先日、一覧でご紹介した超絶決算や好決算の一覧から個別の企業をご紹介します。
今回は2020年7月31日に第1四半期の決算発表を行った3542:VEGA ベガコーポレーションについてご紹介します。
ベガコーポレーションは、決算発表翌日から2日連続ストップ高を記録し、値幅4倍となる初の制限値幅制度の適用となった企業です。
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超絶決算銘柄:VEGA ベガコーポレーション(3542)
【ベガコーポレーションの概要】
- 時価総額:124億円
- 設立:2007年
- 上場:2016年6月
- 売上高:135.7憶円(20・3)/ 151億円(21・3予)
- 営業利益:1.16憶円(20・3) / 4.7憶円(21・3予)
ベガコーポレーションは家具・雑貨のECサイト「LAWYA」を運営する会社。
低価格帯の家具や雑貨を中心に扱っており、主に20代から30代の女性を中心に人気の通販をおこなっています。
20年3月期は1億円ほどだった営業利益が今期は4.7億円を予定していましたが、今回の決算発表ではさらに大きく伸びる予定となっています。
2020年7月31日の第1四半期決算内容
今回発表された第1四半期の決算短信は上記の通り。
会社四季報の予想と比べ、大きく数字を上回っています。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.4~6月(実績) | 5,349百万円 | 748百万円 | 757百万円 | 14% | 44.77円 |
20.4~9月(予想) | 7,400百万円 | 200百万円 | 210百万円 | 2.7% | 11.7円 |
21.3(通期予想) | 15,100百万円 | 470百万円 | 500百万円 | 3.1% | 29.1円 |
半期の予想と比較しても今回は大きく数字を伸ばしていることがわかります。
当初の予想と比較した進捗率は、
【売上高】半期:72.3% 通期:35.4%
【営業利益】半期:374% 通期:159.1%
となっています。
また、利益率が大幅に改善していることがわかります。
3%前後で想定されていた利益率が14%とかなり伸びています。
営業利益に関しては第1四半期にして既に100%を超えており、第1四半期の決算に合わせて通期の上方修正も行われました。
2021 年3月期通期業績予想の修正に関するお知らせ
特に利益が大きく上方修正されており、当初470万円予定だった営業利益が1,700~2,100万円になっています。
3~4倍以上もの大幅修正はなかなかありませんが、これもコロナ禍における特需といえるのでしょうか。
修正後の進捗率は、売上高:29.7~26.7% 営業利益:44~35.6%となっており、今後さらなる上方修正も考えられるのではないでしょうか。
企業の上方修正の理由としては下記の通り。
【修正の理由】
2021 年3月期第 1 四半期の実績におきまして、SEO・Web 広告からの新規アクセス流入および SNS 強化による
認知度向上が奏功し、旗艦店へのアクセス数等が大幅に伸長、全体の売上高に占める旗艦店比率が 46.4%を突破
する等、旗艦店シフト施策が順調に進捗しました。加えて、新型コロナウイルスの影響による需要の押し上げもあり、売上高は四半期ベースで過去最高となりました。
利益面におきましても、販売価格及び商品構成の見直しによる原価率の改善や、在庫適正化や適正配送による保
管費及び物流外注費の削減といった利益改善の取り組みを継続した結果、売上総利益率および売上高営業利益率
がともに改善し、四半期ベースで過去最高の営業利益、経常利益及び当期純利益を達成いたしました。以上の 2021 年 3 月期第 1 四半期の結果に加え、現時点までの実績及び今後の売上予測を加味すると、売上
高、営業利益、経常利益、当期純利益が前回発表予想を上回る見込みとなりましたので、2021 年3月期通期業績
予想を修正することといたしました。修正にあたっては、現時点までの実績に加えて、旗艦店を中心に引き続き売上高が
伸長する想定を置いておりますが、2021 年 3 月末までの緊急事態宣言再発効及びそれに伴う売上高増減は考慮し
ておらず、レンジの上限で売上高 20,000 百万円、営業利益 2,100 百万円、経常利益 2,130 百万円、当期純利
益 1,270 百万円と設定しております。売上高につきましては、景況感の大幅な悪化等により需要が当社予測ほどに伸
長しないケースを想定して、18,000 百万円を下限として設定しており、利益につきましては、売上高の増減に加えて、
広告宣伝費の調整及び研究開発(DOKODEMO 事業、VR・AR 等の技術開発)への投資再開可能性を加味し、
営業利益 1,700 百万円、経常利益 1,730 百万円、当期純利益 1,030 百万円を下限として設定しております。
ベガコーポレーションのこれまでの業績と比較しても大きく伸びており、今回の決算をきっかけに株価が大きく上昇してもおかしくないでしょう。
※過去最高売上高:13,570百万円(20・3) 過去最高営業利益:828百万円(17・3) 過去最高経常利益:786百万円(17・3)
また、今回の上方修正の数字は控え目の数字と考えてよいでしょう。
下記はベガコーポレーションの決算説明資料より抜粋したものですが、第1四半期は新型コロナウィルスによる特需を踏まえた数字と考えられており、2Q以降は売上高・営業利益ともに減少する見込みで出された数字となっています。
2Q以降も1Q並みの数字となった場合にはさらなる上方修正も期待できます。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
ベガコーポレーションの四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.4~6(第1四半期) | 5,349百万円(161.1%) | 748百万円(10,685%) | 14%(7,000%) |
20.1~3(前期 第4四半期) | 3,730百万円 | 103百万円 | 2.8% |
19.10~12(前期 第3四半期) | 3,164百万円 | -15百万円 | ー |
19.7~9(前期 第2四半期) | 3,356百万円 | 21百万円 | 0.6% |
19.4~6(前期 第1四半期) | 3,320百万円 | 7百万円 | 0.2% |
19.1~3(前々期 第4四半期) | 3,440百万円 | -130百万円 | -3.8% |
18.10~12(前々期 第3四半期) | 3,541百万円 | -143百万円 | -4.0% |
17.7~9(前々期 第2四半期) | 2,970百万円 | -94百万円 | -3.2% |
前期の各数字と比較しても大きく伸びており、また利益率がかなり改善していることがわかります。
家具・インテリア業界におきましては、外出自粛要請や在宅勤務の増加等により在宅時間が増え、当第1四半
期累計期間においては需要が拡大したものの、物流コストの上昇及び業態を超えた販売競争の激化等により引き
続き厳しい経営環境が続いております。一方、当社の属する雑貨、家具、インテリアのBtoC-EC市場規模は2018年
は1兆6,083億円となり、対前期比で8.6%増と堅調に拡大してきましたが(出典:平成30年度電子商取引に関する
市場調査_令和元年5月経済産業省)、外出自粛要請に伴うEC利用率増加により、更なる市場拡大が見込まれてお
ります。
このような事業環境の下、家具Eコマース事業(LOWYA)における当社の取り組みといたしましては、SEO・Web
広告からの新規アクセス流入およびSNS強化による認知度向上に取り組み、LOWYA(ロウヤ)旗艦店においては、
アクセス数が前年同期比197.4%増と大きく伸長、全体の売上高に占める割合は46.4%に上昇し、最大の販売チャ
ネルとなりました。
損益面におきましては、LOWYA(ロウヤ)旗艦店への販売チャネルのシフトが順調に進捗する中で、新型コロナ
ウイルスの影響による需要の押し上げもあり、四半期ベースで過去最高の売上高を達成するにいたりました。ま
た、販売価格および商品構成の見直し、在庫適正化や適正配送による保管費及び物流外注費の削減といった利益
改善の取り組みを継続した結果、売上高総利益率および売上高営業利益率がともに改善し、前年同期比で増収増
益となりました。
新規事業として取り組んでおります越境ECプラットフォーム事業(DOKODEMO)は、引き続き広告費を抑制する
中でも、アクセス数および会員数がともに順調に推移し、流通総額は前年同期比で31%増加と高い成長率を見せて
おります。直近実績では、台湾をはじめアジア向け配送の割合が高まりつつも、米国、オーストラリア、イギリ
ス等の多岐に渡る国と地域のユーザーにご利用頂いております。
以上の取り組みの結果、当社における当第1四半期累計期間の業績は、売上高は5,349百万円(前年同期比61.1
%増)、営業利益は748百万円(同10,126.6%増)、経常利益は757百万円(同5,335.6%増)、四半期純利益は461百
万円(同7,517.2%増)となりました。
利益率向上への取り組むは、配送費の抑制や販売価格の見直しなどのほか、旗艦店構成比率を上昇させることにより大きく利益率が向上しています。
楽天やAmazonで販売した際は価格の弾力性が低くなったり、またロイヤリティが発生するために利益が圧縮されてしまうため、旗艦店での販売が増えるとおのずと利益率が上がってきます。
現在46.4%である旗艦店の売り上げがさらに増えてくれば利益率はさらに上がると思いますので、利益率はさらに改善が見込まれます。
VEGA ベガコーポレーションの株価推移
ベガコーポレーション(3542)の2020年9月29日時点での日足チャートは以下の通り。
2020年3月時点では400円台だった株価ですが、4月9日の上方修正をきっかけに株価が上昇。
翌日にストップ高の625円を付けた後も順調に値を伸ばし、前回の決算発表(20年3月決算)である5月15日に1,000円を超えました。
また、さらに5月15日の決算でもストップ高を付け、7月31日の決算発表前に1,900円台まで値を伸ばしました。
そして前回の超絶決算(2020年7月31日)では2日連続ストップ高となり、翌日4倍までの値幅制限となり4,265円まで値を伸ばしました。
決算を受けての株価は以下の通り。
日付 | 株価(終値) | 増減 |
7月31日(決算発表当日) | 1,912円 | |
8月3日 | 2,312円 (ストップ高) | +400円 |
8月4日 | 2,812円 (ストップ高) | +500円 |
8月5日 | 3,890円 ※最大4,265円 | +1,078円 |
8月5日以降は大きく値を上げ過ぎた反動か、利益確定売りなどで4日間下落。
その後調整が続き、現在は3,000円付近で推移しています。
【9月29日時点での指標】
- PER:24.93
- PSR:2.20
- PEGレシオ:0.88(PER24.93÷利益成長率28.45)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
PERは適正水準の15倍を超えていますが、成長率が高くPEGレシオでみると1倍を割れており、割安だと言えるでしょう。
現在は株価が調整していますが移動平均線に沿って緩やかに上昇しています。
仕込みのタイミングとしては良いのではないでしょうか。
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