東光高岳(6617)の第2四半期決算発表が10月30日に行われました。
東光高岳はEV用充電インフラ「急速充電器」を扱っており、EV関連としても注目の銘柄。
テーマ性や好決算で株価が上昇しましたが、今回の決算についてまとめてみましたので是非ご覧ください。
年末相場も近づく11月、秋深まり冬が近づくこの時期は、【高騰期待銘柄】の大収穫期!!
【好決算】東光高岳(6617) はEV関連の好業績割安銘柄!ゴールデンクロスでさらに上昇か!?
【東光高岳の概要】
- 時価総額:164億円
- 設立:2012年
- 上場:2012年10月
- 売上高:933.41億円(20・3)/ 920億円(21・3予)
- 営業利益:23.21億円(20・3) / 23億円(21・3予)
機器主体に電力ネットワーク関連が主力。旧高岳製作所、旧東光電気が14年経営統合。東電系。
今回の決算内容を見てみましょう。
2020年10月30日の第2四半期決算内容
発表された決算短信は上記の通り。
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益率 | 1株益 | |
20.4~9(実績) 今回発表 | 40,546百万円 | 406百万円 | 397百万円 | 1.0% | 4.44円 |
20.4~9(四季報予想) | 37,000百万円 | ▲1,350百万円 | ▲1,300百万円 | ー | ▲62.0円 |
21.3(通期四季報予想) | 92,000百万円 | 2,300百万円 | 2,400百万円 | 2.5% | 68.2円 |
第2四半期の四季報予想に対する達成率は、売上高が109.6% 営業利益が黒字化となっており、
通期の進捗率は、売上高が44.1%、営業利益が17.7%となっています。
通期の進捗率は低いのですが、東光高岳は下期に業績が伸びる傾向にあるので気にしなくてよいかもしれません。
直近四半期の売上利益
直近四半期の伸び率は今後の業績が伸びていくかを見るうえで重要な指標です。
東光高岳の四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。
売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
20.7~9(第2四半期) | 20,887百万円(137.1%) | 288百万円(109.4%) | 1.4% |
20.4~6(第1四半期) | 19,659百万円 | 118百万円 | 0.6% |
20.1~3(前期 第4四半期) | 29,747百万円 | 2,055百万円 | 6.9% |
19.10~12(前期 第3四半期) | 24,764百万円 | 1,457百万円 | 5.9% |
19.7~9(前期 第2四半期) | 19,680百万円 | -803百万円 | -4.1% |
19.4~6(前期 第1四半期) | 19,150百万円 | -388百万円 | -2.0% |
19.1~3(前々期 第4四半期) | 28,458百万円 | 1,961百万円 | 6.9% |
18.10~12(前々期 第3四半期) | 22,597百万円 | 1,099百万円 | 4.9% |
第1四半期・第2四半期ともに前年同期比よりも大きく伸びています。
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい
状況になりました。先行きについては、各種政策により持ち直しの動きが期待されているものの、国内外の感染症
の動向の不確実性等により、不透明な状況にあります。
当社グループの最大の取引先である電力業界においては、省エネルギーの進展等に伴う国内エネルギー需要の減
少傾向が続く中、電力小売全面自由化により分野・地域を超えた競争がさらに激化しており、生産性向上と徹底的
なコスト削減が進められています。その一方で、自然災害の激甚化・広域化に伴う防災・電力レジリエンス強化の
関連設備、再生可能エネルギーを含めた分散型エネルギー関連設備、既設老朽化設備の更新等の国内需要は、現時
点で新型コロナウイルス感染症の影響が限定的で、堅調に推移しております。
「東光高岳グループ2020中期経営計画」については、2020年4月27日に市場環境や当社の現況等を総合的に勘案
し、目標数値を修正いたしましたが、引き続き「既存事業の収益性向上」、「新たな収益基盤の構築」、「経営基
盤の強化」の基本方針のもと、自治体のプロポーザル方式案件への積極的な参加、新製品の投入、デジタル化への
投資による既存事業の収益性向上、エネルギーマネジメントシステムを中核とする新たな収益事業の構築、製品品
質の向上等に取り組んでおります。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、海外工事が減少したもののプラント物件及び配電
機器の売上高増加により、40,546百万円(前年同期比4.4%増)となりました。
利益面では、売上高の増加に加えて機種構成の変動により、営業利益406百万円(前年同期は営業損失1,191百万
円)、経常利益397百万円(前年同期は経常損失1,169百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益71百万円(前
年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失887百万円)となりました。
なお、当社グループの業績は、主力事業である電力機器事業において第4四半期連結会計期間に売上が集中する
傾向があるため、四半期別の業績には季節的変動があります。
東光高岳のセグメントごとの売上利益
東光高岳のセグメントごとの売上利益も見てみましょう。
セグメント | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
電力機器事業 | 23,053百万円(5.6%増) | 2,119百万円(84.6%増) | 9.2% |
計量事業 | 14,109百万円(10.1%増) | 335百万円(前年同期は損失3百万円) | 2.4% |
エネルギーソリューション事業 | 649百万円(11.4%減) | -324百万円(前年同期は損失305百万円) | ー |
情報・光応用検査機器事業 | 1,893百万円(8.3%減) | 14百万円(前年同期は利益0百万円) | 0.7% |
その他事業 | 841百万円(39.3%減) | 312百万円(11.5%増) | 37.1% |
電力機器事業は、海外工事が減少したもののプラント物件及び配電機器の売上高増加により、売上高23,053百万
円(前年同期比5.6%増)、セグメント利益2,119百万円(前年同期比84.6%増)となりました。
計量事業は、スマートメータ―及び変成器の売上高増加により、売上高14,109百万円(前年同期比10.1%増)、
セグメント利益335百万円(前年同期はセグメント損失3百万円)となりました。
エネルギーソリューション事業は、EMS関連の売上高の減少により、売上高649百万円(前年同期比11.4%減)、
セグメント損失324百万円(前年同期はセグメント損失305百万円)となりました。
情報・光応用検査機器事業は、メカトロニクス機器が減少したものの情報機器の売上高増加及び機種構成の変動
により、売上高1,893百万円(前年同期比8.3%減)、セグメント利益14百万円(前年同期はセグメント利益0百万
円)となりました。
その他事業は、売上高841百万円(前年同期比39.3%減)、セグメント利益312百万円(前年同期比11.5%増)と
なりました。
東光高岳の株価推移
東光高岳(6617)の2020年11月20日時点でのチャートは以下の通り。
【日足チャート】
【週足チャート】
東光高岳は業績がほぼ横ばいで推移していたこともあり、このところは下落が続いていました。
ただ、今回の決算を受けて株価は上昇に転じています。
ゴールデンクロスをしたところで、今後の上昇が見込める銘柄ではないでしょうか。
【11月20日時点の指標】
- PER:16.75
- PSR:0.2
- PEGレシオ:ー(PER16.75÷利益成長率ー)
※PSR(株価売上高倍率) ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)
株価指標はまだ割安の範囲だと言えるでしょう。
現在のところ通期の上方修正は行われていませんが、上方修正が行われれば割安好業績銘柄として大きく上昇することも見込まれる銘柄です。
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決算発表での決算短信には今後の株価上昇のヒントが詰まっています。
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