) | 31,780百万円 | 4,890百万円 | 5,035百万円 | 15.4% | 392.3円 |
20.4~9(四季報予想) | 30,000百万円 | 4,100百万円 | 4,300百万円 | 13.7% | 321.7円 |
21.3(通期四季報予想) | 58,000百万円 | 6,500百万円 | 7,100百万円 | 11.2% | 493.2円 |
第2四半期の四季報予想に対する達成率は、売上高が105.9% 営業利益が119.3%となっており、
通期の進捗率は、売上高が54.8% 営業利益が75.2%となっています。
かなり良い決算だと言えるでしょう。
また今回の決算発表とともに、通期の業績予想も発表されました。
通期業績予想の修正
四季報予想と比べると、売上が8.6%、営業利益が23.1%の上振れとなっています。
当初は減収増益の予想でしたが、今回の発表で増収増益予想となりました。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
東京鐵鋼の四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.7~9(第2四半期) | 16,516百万円(115.7%) | 2,458百万円(236.9%) | 14.9%(206.9%) |
20.4~6(第1四半期) | 15,264百万円(98.9%) | 2,432百万円(266.7%) | 15.9%(269.5%) |
20.1~3(前期 第4四半期) | 14,983百万円(98.5%) | 1,793百万円(326.6%) | 12.0%(333.3%) |
19.10~12(前期 第3四半期) | 14,301百万円(86.0%) | 1,753百万円(444.9%) | 12.3%(512.5%) |
19.7~9(前期 第2四半期) | 14,272百万円 | 1,025百万円 | 7.2% |
19.4~6(前期 第1四半期) | 15,428百万円 | 912百万円 | 5.9% |
19.1~3(前々期 第4四半期) | 15,213百万円 | 549百万円 | 3.6% |
18.10~12(前々期 第3四半期) | 16,625百万円 | 394百万円 | 2.4% |
直近の四半期は増収増益となっており、利益は前期・今期と大きく上昇しており、前年同期比で2倍以上の増益となっています。
当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大により、景気は急速に落込み、先行
きについても感染症の拡大リスクへの懸念等により不透明な状況となっております。
当社の属する電炉小棒業界におきましては、主原料の鉄スクラップ価格が弱含みで推移するなど、採算面での改
善が見られる一方、先行きについては景気の落込みの影響が出てくると想定され、厳しい経営環境が続くと見込ま
れます。
このような中で、当社は主力製品であるネジ節棒鋼のネジテツコン、並びにその関連商品の拡販に注力するとと
もに、コストダウンに取り組んでまいりました。
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は製品の販売量増加により、317億8千万円と前年同期比20億8千
万円(7.0%)の増収となりました。
利益につきましては、製品及び商品の販売量が増加したことなどにより、営業利益は前年同期比29億5千2百万
円(152.4%)増益の48億9千万円、経常利益は前年同期比28億5千9百万円(131.4%)増益の50億3千5百万円、
親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては前年同期比21億円(134.8%)増益の36億5千8百万円となりま
した。
東京鐵鋼のセグメントごとの売上利益
東京鐵鋼のセグメントごとの売上利益も見てみましょう。
ただ、東京鐵鋼は鉄鋼が99%でその他が1%なので、ほぼほぼ鐵鋼と全体の業績は変わりませんでした。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
東京鐵鋼の株価推移
東京鐵鋼(5445)の2020年11月9日時点での日足チャートは以下の通り。
コロナショック時には1,000円を割れる場面もありましたが、その後はきれいな上昇トレンドを形成しており、株価は倍以上の2,000円台で推移しています。
今回の決算を受けて現在は年初来高値での推移となっています。
【11月9日時点の指標】
- PER:4.12
- PSR:0.32
- PEGレシオ:0.18(PER4.12÷利益成長率22.95)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
現在の株価はかなり割安な水準だと言えるでしょう。
今回の決算発表で、通期は増収増益となり、利益の成長率も高いものとなっております。
明らかに現在の株価水準は割安で、年初来高値圏の株価はさらに上昇を目指していくのではないでしょうか。
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