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【好決算の注目銘柄】3321 ミタチ産業 PER7.04でまだまだ割安な好業績銘柄(2/18上方修正)

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OA機器、工作機械、車載用向け電子部品、液晶を扱う専門商社のミタチ産業(3321)は2月18日に通期の上方修正が行われました。

ミタチ産業は12月の決算発表でも好決算を発表していた銘柄で、今回の上方修正の発表で当日のPTSでは51円高(+5.81%)と好感されている銘柄です。

今回はミタチ産業の決算発表の内容についてみていきましょう。

 

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【好決算の注目銘柄】3321 ミタチ産業 PER7.04でまだまだ割安な好業績銘柄(2/18上方修正)

【ミタチ産業の概要】

  • 時価総額:71.5億円
  • 設立:1976年
  • 上場:2004年4月
  • 売上高:338.8億円(21.5)/ 390億円(22.5予)
  • 営業利益:9.24億円(21.5) / 13億円(22.5予)

ミタチ産業は20年・21年と業績を落としていましたが、22年・23年は業績回復が見込まれており、今期か来期には最高純益を予定している会社です。株価も19年・20年と低迷していましたが徐々に回復してきています。

 

12月に発表された第2四半期決算発表と上方修正の内容を見てみましょう。

 

2021年12月24日の第2四半期決算発表の内容

2022年5月期第2四半期の連結業績(2021年6月1日~2021年11月30日)

売上高 営業利益 経常利益 利益率 1株益
21.6-11(実績) 今回発表 21,453百万円 1,024百万円 1,055百万円 4.77% 96.54円
21.6-11(四季報予想) 21,000百万円 900百万円 920百万円 4.29% 83.2円
22.5 (四季報予想) 39,000百万円 1,300百万円 1,360百万円 3.3% 122.2円

第2四半期の決算は売上高が2%・営業利益が14%四季報予想を上回っています。

対通期の進捗率も売上高:55%、営業利益:78.8%となっており、好決算だと言えるでしょう。

 

2022年2月18日の通期上方修正

12月の決算発表でも進捗率が高く、上方修正の可能性は十分にありましたが今回上方修正となりました。

売上高が9%、営業利益が31%の上方修正。

 

【通期業績予想の修正の理由】

2022年5月期の連結業績予想につきましては、世界的な半導体・電子部品の需給逼迫などによる業績へ
の影響はありますが、主要な自動車分野での半導体、電子部品等の販売や、ITや自動車関連の工作機械
向けEMSの受注が堅調に推移
しており、前回予想を上回る売上予想となりました。また、継続的なコス
ト抑制や効率化の推進などもあり、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も前回予想を
上回る予想
となり、今後世界的な新型コロナウイルス感染症の再拡大等による、大幅な経済活動の制限な
どの措置がなされないことを前提とし業績予想を修正いたしました。

詳細についてみていきましょう。

 

 

直近四半期の売上利益

直近の業績の伸びがどうだったのか、直近四半期を元に四半期ごとの業績も見ておきましょう。

ミタチ産業の四半期ごとの売上・利益・利益率の推移は下記の通り。

売上高 営業利益 利益率
21.9-11(第2四半期) 11,626百万円(125.9%) 618百万円(219.1%) 5.3%
21.6-8(第1四半期) 9,827百万円 406百万円 4.1%
21.3-5(前期 第4四半期) 9,619百万円 378百万円 3.9%
20.12-2(前期 第3四半期) 8,396百万円 258百万円 3.1%
20.9-11(前期 第2四半期) 9,236百万円 282百万円 3.1%
20.6-8(前期 第1四半期) 6,629百万円 6百万円 0.1%
20.3-5(前々期 第4四半期) 7,547百万円 34百万円 0.5%
19.12-2(前々期 第3四半期) 8,494百万円 240百万円 2.8%

四半期ごとの数字を見ると、QoQ・YoYともに大きく伸びていることがわかります。

利益率も大きく改善しており、また今期は第1・第2四半期とも業績は増収増益となっていることから、今回ん上方修正も納得です。

 

当社グループの主要取引先である自動車分野につきまして、世界的な半導体や電子
部品の需給逼迫などによる生産への影響はあったものの、前年の新型コロナウイルス感染症の影響からは受注が回
復したことにより、車載機器関連の半導体・電子部品の売上高は前年同期比で増収
となりました。産業機器分野に
つきましては、IT関連や自動車関連の工作機械の需要増加
などにより、売上高は前年同期比で増収となりまし
た。民生分野につきましては、海外での生産活動の復調による受注増加などにより、売上高は前年同期比で増収と
なりました。アミューズメント分野につきましては、遊技機関連の新規則機への入れ替え需要などにより、前年同
期比で増収となりました。

 

 

 

ミタチ産業のセグメント別の売上利益

ミタチ産業のセグメントごとの売上利益も見てみましょう。

セグメント 売上高 営業利益 利益率
国内事業部門 14,687百万円(30.6%増) 882百万円(96.5%増) 6.0%
海外事業部門 6,766百万円(46.5%増) 373百万円(570.9%増) 5.5%

国内・海外事業ともに大幅増加。

①国内事業部門
自動車分野の国内向け半導体・電子部品の販売は、自動車生産の減産などによる影響はあったものの、前年の新
型コロナウイルス感染症の影響からの回復に伴い受注は増加をし、産業機器分野ではIT機器や自動車に関連した
工作機械向けEMSの受注増加
や、アミューズメント分野での受注増加などにより、売上高は前年同期比で増収と
なりました。この結果、連結売上高は146億87百万円(前年同期比30.6%増)となりました。セグメント利益は8
億82百万円(前年同期比96.5%増)となりました。

②海外事業部門
半導体や電子部品の需給逼迫などによる生産や、受注への影響はあったものの、民生分野での生産回復や、中国
での自動車や民生機器向けの半導体・電子部品などの受注増加
などにより、連結売上高は67億66百万円(前年同期
比46.5%増)となりました。セグメント利益は3億73百万円(前年同期比570.9%増)となりました。

ここまでを見てもかなり好調な業績となっていることがわかります。

続いて、現在のミタチ産業の株価についても見ていきましょう。

 

 

 

 

ミタチ産業の株価推移

ミタチ産業(3321)の2022年2月18日時点でのチャートは以下の通り。

【日足チャート】

【週足チャート】

週足を見ると底値圏からの回復がうかがえます。

12月の決算発表後、好感されて大きく株価は上方したものの、このところの地合いの悪さもあって株価は軟調に推移していました。

現状の株価は12月の決算発表時の株価を下回っていますが、今回の上方修正で再び上昇してくでしょうか。

 

【2月18日時点の指標】

  • PER:7.04
  • PSR:0.2
  • PEGレシオ:0.48(PER7.04÷利益成長率14.75)

※PSR(株価売上高倍率)  ※PEGレシオ(PERを、一株当たりの利益成長率で割った指標)

 

指標を見るとかなり割安。PERが10倍以下でPSRも1倍を大きく下回っています。

利益成長率も15%ほどあり、PEGレシオも1倍以下なので、本来の株価はもっと高くてもおかしくないかもしれません。

 

現状、買い残が少し多めで機関の空売りも少し入っています。

このあたりが解消すれば一気に株価は上昇することもあるかもしれません。

ミタチ産業はまだまだ割安水準で、株価情報余地は十分にある銘柄ではないでしょうか。

 

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